HOUSE-NN | 竣工

HOUSE-NNが、本日、無事に竣工致しました。

2016年に竣工したHOUSE-Nは、私の住宅に対する考え方が最も反映された作品だと思っています。そのHOUSE-NのTV放映がきっかけで、お問合せを頂いたのがNNさんご夫婦でした。私の住宅や住まい方に対する価値観や作風に魅力を感じて頂けたことが大変嬉しかったことを覚えています。

紆余曲折あり、初めてお会いした時から竣工まで2年2ヵ月という長い月日が経過しました。当初は、ご実家の敷地を分割する予定でしたが、法規的な問題で分割ができず、母屋への増築に計画を変更しました。更に、母屋の構造的な絡みで増築面積は約20坪までと制限が掛かり、結果的に〝狭小増築〟というかたちで計画をスタートさせました。その他にも、計画面や資金面等、多くの課題に直面しましたが、NNさんご夫婦の様々なご協力、また、チャレンジする機会を与えて下さる器量の大きさにより解決をし、竣工を迎えられました。

完成した姿をご覧いただき、大変、感激して下さったことが、心嬉しく、設計冥利に尽きる1日でした。
また、新居で早速、焼肉を振舞って頂いたことも良き思い出となりました。ありがとうございます。

様々な余白を多く残したこの住宅がどのように住みこなされていくのかがとても楽しみです。
これからもこの住宅でNNさんご家族が豊かな生活を営んで頂けるよう、尽力し続けたいと思います。

HOUSE-NN | 現場報告

HOUSE-NNは、多少コロナウイルスの影響を受けたものの、予定通りの引渡しに向けて、着々と現場が進んでおります。


屋根工事が完了しました。ガルバリウム鋼板GL生地の縦ハゼ葺で仕上げました。足場からは横浜のランドマークタワー等が望めます。


屋根先端を折込み、丁寧に納めて頂いています。


1枚ものの鋼板を溶融亜鉛メッキを施した玄関庇。検品の様子です。


キッチンは、内装制限の特例処置を運用し、壁と天井は梁も含めモルタル仕上げました。


塗装の最終決定のための塗装見本です。ラーチ合板、木毛セメント板、フレキシブルボード等、多くのマテリアルを混在させています。


外壁は、屋根と同素材のガルバリウムGL生地小波板を採用しました。経年変化による鋼板の酸化で徐々に色が変わっていきます。


キッチンの据え付けも完了。ラーチ合板とステンレスを組み合わせたオーダーキッチンを採用しました。


浴室は、リビングバスとしました。開放感に溢れます。1階床と連続するかたちでモルタル仕上げの浴室としています。


水廻りは、床、壁、天井、全てをフレキシブルボードで仕上げています。


母屋への扉です。水廻りから連続するため、建具もフレキシブルボードで製作しています。


母屋からのアングルです。異空間な雰囲気が良い感じです。



鉄骨階段と手摺は、錆止め塗料で敢えてフィニッシュしています。剥がれや汚れが良い味を出しています。


書斎ロフトです。ハイサッシからの光がステンレスのタラップと相まって、幻想的な雰囲気になっています。


主寝室は、和室とし、壁と天井を木毛セメント板で仕上げていきます。


現場は、6月末の引渡しに向けてラストスパートという感じです。
残り僅かになりますが、最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。

HOUSE-KT(加藤小屋) | 雑誌掲載のお知らせ

「SUUMO注文住宅 神奈川で家を建てる」にHOUSE-KT(加藤小屋)を掲載頂きました。
表紙にも採用して頂き、大変光栄に存じます。

北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、東海、大阪、兵庫、福岡で本日から1ヵ月間、無料配布されております。
(雑誌名の『神奈川』の部分は、地域ごとの名前に変わります)

駅のホーム、大型量販店、書店等で配布されているそうです。
お見掛けの際は、是非、お手に取って頂ければ幸いです。

先生稼業はしない

私たち設計者は、昔からの慣例で「先生」と呼ばれることがあります。ただ、皆さん昔からの慣例で「先生」と呼ぶだけであって、私のことを本当に「先生」と思っている方はいらっしゃらないと思っています。

「先生」と呼ばれたときは『先生と呼ぶのは止めて下さい』と伝えますし、先生稼業をするつもりもありません。

〝先生稼業をすると損〟だと思うからです。

現場サイドが「先生の言う通りにしておけばよい」と思う関係性なり、空気感を作ってしまうと、現場監督さんや職人さんからの意見が挙がりにくくなります。設計事務所の大きなメリットとして、設計と施工が分離してため、利害関係のない第三者同士であることがあります。つまりは、互いに指摘しあえる関係であり、ダブルチェックができる体制でもあるといえます。それは、対等な関係性を築いているからこそ成り立つものだと思うのです。

勿論、設計者判断として、決定を下すことは私の責務です。しかし、私だけしかアイディアを出さないとA案しか出てきません。そのA案を基に議論してもブラッシュアップされたA´案くらいまでにしか発展しません。ですので、現場では、自分の意見も発言した上で、現場監督さんや職人さんに『〇〇さんならどう思いますか?』と積極的に意見を伺うようにしています。現場監督さんや職人さんの経験値は高いものです。対等な関係を築けていれば「こういう方法もある」とB案やC案が出てきます。その様々な意見を総合的に判断して、最終決定していくことが合理的であり、良き住宅をつくるプロセスなのだと考えています。

まだまだ、私は若手の域だと思いますが、歳を重ねても、横柄にならず、先生稼業をしない設計者を目指していきたいと思います。

加藤小屋カスタマイズ | 隙間の秘密基地DIY

広い部分で2000㎜程度、狭い部分で500㎜程度。木塀により死角になっている。周りからも見えない。自分たちも見ようと思わなければ見ない。等の理由から何も手を付けずにいた建物と道路の隙間。

ふと「子どもたちにとっては秘密基地的に思えて面白がるのではないか?」と思い立ち、草だらけで荒れ果てていた隙間を整理し、防草シートと砂利を敷いてみました。

狙い通り息子たちは「秘密基地だぁ!」と大はしゃぎ。今日は、チェアやテーブルを持ち込み、おやつを食べていました。

今度は、屋根が欲しいみたいです。小屋とともに秘密基地のカスタマイズも進めていきたいと思います。

加藤小屋カスタマイズ | 外構DIY

ゴールデンウィークも外出はできないため、外構関係を整理することに。

まずは、デッキにタープを設置。不確定要素が多いため、最初から最終形を目指さず、安価な商品を購入し設置。今回は三角形タープとして、朝日は取り入れつつ、日中の日射は遮る構成にしてみました。取り急ぎ、1シーズン使用してみて最終形の方向性を見定める予定です。

続いて、昨年から中途半端になっていた植栽を追加工事。長男の樹としてシマトネリコ。次男の樹としてオリーブ。足元に妻と二人で直観的に選んだ低木。グランドカバーは昨年と同様のヒメイワダレソウを追加。

買い付けの際に店員さんから「植栽は最初から100%目指すと失敗しやすいものです。最初は少し寂しいかもしれませんが、60%の仕上りとし、樹木の生育状況を見ながら、シーズン毎にまた店を覗いてもらって、気に入ったものを買い足す等して、時間を掛けて徐々に100%に仕上げれば良いと思います」と頂いたアドバイスが私の住宅設計の考えに似ていて、強く共感しました。

