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HOUSE-NNの竣工写真撮影を行いました。
撮影は ナカサアンドパートナーズの大崎衛門さん に依頼をしました。
私は、独立当初から『住宅は人が生活を営むことを前提にした建築であり、必然的にできる生活感や傷や汚れ等の痕跡がポジティブに働く空間であるべき』という持論を展開してきました。HOUSE-NNは、その思想を体現して下さっていて、大変感激しました。
竣工写真は〝フェイク〟であってはいけないと思うのです。竣工写真のためにモノを動かし、隠し、生活感を消し去る。そのような空間は、竣工写真用の〝フェイク〟の空間であって、そこで住まう〝リアル〟な空間ではなくなってしまいます。その〝リアル〟な空間のありのままで撮影を行っても成り立つ、また、生活をしていても、来客があっても成り立つ、そのような空間であるべきですし、それらが成り立つベースを設計すべきだと思うのです。
その感覚は、HOUSE-NNのお施主様も共有下さっていて、撮影のために整頓はして頂いたのですが、過度に整頓するわけでなく〝少し気の遣うお客さんを招く程度の整頓〟に留め、そこで生活している空気感は残して頂けていました。そして、その状態でも空間として成り立っている所か、ポジティブな空間になっていました。そのことを心嬉しく思うとともに、自身のマイノリティーな思想は一つの思想として成り立つという自信へと繋がりました。
良き理解者と出会い、同じ思想で住宅を創り、それを体現しながら生活して頂いている。
本当に感謝すべきことです。ありがとうございます。
成果物が届き次第、ホームページ等にアップ致します。
自身の住宅に対する思想がHOUSE-NNの竣工写真を通じて伝達されれば幸いです。