HOUSE-N(経年写真)

HOUSE-Nは2016年に竣工した。今回、竣工から7年経過した現在(2023年)の様子を〝経年写真〟と称して撮影を行った。


竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)

竣工写真(2016年)

経年写真(2023年)



竣工時(2016年)

竣工7年後(2023年)


HOUSE-Nは2016年に竣工した。今回、竣工から7年経過した現在(2023年)の様子を〝経年写真〟と称して撮影を行った。

土地・建物の予算は2900万。土地を1100万で購入したため、1800万で建物の計画を進めたのだが、全てを揃えて渡すことは難しい状況であった。そこで、なるべく作り込まず、その時々の状況や資金に応じて、カスタマイズしながら、長い年月を掛けて完成に向かうことを目指した。家というよりかは〝箱〟や〝場〟を渡した感覚である。なので、HOUSE-Nは〝変化〟を前提とした構成をとっている。敷地の余地、使用用途を限定し過ぎない計画、カスタマイズしやすい構成、経年変化を伴う材料などだ。現状、その意図を超えて、住みこなされている。

空地にはBBQ・DIYスペースや物干し場として活用されているウッドデッキが増設され、成長した樹木は目隠しとなり、外壁は大きく色味が経年変化した。各室の使用用途は変わり、成長に合わせ子ども室には間仕切りが増設され、自然と増えるモノなどに対応するためにフックや棚板やロープなどがDIYされ、内壁の絵やBMXや落書きなどがアクセントのようになっている。その他、様々な変化が見受けられる。

物理的な変化であるが、これは、もちろん住まい手のアイディアや工夫によるものである。曰く、この家に考える余地が多く残されていることで誘発されたものであるらしい。話は建築とは異なるが、ライフスタイルや趣味なども大きく変化したようだ。HOUSE-Nでの暮らしにより変化したものであれば、設計冥利に尽きる話である。

今後も様々な変化が予測される。残りの空地に小屋を増築することも視野に入れているそうだ(初期案にはあったのだがコストの関係で実現できなかった)。物理的、心理的変化が暮らしや生き方をポジティブで豊かな方向に導いてくれることを期待している。

『〝変化〟を前提とする』というのは、提唱している〝許せる暮らし〟のキーワードでもある。もう一つのキーワードは『〝必然性〟を許容する』であるが、HOUSE-Nは、どちらも体現していると感じている。HOUSE-Nの経年写真により〝変化による豊かさ〟や〝許せる暮らし〟の真意が伝われば幸いである。

HOUSE-N(経年写真)
竣 工:2016年12月(経年写真撮影:2023年9月)
所在地:東京都八王子市
用 途:専用住宅
構 造:木造2階建
規 模:約85㎡
施 工:バウムスタンフ
撮 影:花岡慎一
放 映:渡辺篤史の建もの探訪(2018年|初回訪問)
    渡辺篤史の建もの探訪(2024年|再訪問)
掲 載:architecturephoto
    ArchDaily
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