息子たちは、義妹宅で遊んでくれていたので、妻と二人で作業を進めていると、その最中に突然ウシガエルが現れました。二人で必死になりながら捕獲。久々にテンションが上がりました。帰宅した息子たちも興味津々のご様子。その後はちゃんと逃がしてあげたのでご安心下さい。

情勢から考えると家に居る時間が多くなりそうなので、これからもチョコチョコと小屋をカスタマイズしていきたいと思います。

加藤小屋カスタマイズ | 表札DIY

自粛中の週末。暇を持て余していたので、表札をDIYすることに。

道路沿いの木塀の門扉に

イラストレーターで文字をデザイン

カッターで下書き

彫刻刀で掘り込み

ペンキで塗装

上記の流れで作業すること約1時間。無事に完成。

コロナウィルスによる影響は、長期化しそうな模様ですが、楽観し過ぎず、悲観し過ぎず、日々の対策を講じながら、前向きに乗り切りたいと思います。

厳しい情勢ではありますが、皆さまもどうかご自愛の上お過ごし下さい。

加藤小屋カスタマイズ | ロフトベッドDIY

長男は今月で小学生。「1人で寝たい!」と言い出しました。両親としても寝室が手狭になってきていることがストレスにも感じてきていたので、ロフトベッドをDIYすることに。

残念ながら個室を与える面積は小屋にはありませんので、個室風のロフトベットを構想。朝から長男と買い出しに行き、お手伝いをしてもらいながら丸1日掛けて製作しました。

仕上がりにご満悦のご様子の長男。よかったよかった。

容易にカスタマイズ出来てしまうのも小屋の仕様ならではのことですし、同じことを一般的な仕様でしたら、また見え方も違うかもしれません。

住宅に残る〝跡〟について考える

ラグマットが敷いてあった場所となかった場所の境界線の跡


玄関框についた靴のゴムが擦れた跡


建具の歪み補正のためにストライクに埋木をした跡


壁に息子たちの身長を刻んだ跡


小屋に住み始めて1年超が過ぎました。先日、新築時に購入したラグマットの汚れが酷かったため、思い切って処分してみました。すると、ラグマットが敷いてあった場所となかった場所で傷や日焼けにより境界線ができていました。〝跡〟が残っていたのです。

その他にも、玄関框についた靴のゴムが擦れた跡、建具の歪み補正のためにストライクに埋木をした跡、壁に息子たちの身長を刻んだ跡等、色々な跡が小屋には残っています。これからもどんどん増えていくでしょう。

私は、その〝跡〟をポジティブなものと捉えていますし、それらがポジティブに働く空間構成が住宅らしいと考えています。〝住む〟という行為は実は〝荒い〟ものだと思うのです。住む中で必然的に起こる事柄による〝跡〟が住宅を彩る要素として、合わさり、味となり、空間と渾然一体となることが理想的だと考えています。

しかし、これは〝綺麗過ぎる〟仕様では成り立ちません。それらの〝跡〟は〝汚れ〟や〝傷〟としてネガティブなものとして捉えられることでしょう。住宅は工業製品ではありません。〝新築を新築のまま保つ〟という考え方は不合理というか住宅で起きる前提や想定から考えると矛盾している考えのように感じるのです。

これらの考えは、独立当初から一貫して主張してきた考えですが、言葉だけでは伝えるのは難しいものだと感じています。現在、仮ではありますが、自邸が出来ました。その主張を自身で実践しています。もし、少しでも、何となくでも、共感できる方がいらっしゃったら、是非、我が家を見に来て下さい。

「この考えが正しい!」と激しく主張するつもりはありません。住宅に関する価値観は十人十色です。価値観は〝違い〟であって〝優劣〟でも〝勝ち負け〟でもありません。ただ、様々な価値観に触れた中で、自分にあった〝住み方〟をジャッジしてほしいと思うのです。

HOUSE-I | TV放映のお知らせ(再告知)

いよいよ来週にHOUSE-IがTV放映されます。

放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2020年3月14日(土) AM4:30~4:55

早朝の放送ですので、是非、録画予約を!

※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。

感動する大切さ

先日、家族ととある遊園地に出掛けました。雪遊びがメインの施設なのですが、アトラクションもいくつかあります。息子たちはウル〇ラマンのアトラクションに目をつけ「乗りたい!」と言うので乗ることにしました。ウル〇ラマンが回りながら上がり下がりするアトラクションなのですが、お世辞にも刺激的なアトラクションとは言えません。しかし、息子たちは目を輝かせて、大興奮で感動しています。大人の私は、勿論、興奮も感動もしません。

私たちは、悲しいかな、大人になればなるほど、経験を積めば積むほど、知識を蓄えれば蓄えるほど、感動しにくくなっていきます。上記のアトラクションでいえば、同種のアトラクションを体験済みですし、どの程度の刺激なのかも予測ができてしまうからです。仕事についてもそうです。ある程度の成功体験を続けると同程度の成功体験では感動しにくくなります。知識や経験や出会いもそうです。様々な蓄積による、ある種の〝慣れ〟が私たちを感動から遠ざけます。

私は、たまに、学校の講師のようなものをさせて頂く機会があるのですが、学生へのアドバイスを求められたときは「感動して下さい」と伝えるようにしています。屈託なく感動できるのは若いうちだけですし、感動をしたことがない人は、人を感動させることはできないと思うからです。

若い時期と同じように感動をすることは難しいことかと思いますが、そのような心構えは歳を重ねても必要なものだと常々感じます。過去の知識や経験の範囲内だけで物事を処理しようとせず、常に好奇心を高く持ち、新しいものを求め、チャレンジを続け〝初心〟に触れる機会と同時に〝感動〟する機会を意図的に作るように心掛けています。

人を感動させるモノやコトを創れるよう、初心を忘れず、自身の感動の蓄積を続けたいと思います。

HOUSE-NN | 上棟

本日、HOUSE-NNが無事に上棟を迎えました。

複雑な構造のため、棟梁をはじめ、大工の皆さんに手間を掛けさせてしまいましたが、しっかりと納めて頂けました。

1/1スケールで建物の骨格が現れるこの瞬間がやはり好きです。

まだまだ現場は続きますので、気を引き締めて現場監理に励みたいと思います。

トライする前に頭の中だけでエラーを出してしまうのは損

冬季休暇。1月2日。家に居ることや公園等で過ごすことがあまり好きではなく、すぐに出掛けたがる私は「大涌谷に行かない?」と家族に提案しました。すると妻に「今日、箱根駅伝だよ?大丈夫?」と冷静に返答されました。今朝、お雑煮を食べながら箱根駅伝を見ていたはずなのに完璧に忘れていました。

箱根駅伝の往路走行日、往路ゴール地点は芦ノ湖、大涌谷はそのすぐ近く。どう考えても適切な提案ではありませんが、GoogleMap等で情報を集め、現時点で渋滞はしていない、経路で駅伝コースと交差する部分は1箇所のみ。くらいの情報で「多分、大丈夫。行ってみよう」と半ば無理矢理に出発を決めました。

出発して途中までは順調でしたが、駅伝コースと交差する1箇所の部分で見事に渋滞に巻き込まれました。しかし、その渋滞地点はランナーの中継ポイントであった為、箱根駅伝をこれから走るランナーのウォーミングアップしている姿を見ることができたり、沿道のサポートスタッフから応援用のフラッグを貰えたりと、嬉しい誤算が発生しました。

その渋滞を抜けたかと思いきや、経路は進入禁止になっており、迂回させられるかたちになりました。目的地の大涌谷に向かう為には、駅伝コースを通らなければなりません。迂回後に別ルートから駅伝コースの道へ向かうと、まだ選手が後方にいたこともあって、箱根駅伝のコースを車で走行することができました。沿道には観客が選手を待ち構えています。息子は沿道の観客の方々に手を振ったりしてご満悦です。

ここまでくると「どうせだからどこかで箱根駅伝を観戦しよう」ということになり、GoogleMapさんにお世話になりながら、応援できそうな場所を探します。ここなら見れそうという場所が見つかり向かってみると、観戦スポットだと思われる場所に行きつき、車を路肩に停め、コースに向かい、先頭走者から最終走者まで全てを観戦することができました。

その後、目的地である大涌谷に無事到着し、ロープウェイに乗り、名物の黒温泉卵を食べ、帰路には、妻と付き合っていた頃に行った思い出の餃子屋に寄り、食事をしてから家路につきました。

何気ない日常の1日を書き連ねましたが、何が言いたいかというと

〝トライする前に頭の中だけでエラーを出してしまうのは損〟ということです。

大枠で考えて「多分、大丈夫」くらいの思慮の浅さで動いたからこそ〝駅伝走者のウォーミングアップの姿が見れた〟〝駅伝コースを観客がいる状態で車で走行できた〟〝駅伝をスポットで観戦できた〟等、プラス側のイレギュラーが発生したと思うのです。

最初から全てのスケジュールや経路やプランを組み立てていたとしたら、箱根駅伝の往路走行日、往路ゴール地点は芦ノ湖、大涌谷はそのすぐ近く。という条件だけでエラーを出し、トライしなかったことでしょう。

これは、ある日常の1日で起きた例えですが、私は、そのような意識で色々な決断と行動をするように心掛けています。独立する以前も、独立するときも、独立後の今現在もそうです。未来のビジョンは考えますが、そのビジョンの道筋全てシュミレーションする能力は持ち合わせていません。なので、仮説を立て、トライする。トライしてエラーが出れば、軌道修正し、またトライする。その繰り返しです。

私の座右の銘は『二流の利口より一流の馬鹿を目指そう』です。私は、一流の利口にはなれない。しかし、一流の馬鹿にはなれる。そう考えています。全ての道筋をシュミレーションして最短距離で目的地につければ合理的ではありますが、紆余曲折しながら、遠回りしたからこそ見れる景色や語れることがあるように思うのです。

HOUSE-NN | 基礎配筋検査

HOUSE-NNの基礎配筋検査を行いました。

設計事務所、工務店、第三者機関のトリプルチェックで行いましたが、共に問題なく合格です。

明日から基礎コンクリート打設工事に移行します。

HOUSE-NN | 着工

HOUSE-NNが無事に着工を迎えました。

本日は、配置確認及びレベル確認を行いました。
次いで基礎工事へ移行します。

色々なチャレンジを多く試みた住宅です。
竣工までは、まだまだ永い道のりですが、今から完成が楽しみです。

最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。

12月31日にやること | 2020年抱負

12月31日にやることがあります。

『今年一年分の自分のTwitterを見返す』

私は、Twitterを〝公開メモ帳〟と位置付けています。
自分が思ったことや、感じたこと、気付きや、学び。
書籍を読んで印象に残った言葉、参考になる情報や思考等。
それらをサーバー上にメモするような感覚で使用しています。

人間は、初心を忘却しやすい生き物です。
原点回帰を繰り返しながら、学び、改善する姿勢がないと建築人としても一人の人間としても成長が止まる。
そんな強迫観念のようなものを常に感じています。

一年間のTwitterを見返すと、純粋な自分というか、現在の自分が忘れかけていた信念や感動のようなものを再考する機会になる。それを毎年繰り返すことによって初心を忘却せずに前に進むことができる。

「初心」・「感謝」・「謙虚」・「素直」
大事にしている4つの信念です。
上手くいっていないときは4つのうちどれかをおざなりにしている。

その信念を踏まえ、今年の抱負を以下としました。

「自分軸で考える」・「自分に嘘をつかない」・「やりたいことをやる」・「やりたくないことはやらない」

誤解が生じかねないので、若干の補足を加えます。
決して〝自己中心的になる〟ような意味合いではありません。

端的にいうと〝他者に忖度することなく自分の信念を通す〟という意味合いです。

私の発言や行動で他者がどう感じるのか、どのような感情になるのかを判断基準にするのではなく、自身や他者のための最適解は何なのか。その本質を見抜くために忖度せず、正直に、嘘をつかずに生きる。そんな一年にしようかと考えています。

この考え方は間違っているかもしれません。
しかし、頭だけで考え、行動しなければ何も解らない。
行動してエラーが出たら軌道修正すれば良い。

人生はトライアンドエラーの繰り返しをどれだけしたかで豊かさが変わるものだと考えています。

自身の人生、他者の人生がより豊かになるように試行錯誤しながら、良い意味で利己的な一年にしたいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

男2人旅 | 勝手に決めた育児ルール

先日、長男が幼稚園の振替休日だった為、休暇を取り2人で日帰り旅をしてきました。

以前、長男に長谷川逸子さん設計の『山梨県笛吹川フルーツ公園』の夜景の写真を見せた際に「月の石だぁ!見に行きたい!」と言っていたので『山梨県笛吹川フルーツ公園』とそのすぐ近くにある『ほったらかし温泉』に連れていってみました。(なぜ月の石の表現したのかは謎です)

『山梨県笛吹川フルーツ公園』には遊具、ドームの中の施設、美味しいレストランやショップ等、色々と充実している為、長男もご満悦の様子でした。昼頃に到着してから夕方まで遊び倒した後、車で10分程の『ほったらかし温泉』に向かいました。山の頂上付近にある為、山梨盆地や富士山を一望でき、リフレッシュしながら入浴ができました。

その帰りにもう一度、ライトアップされているドームの中に入ろうと『山梨県笛吹川フルーツ公園』に戻ったのですが、閉館時間を迎えており、中に入れず。「絶対に月の石の中に入りたい!」という長男。昼食でお世話になったレストランのみが開いていたのでダメ元で「食事はしないけれど中に入れて貰えないか」とお願いすると快く入れて頂けました。長男は憧れの月の石の中に入れて満足した様子でした。

最近、勝手に育児のルール3つを決めました。

1つ目:行きたいと言った場所には連れていく
2つ目:欲しいと言った本は買い与える
3つ目:上記2点のためのお金は惜しまない

経験則上、経験や書籍でのインプットとアウトプットある人は、豊かな人が多い。より多くのモノを見て、より多くのものを知ることは大きな財産になると思っています。まだ長男が5歳、次男が3歳ですから、現時点では、行きたい所も遊びたい所で良いし、欲しい本も絵本で良い。行動することや本を読むことが〝楽しいこと〟だと思って貰えればそれだけで良いと考えています。

投資と言ったら大袈裟ですが、経験や知識は豊かな人生を歩む為に大いに役立つことなので、しっかりと与えてあげたいと親心として思うのです。

兎にも角にも趣味の建築巡りも楽しみながら、久しぶりに長男と密にコミュニケーションがとれ、充実した一日となりました。

HOUSE-NN | 地鎮祭

お施主様が撮影された地鎮祭風景の動画です↑


HOUSE-NNの地鎮祭を執り行いました。

お施主様の希望により神主さんは呼ばずにお施主様ご自身が神主役を務め地鎮祭を行いました。

施主様の「だいじょうぶだぁ~!」の掛け声に合わせ「だいじょぶだぁ~!」と唱和する〝志村けんのだいじょうぶだぁ教〟を真似たかたちで行いました。(私は世代ではなく存じ上げなかった為、事前にYOUTUBEで動画を確認してから地鎮祭に臨みました)

色々が初めての経験でしたが、笑いの絶えない和気あいあいとしたとても良い雰囲気の地鎮祭でした。良き思いでになりました。

12月にいよいよ着工です!

HOUSE-W | 竣工

HOUSE-Wが本日、無事に竣工しました。

実は、義妹家族の家なのですが、身近な人の生活の形造りに携われることはこの職業ならではのことです。

設計冥利につきます。

義妹家族がこの住宅で健やかに過ごしてくれることを設計者、義兄として願っています。

HOUSE-W | オープンハウスのお知らせ

設計監理を行っておりますHOUSE-Wがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2019年11月9日(土) 10:00~17:00
所在地:神奈川県秦野市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-W | 現場報告

HOUSE-Wは順調に工事が進行しています。


屋根はガルバリウム鋼板のシルバーグレーを採用しました。ハゼ先端を折り曲げる等、丁寧に仕上げて頂きました。


玄関庇は約1M角のステンレスプレートを造作して頂きました。シンプルで軽やかな印象になります。


外壁はガルスパンのシルバーグレーを採用しました。

内壁、天井、内部建具は構造用合板を採用しました。オスモカラーワンコートオンリー塗装で仕上げます。


床養生も外れ、全体像が見えてきました。床材はヒッコリーフローリングを採用しました。


オープンハウスや引き渡しを間近に控え、現場はラストスパートといった感じです。
残り僅かになりますが、最後まで気を引き締めて設計監理を行いたいと思います。
完成が楽しみです。

5周年 | 大きな目標

先月19日で事務所を設立して5年が経ちました。

感謝すべきことにこの5年間に10棟の住宅設計に携わらせて頂きました。
その10棟を通して「自身の住宅論は1つの思想として成り立つ」という確信に加え「大きな目標」を抱くようになりました。

私は、住宅での生活は〝荒い〟ものだと捉えています。人が長期間生活をするわけですから、生活感は出て当たり前ですし、キズがつくことも汚れがつくこともモノが増えることも、子供が落書きをすることさへも、当たり前のことだと考えています。その前提がありながら、それら許容しないベースを設計してしまうことに矛盾や違和感を覚えます。誤解を恐れずに言えば世の中の住宅は〝綺麗すぎる〟と感じるのです。

ファッションに例えるならば〝スーツでアウトドアしている〟ような感覚に似ています。作業することや汚れることが前提のアウトドアにスーツは不向きです。これはシチュエーションの問題であってスーツを着ること自体を否定しているわけではありません。これが結婚式やビジネスシーンであればスーツが最適です。アウトドアウェアやデニムは逆に不向きです。

話を住宅に戻しますが、私は、綺麗な住宅の設計もできますし、実際に設計もしてきました。その造り方自体を否定するつもりもありませんし、否定することは難しいと考えています。住宅というベースやそこでのシュチュエーションをどう捉えるかの価値観の問題だと思うからです。

ただ、1つの方向性として〝荒く住む〟〝綺麗に住まない〟等という考えや選択肢があって良いと思うのです。「我が家は綺麗に住む派」「我が家は荒く住む派」そんな会話があっても良いのではないかと。

そのような自身の住宅論が〝らしさ〟として現れ、私の作品を見て頂いたときに「これは加藤直樹らしい」「これはN.A.Oらしい」等と世の中に認知されるようになりたい。その〝らしさ〟を名前や通称が生まれるレベルまで到達させ『新たな住宅の概念を創り出したい』。それが私の大きな目標です。

「何言ってるの?」「無理でしょ」「無茶でしょ」等という声が聞こえてきそうですが、私自身も現状でそのようレベルに達していないことも、無茶を言っていることも理解しています。しかし、有言しなければ、実行はされない。夢は叶わない。そう考えています。

10年、20年、一生掛かるかもしれない。そんな果てない目標を抱きながら、これからも初心と感謝の気持ちを忘れず、謙虚に素直に住宅設計、建築設計に向き合っていきたいと思います。

HOUSE-I | 竣工

HOUSE-Iが無事に竣工致しました。

「設計したら楽しそうだな~」と思っていたご家族の家をご縁があり設計させて頂き、
こうして形になったことを大変嬉しく思います。

結婚はゴールではなく〝家族と共に幸せになる〟という目標に向けたスタートだと思っています。

同じように、住宅における竣工も〝家族と共に幸せになる〟という目標に向けたスタートだと思うのです。

この住宅でIさん家族が豊かな生活を営み、豊かな人生を送られることを心から願っています。

その為にも引き続き、設計者、友人として尽力し続けたいと思います。

HOUSE-W | 上棟

HOUSE-Wが本日、無事に上棟を迎えました。

100㎡の平屋ですが、採光確保のハイサイドサッシを設置する為、一部階高を上げています。
そのせいもあってか、平屋ながらダイナミックなヴォリュームに仕上がっていました。

完成までの道のりはまだ遠いですが、気を引き締めて設計監理を行いたいと思います。

HOUSE-I | 現場報告

HOUSE-Iは順調に工事が進行しています


LDKと一体的に繋がった土間と吹き抜けがある為、屋根は断熱の気密性が良いウレタンウォーム吹付断熱としました。


屋根はガルバリウム鋼板のシルバーグレーを採用しました。先端を折り曲げる等しながら綺麗に仕上げて頂けました。


吹き抜けには鉄骨階段と鉄骨手摺を設けています。写真は鉄骨手摺の脚部です。台座が露出しないよう、下地合板に埋め込んで頂きました。


キッチンはヤジマのオーダーキッチンを採用しました。オーダーキッチンと聞くと割高なイメージになりますが、システムキッチンと同等の金額で採用することができました。養生の開封が楽しみです。


内部建具のレールも床に埋め込んで頂きました。棟梁の技が光ります。


巾木は3㎜のアルミ見切りを採用しました。出寸法も3㎜あるのでビニールクロスの見切りは確保しつつ、スタイリッシュな仕上がりになります。


内部建具のレールも天井に埋め込んで頂きました。枠がない建具が床から天井まで1枚で通るので、とてもシンプルな見た目になります。


外壁はガルバリウム鋼板の小波シルバーグレーを採用しました。綺麗に仕上げて頂けました。2階の中庭のウッドデッキとの相性も良い感じです。


 鉄骨階段の塗装も完了しました。色は黒で締めます。


ビニールクロスの下地の様子です。丁寧に下地処理をして頂けたお陰で、まるで塗装のような仕上がりになっています。


ビニールクロスも貼り終え、内部建具工事、機器設置工事もほぼ完了しました。


オープンハウスや引き渡しを間近に控え、現場はラストスパートといった感じです。

残り僅かになりますが、最後まで気を引き締めて設計監理を行いたいと思います。

完成が楽しみです。

HOUSE-I | オープンハウスのお知らせ

設計監理を行っておりますHOUSE-Iがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2019年7月13日(土) 10:00~17:00
所在地:神奈川県茅ケ崎市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-W | 工事着工

HOUSE-Wが昨日、工事着工しました。

本日は、建物位置とレベルの確認を行いました。
共に問題なく、次工程に移行していきます。

300㎡の敷地に100㎡の平屋と贅沢な計画です。
ゆったりとした空間が期待できます。

工事は、始まったばかりですが気を引き締めて設計監理を行っていきたいと思います。

HOUSE-KT(加藤小屋) | 竣工写真撮影

HOUSE-KT(加藤小屋)の竣工写真撮影を行いました。

撮影は 花岡慎一 さんに依頼をしました。

「住宅は人が生活を営むことが前提の建築なので生活感がプラスに働くベースを設計するべき」

という持論がありますので

〝少し気を使うお客さんを招く時程度の整理〟

というテーマを設け、撮影の為に物を隠す等の操作は、ほぼせずに撮影を行いました。

どのような仕上がりになるのか楽しみです。

納品され次第、HPにアップ致します。

HOUSE-W | 地鎮祭

HOUSE-Wの地鎮祭を執り行いました。

6月初旬にいよいよ着工です!

良き住宅になるよう工事監理に励みたいと思います!

HOUSE-K | TV放送のお知らせ

HOUSE-KがTV放映されます。

放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2019年6月1日(土) AM4:30~4:55

是非、ご覧下さい!

※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。


昨日は、その撮影日でした。

事前の天気予報は雨でしたが、当日は曇りに変わり、雨に降られず撮影を行うことができました。
渡辺篤史さんは晴れ男だそうです。きっとその効果でしょう。

撮影中は、Kさんのご実家で待機させて頂いていたので撮影の様子は基本的にわからないのですが、2階の草屋根に出てきたとき、数時間前に雨が降っていたはずなのに芝生に寝転ぶ渡辺さんを目撃してしまいました。プロです。流石です。

どのようなコメントがされ、どのような放送になるのか、今から楽しみです。

放映直近に改めて再告知致します。

育児・家事について思うこと

先日、長男が5歳の誕生日を迎えました。

その際にSNSに育児や家事について思うことを何となく書くつもりでいたら「これ1ブログくらい書けるな」という内容になってしまったので引用しながらブログにしたいと思います。広域でみれば育児や家事も〝家造り〟の一部だと捉えられると思うのです。(勝手な解釈)

現在、我が家は、夫婦と5歳の長男と2歳の次男という4人家族です。子供は元々好きでしたし、家事も親の躾や一人暮らしの経験上、苦手分野ではなかったのですが、子供や家族が出来てから捉え方や考え方に大きな変化がありました。

よく「イクメン」等と言われるのですが、謙遜の意味ではなく、全くそんなことはありません。むしろ育児は苦手分野だとさへ感じています。そもそもですが「イクメン」「協力的」「参加」等と夫を評価することに強い違和感を覚えます。それは〝家事や育児は女性がするもの〟と前提にしている言葉だと感じるからです。

我が家の場合、夫婦共にフルタイムで働いています。そうであれば〝共に稼ぎ、共に育て、共に家事し、共に歩き、共に探し、共に笑い、共に誓い、共に感じ、共に選び、共に泣き、共に背負い、共に抱き、共に迷い、共に築き、共に願い~〟が当然のスタンスだと思うわけです(コブクロ/永遠に共に 引用)

育児は向いていないと感じますが、子供は好きです。育児に限ったことではないですが、向いていることと、好きなことがイコールである人は少ないものだと感じています。しかし、好きなことは向いていないことを凌駕するものだと考えています。いずれ〝好きなことが向いていることだった〟と周囲に映るように息子達に向き合い続けたいと考えています。

家事についても感じることは多くなりました。家事は〝仕事〟だと解釈するようになりました。家事をして改善点を指摘され、ふてくさるということを耳にすることも多いのですが、家族=会社、家事=仕事と考えたときに、会社から仕事の改善点を指摘され、ふてくさる等ということはあり得ない話だと思うのです。家庭という会社の目的は〝家庭を円滑に回すこと〟だと思うのですが、その目的のために改善点を挙げることは必然的な流れであり、目的を達成するために必要不可欠な行為なはずです。

等々、色々と育児・家事に感じることは多いのですが、他の家族が輝かしくみえてしまうものです。隣の芝は青くみえるだけなのかもしれませんが、ある種のコンプレックスを抱えています。しかし、持論ですが、完璧に育児・家事をこなせる人はいないと思っています。親を悪くいうつもりは全くないのですが、自分の親もそうだったと思うのです。完璧でない人に育てられたはずなので、完璧に育児・家事がこなせないのは、当然だと自分に言い聞かせています。

これからも気張らず、前向きに、家族に向き合い、子供に向き合いながら育児・家事の試行錯誤を続けていきたいと思います。

住宅における想定の矛盾 | 落書きも想定内

先日、HOUSE-NNのクライアントをHOUSE-Nにご案内しました。

竣工が100%で劣化の一途を辿るような住宅はあまり造りたくなく、竣工時は80%で長い年月を掛け、変化をしながら100%に到達するような住宅が理想的だと思っています。

約1年ぶりに訪れたHOUSE-Nは、色々と手を加えられながら、上手に住みこなされ、私のその考えを体現してくれていました。

多くの落書きもあったのですが、汚いという印象はなく、アクセントのように感じました。意図的にそういったベース造りをしたつもりだったので、自身の考えは一つの思考として成り立つなと再確認することができました。

住宅は、人が生活することを前提とした建築です。

子供が落書きをしてしまうことも想定内なはずです。
ダイニングテーブル下が食べこぼしで汚れることも想定内なはずです。
傷や汚れがつくことも想定内なはずです。
生活感が出ることも想定内なはずです。

そのような想定や前提があるはずなのに、それを許容しない住宅が世の中には多すぎると感じます。 誤解を恐れずに言えば世の中の多くの住宅が〝綺麗過ぎる〟と感じるのです。人が生活する上で想定できる事柄が起こる度にショックを受けてしまう〝綺麗過ぎる〟空間構成や素材選びをしてしまうのは住宅の用途から考えて矛盾を感じるのです。

もっとラフで、ある種の荒さがあり、傷や汚れも味になるような素材選びをする必要があるように感じます。

人が生活をする上で起こる想定を許容できるような〝器の大きさ〟が住宅には必要なのではないのでしょうか。

HOUSE-I | 上棟

HOUSE-Iが本日、無事に上棟を迎えました。

前庭を外壁で囲むような構成の為、迫力ある軸組に仕上がっていました。
1/1スケールで空間が現れるこの瞬間は、やっぱり何度経験してもワクワクします。

現場は、まだまだ続きますが、今から完成が楽しみです。

「良い家」って何だろう?

先日、ショールームに向かう車内でクライアントが「最近、良い家って何だろう?という会話を夫婦でする」と仰っていました。今回の家造りを通して、そこまで深く住宅というものを考えて頂けていることに嬉しい気持ちになりました。

私なりの回答も伝えてみました。

それは「良い家の答えは1つじゃない。家族それぞれに存在する」という回答でした。

10000家族居て、9999家族が「この家には住みたくない」と例え言ったとしても、住んでいる1家族が「この家最高!!」と言えればそれは、その家族にとって「良い家」だと思うのです。

これは、住宅という用途ならではの考え方で、店舗や公共施設等、不特定多数の利用者がある用途の建築では、通じない考え方です。ある程度の〝万人受け〟を狙わなければならないからです。そういう意味では住宅が最も建築らしく、最も人に寄り添った建築だと言えるのかもしれません。

その家族それぞれにある「良い家」という回答に行きつく為に、価値観や住むことに対する考え方や将来のイメージ等を設計者とクライアント間、家族間、夫婦間でしっかりと話合いながら方向性を決定していくプロセスを踏むべきだと考えています。

そのプロセスをしっかり踏んだ上で「この家最高!!」と言えることが「良い家」のベストアンサーなのだと思います。

肯定的否定、否定的否定

今の自分の設計方法や作品を「より良くしたい」と悩むことは、設計者であれば、大なり小なりある悩みかと思います。

そんな悩みから、とある構造設計者との打合せ時に「私の作品についてどう思いますか?」と勇気を持って尋ねてみました。
どのような意見が出たのか、内容は伏せますが色々と的確なご意見を頂戴しました。ある種の否定ではあるのですが〝肯定的な否定〟でした。

否定には2種類あると思っています。

〝肯定的否定〟と〝否定的否定〟です。

〝肯定的否定〟は、その物事をより良くする為に、否定をすることです。「この部分を修正すればより良くなるのではないか」「この部分の考えを変えたら違う方向性が示せるのではないか」というアドバイスのような感じです。

〝否定的否定〟は「つまらない」「かっこ悪い」等、ただ単純に否定をすることです。いわゆる〝叩く〟行為がこれにあたるかと思います。そこから建設的な議論は生まれません。

〝否定的否定〟は、簡単だと思います。無根拠でいいですし、無責任でいい。あら探しをすればいいだけですから。
〝肯定的否定〟は、技術を要します。理解や知識や発想の引出がないとできないことだと思うのです。常日頃から色々なアンテナを張っていないと根拠を持って人を肯定する技術(個人的に〝肯定力〟と呼んでいます)は身につかないと感じています。

〝否定的否定〟を言われてもヘコみませんが〝肯定的否定〟を言われると、正直ヘコみます。その内容が的確であれば的確である程ヘコみます。いわゆる図星ってやつです。

でも、図星をついてくれたら感謝しなくてはならないと思っています。皆、大人になると良くも悪くもズルくなりますから、わざわざ図星をついてくれる人は貴重な存在だと思うからです。

ヘコむことも大切です。ヘコむことは受け止めているということです。ヘコむことは成長の糧です。他人の意見に耳を傾けなくなり独りよがりな考え方になれば、成長する機会を失います。

歳を重ねても人が〝肯定的否定〟をしやすいような人柄であり続けたいものです。

半分理屈、半分感覚の設計

住宅設計をする上でテーマにしていることがあります。

それは「半分理屈、半分感覚の設計」をすることです。

何故、そのようなテーマを設けるのかというと〝住宅に豊かさを与えるのは感覚的な部分〟という持論があるからです。

経験上、理屈のみで設計した住宅は「凄い」と思われますが「面白い」と思われにくいと感じています。どのようなプロセスを経て、この空間構成に行きついたかを全て理屈で説明できてしまうことは凄いことなのです。しかし、裏を返せば「全て自分の頭の中で解決されてしまっている」と言えます。答えが〝自分越え〟しないのです。

感覚的なものは、理屈では説明しきれず、自分の思考の範疇にを超えている状態なので、答えが〝自分越え〟する気がします。提案する際の言語化も、理屈の言語化は「説明」という感じがしますが、感覚の言語化は「表現」のような気がします。「かれこれこうなりこうなった結果がこの形です」という言語化ではなくて、「この空間でこんなことしてこんな感覚になれたら素敵じゃないですか」という言語化なのかと。そのイメージをクライアントと共有でき、互いに納得できれば、そんな提案が理想的だと思っています。

「気がする」「感じがする」「理想的」という言葉で表現している通り、現状でそこまで感覚的に設計はできていないと感じています。学生時代から独立するまでの間の環境なのか、建築を「理屈で考える癖」みたいなものがついてしまっているのかもしれません。

有難いことに独立してから、連続的に5棟の住宅に携わらせて頂きました。その5棟の理屈と感覚の割合は、理屈8:感覚2くらいかと思います。勿論、それは、1つの答えとし正しいと自信を持って言えますが、その5棟が完成し、次のプロジェクトが始動するまでに空いた半年程の時間に俯瞰して自分の設計方法等を見つめ直した時、より感覚的になる必要があると感じ、「半分理屈、半分感覚の設計」というテーマを更に意識するようになりました。

より多くの豊かな住空間を作り、より多くの方々に豊かな生活を営んで頂く為に、常に自分を見つめ直し、原点回帰を繰り返しながら、これからも自身の設計方法等を模索し続けていきたいと思います。

HOUSE-I | 工事着工

HOUSE-Iが昨日、無事に着工しました。

今日は、配置確認及び高低差確認を行いました。

元々は畑だったこともあり、敷地内全体の高低差が安定していなかった為、建物部分以外の地盤レベルについても大きな高低差が出ないよう確認し、事前に土の鋤取りを行ってもらいました。

現場は、基礎配筋の作業へ現場は移行します。

完成まではまだまだ長い道のりですが、気を引き締めて現場監理を続けていきたいと思います。

HOUSE-I | 地鎮祭

HOUSE-Iの地鎮祭を執り行いました。

天候に恵まれ、晴天の中での式典となりました。

クライアントのご友人にお坊さんがいらっしゃった為、お寺さんでの地鎮祭となりました。

お寺さんでの地鎮祭は初めての経験。新鮮な感覚でした。

和気あいあいとした雰囲気で式典を終えれたことを喜ばしく感じています。

バウムスタンフさんと力を合わせ豊かな住宅を造り、豊かな暮らしを営んで頂けるよう、最善を尽くしたいと思います!

いよいよ今週末に着工です!

HOUSE-O | 1年点検

HOUSE-Oの1年点検を行いました。

修繕事項は、内部建具の調整程度で済み、一安心です。

1年前の状態とほぼ変わらず。綺麗に住まわれている様子が見受けられました。

点検後、ついつい世間話に花を咲かせてしまいました。長居してすいません。

これからもHOUSE-Oの成長を見守り続けたいと思います。

HOUSE-KT | 仮竣工写真

HOUSE-KT(加藤小屋)が竣工を迎えました。期間限定の居住を前提とした仮の自邸です。

バウムスタンフの鶴田社長をはじめ、スタッフ・職人の方々のご協力のお陰で成り立ったプロジェクトだと感じています。本当に感謝です。

旧小屋解体前から加藤小屋竣工までを記録として定点カメラで撮影しました。

旧小屋解体前

旧小屋解体後

工事着工

基礎完成

上棟

サッシ設置完了

外壁工事完了

竣工

それと仮の竣工写真としてがらんどうの状態の写真を撮影しました。

この状態では味気ないですが、モノや傷や汚れが増え、生活感が現れたときに成り立つ設計を心掛けました。また、設計の段階で決定できないことは、保留とし、居住してから決定するという簡易な実験も試みています。これから徐々に手を加えていき、カスタマイズを続けることで長い年月を掛けて成長させ、完成に向かわせようと考えています。

今回、オープンハウスは行わなかったのですが、常にオープンハウス状態ですので、連絡を頂ければご案内致します。

宜しければ、遊びに来て下さい。

HOUSE-A | TV放送のお知らせ

HOUSE-AがTV放映されます。

放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2019年2月9日(土) AM4:30~4:55

是非、ご覧下さい!

※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。


今日は、その撮影日でした。

相も変わらずプラスオーラ全開の渡辺篤史さん。「若いのに3度目とは立派だね~!まだまだ頑張って下さいよ~」と気さくに声を掛けて下さいました。また、生の渡辺節も拝見できました。建物の外で談話していると「これ駐車場?H鋼の柱もがっしりしてて力強いね~!」と鉄骨柱さへも褒める渡辺篤史さん。流石です。

撮影終了後には「加藤さんの代表作が1つできましたね~!」「数年ぶりに浴槽の中に入りましたよ~!最高の浴室だね~!」と沢山の温かいお言葉を頂戴し、大変感激しました。

取材を快諾してくれ、色々とご準備、ご協力して頂いたAさん家族に本当に感謝です。

どのような放送になるのか今から楽しみです。

放送直前になりましたら再告知致します。

HOUSE-KT(加藤小屋) | 基礎完成・上棟

HOUSE-KT(加藤小屋)は、基礎が完成し、上棟を無事に迎えました。

台風の影響で多少遅れが出たとは言え、あっと言う間でした(規模が小さいので当たり前と言えば当たり前ですが…)

妻の実家の敷地ですし、現在の住まいと近いこともあって、進捗状況が毎日のように嫌でも確認できてしまうのですが、長男が興味津々で観察しています。長男に「基礎」やら「上棟」と言っても全く意味が通じないので解りやすく言語変換して説明しています。

基礎→家の足
足場→家の籠
軸組→家の骨

保育園では「明日、家の骨ができるんだよー!」等と皆に報告しているそうです。

小屋ではありますが、長男含め、完成を楽しみにしている加藤家です。

HOUSE-A | 1年点検

HOUSE-Aの1年点検を行いました。

何点かメンテナンス事項はありましが、大きな問題はなく、一安心です。

非常に綺麗に住こなして頂けて嬉しい限りです。住宅に対する愛着を感じれました。

また、温かいお言葉を沢山頂き、設計冥利に尽きる1年点検となりました。

これからもHOUSE-Aの成長を見守り続けたいと思います。

HOUSE-KT(加藤小屋) | 地鎮祭

HOUSE-KT(加藤小屋)の地鎮祭を執り行いました。

天候が心配でしたが、式典中、雨に降られるもなく、無事に終えることができました。(暑さと蚊と格闘しながらの式典になりましたが…)

本日、ようやく確認申請を提出し、着工に向け徐々に進行しています。

自邸ということもあるのでしょうが、確認申請準備作業時間にしても、実施設計作図時間にしても、他の案件の1/10程度で作業時間で済んでいます。バウムスタンフさんの協力があってこそですが、工事費も約750万程度(消費税、工務店経費、水道引込工事費、水道加入金、水道局納金、解体費、地盤調査費、瑕疵担保保険負担金含む)で済みました。

この建物の形状をプロトタイプとするのではなく、費用面(設計費用及び工事費用)を含め、建物の概念をプロトタイプ化した、何かしらのカタチが一つできるような気がしてきました。

取り急ぎ、着工に向けて準備を進めていきたいと思います。

HOUSE-KT(加藤小屋) | 解体着工・地盤調査

HOUSE-KT(加藤小屋)の既存建物解体を終え、地盤調査まで進みました。

小屋の仮住まいといえど、自邸は自邸なので、やはりクライアントの案件を優先する結果になり、非常にゆっくりとしたペースで進行しています。恐らく、設計者の自邸というのはこんなものなのかと。

既存建物解体から加藤小屋完成までの定点カメラで撮影することにしました。1枚目が解体前、2枚目が解体後です。
(建物解体後に庭石により定点カメラのポイントが埋められるといるアクシデントに見舞われましたが、手に血豆をつくりながらなんとかポイントを掘り起こしました)

先日、地盤調査も終え、地盤補強の必要はないとの判断に至りました。取り急ぎ、一安心です。

今後も随時、撮影及び更新する予定です。

要素の量の差

住宅は、人が生活することを前提とした建築です。ですので、生活感が出ることや、汚れや傷がつくことは当たり前におきます。それらを許容しないベースを設計してしまうことは、住宅らしくないと考えています。これは私が色々な所で語っている持論です。

そのような家造りを目指すにあたって〝ラフさ〟や〝荒さ〟か必要であり、その〝ラフさ〟や〝荒さ〟があることで器の大きな住宅になるとも同時に語っています。ただこれが私と受け手でイメージするものに乖離があるため誤解を招くことも多い。

そこで、そのアバウトな表現をロジカルに言語化してみようと考えました。結論としては〝要素の量の差〟という言語に行き着きました。

まだアバウトなので冒頭の写真を例にして説明します。この写真はHOUSE-Nの竣工写真なのですが、右側の棚は、良く見ると非常に散らかっています。当たり前です。ここは、本来、撮影する予定ではなかったので、他の部屋のモノをここに一時的に集めた避難スペースだったのですから。持論が成り立つかどうか実験的に撮影してもらった一枚です。

この写真を見て〝散らかっている〟と感じますか?私はあまり感じません。一つの空間として、一枚の写真として成り立っていると思います。それは空間の〝要素の量が多い〟からです。これが白い床に白い壁に白い天井に白い棚板だとしたら、一つの空間としても、一枚の写真としても成り立たないと思います。それは空間の〝要素の量が少ない〟からです。

もう少し噛み砕きます。

写真のように素材感や色味などがある空間を要素が50ある状態だと仮定します。そこにモノという要素が50加わったとしたら、空間とモノの要素の比率は50:50です。モノの要素の量は、空間の要素の量と同じとなります。

真っ白で色味も素材感もない空間を要素が1の状態だと仮定します。そこにモノという要素が50加わったとしたら、空間とモノの要素の比率は1:50です。モノの要素の量は空間の要素の量の50倍になります。

つまりは、ベースとなる空間に素材感や色味などの〝要素〟を予め多く設えることによって、モノや傷や汚れなどの要素が加わっても気になりにくく、生活感が出ても成り立つ器の大きな住宅になるという理論です。

少し長くなりましたが、これで私が言っている〝ラフさ〟や〝荒さ〟の意味合いです。誤解が少しでも解ければ幸いです。

HOUSE-O | 竣工写真撮影

HOUSE-Oの竣工写真撮影を行いました。

撮影は 花岡慎一 さんに依頼をしました。

Oさん家族が事前にモノの移動等を行って頂けたお陰でスムーズに撮影を行うことができました。ご協力に感謝です。

写真映えするアングルがとても多く、納品が今から楽しみです。

納品され次第、HPにアップします。

HOUSE-N | 1年点検

HOUSE-Nの1年点検を行いました。

特段、大きな問題点は無く、修繕項目はサッシの調整程度でした。一安心です。

とても良い〝住みこなし〟をされていました。
生活感が良き雰囲気を造り出し、Nくん家族らしい暮らしが営まれています。

やはり住宅は、生活感がプラスに働くべきだと改めて感じました。

まだまだ、余剰は多く残っています。少しづつ手が加えられ、よりNくん家族らしい家に成長していく過程をこれからも見守らせて頂きます。

「子育てしながら建築を仕事にする」を読んでみて

成瀬友梨さん編著の「子育てしながら建築を仕事にする」読了。SNSでサラッと感想を書こうと考えていたが、思う所が多かった為、ブログを書くことにしてみた。

この本は、建築業界の第一線で活躍する方々が建築と子育ての両立について書き綴っているエッセイ的なものだ。赤裸々に語られる内容が非常に共感でき、参考にもなり、そして面白い。それと同時に、色々と考えさせられる一冊だった。

ご存じではないかもしれないが、建築業界の労働環境は中々厳しい。長時間労働、徹夜もしばしば、休みも少ない、加えて低賃金。それが当たり前のものだと、ある種の覚悟を決めて働いていたし、どこかでその覚悟こそが美徳だと思っていた部分があるような気がする。

若いうちはそれでよかった。建築と向き合い、我武者羅に働き、経験を増やし、知識を蓄える。自由な時間は多かったし、やりたい仕事をやっている充実感があるからだ。そのうち彼女(彼氏)ができ、結婚や子供について意識し出す。そうすると漠然と〝結婚していいものか〟〝子供ができたとして養えるか〟〝家庭に時間が避けるのか〟等と不安を抱き始める。この時点で建築を諦める人もいるし、本来やりたい業務を諦め、比較的安定した職場にシフトする人もいる。僕は、幸いにも結婚も子供も独立も諦めずに現状に至っている。それはパートナーに恵まれたことに他ならない。色々な人に言っているが、妻に出会わなかったら、独立どころか建築を続けていくこともできなかったと思う。それは、仕事や僕の夢に対する理解や精神的な支えになってくれたことが大きいが、経済的な支えになってくれていることも相まっている。

昨今、労働環境を良くすべく、働き方を見直す流れに世の中がなってきている。女性の社会進出が一般的となり、共働きも当たり前のものになりつつある。建築業界も例外ではない。フレックスタイム、時短勤務、在宅勤務、子育て支援等、既に新たな制度を設けている企業は多い。

話は少しずれるが僕は〝イクメン〟という言葉があまり好きではない。その言葉の裏には〝育児は女性がするもの〟という前提があるように感じるからだ。専業主婦をさせてあげられている夫なら良いのだが、事情はどうあれ共働きの夫婦であれば、男性にとって子育ては〝参加するもの〟ではなく〝共にするもの〟であるべきだと思う。

この本の冒頭に〝これから結婚して子供を持とうとしている社会人、彼らの上司に向けた本である〟と書いてある。前述のような時代を経験し、かつ、働き方変えようとする過渡期にも居合わせた僕らの世代は、声を上げなければいけないし、自分達の世代、また、次の世代の為に変革するべき立場にあると思う。〝特別でない普通の幸せ〟を諦めなければ始められない、続けられない環境はどう考えてもやはりおかしい。僕は建築設計が楽しいからこの仕事を選んだし、続けている。だからこそ、この仕事が希望溢れるものにしたい。

建築業界に限らず、同じような経験をした人、また、同じような不安を抱える人に是非、読んで頂きたい。

HOUSE-O | 竣工

HOUSE-Oが竣工致しました。残工事も本日、無事に完了しました。

菱形の平面形状や新たな材料の選定等により、現場サイドには多くのご負担をお掛けしたかと思います。

多くの理解を示して頂いたクライアント。常に前向きに私の設計に向き合って頂いた現場監督さんや職人さん。色々な方々の知恵や力をお借りし、完成を迎えることができました。本当に感謝しています。

独立して5棟目の竣工になりますが、させて頂いた様々な経験を糧にしながら、常に初心に戻り、感謝を忘れず、謙虚な姿勢で、素直に、これからも住宅設計に向き合っていきたいと思います。

この住宅で豊かな暮らしが営まれることを切に願っています。
その為にも引き続き、設計者として尽力させて頂きます。

安藤忠雄展

国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展」へ。

時間に余裕がある時に行けばよいものを後回しにしてきた為、忙しくなってきた師走の合間をみて会期終了ギリギリの鑑賞。まぁそんなもんです。気合入れて一眼レフを持っていったもののメモリーカードを入れ忘れる。まぁそんなもんです。

展示の物量が圧倒的。多くの模型、図面、スケッチ等々。安藤忠雄さんでお腹が満たされました。噂の「原寸大の光の教会」も拝見。今まで見てきた展覧会でも類をみない大型展示は迫力満載でした。しかし、感動はあまり大きくない。それは〝人や熱〟を感じないからかなと。建築は、そこで過ごす人々の存在や建築に宿る設計者や施工者の熱があるからこそ感動するものなのかなと思ってみたり。

あれだけ世界的な建築家です。勿論、ロジカルに建築を捉えていると思います。しかし、意外と感覚主義な人なのかなと。安藤忠雄さんの生声での音声解説を聞いていてそう感じました。「建築に豊かさを与えているのは感覚的な部分」という持論はあながち間違っていないかもと勝手に解釈をしてみたり。


ランチは、谷尻誠さん+吉田愛さんの東京事務所に併設されている「社食堂」へ。

事務所兼社員食堂でもありながら、一般の方も食事ができる環境。空間的なデザインと人の関わり合いのデザインがとても素敵な環境でした。思った以上に事務所との距離感が近かった為〝仕事していて気にならないのか〟と〝食堂の従業員と事務所スタッフが恋愛関係に発展したりしないのか〟が個人的にとても気になりました。

HOUSE-A | 竣工写真撮影

HOUSE-Aの竣工写真撮影を行いました。

撮影は 花岡慎一さん にお願いをしました。

自分で設計をしているので良いアングルは把握しているつもりなのですが、プラスアルファで写真家さんから提案される自分の想像を超えたアングルにはっとさせられることが多い撮影でした。

今までで一番仕上がりが楽しみな作品かもしれません。

写真が届き次第、HPにアップします。

HOUSE-O | オープンハウスのお知らせ

設計監理を行っておりますHOUSE-Oがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2017年12月17日(日) 10:00~17:00
所在地:神奈川県平塚市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-O | 現場報告

HOUSE-Oは、天候の関係で工程が多少遅れたものの、順調に工事が進んでおります。


外部足場が解体されました。外壁にはガルバリウム鋼板中波板を採用しました。


ステンレスプレートを加工した玄関庇です。木組庇よりも軽やかな印象になります。


 階高を高く確保している為、勾配が緩い屋根でも他の建物と同等の高さがあります。


建物の平面形状を菱形としている為、屋根出隅の部分も鋭角に仕上がっています。


内部壁・天井仕上げは、木毛セメント板を採用しています。白塗装で仕上げます。


床材は、ラワン合板を採用しました。オスモカラーで仕上げます。


1階階高が高い為、レンジフードは、吊ボルトで固定しています。ダクトも敢えて露出としています。


現場は、今月の完成に向けてラストスパートを掛けています。毎度の私の拘り(わがまま)にも真摯にご対応頂き、棟梁をはじめ、職人の皆さんには頭が上がりません。残り僅かですが、最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。

HOUSE-N | TV放送のお知らせ

HOUSE-NがTV放映されます。

放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2018年1月13日(土) AM4:30~4:55

是非、ご覧下さい!

※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。


今日は、その撮影日でした。

あいもかわらずプラスオーラ全開の渡辺篤史さん。
「良いデザインだね~!楽しかったよ~!」と気さくに声を掛けて下さいました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、渡辺篤史さんは、台本もなく、また、図面等も一切見ない状態で本番を迎えます。ぶっつけ本番、オールアドリブ、オール即興で撮影をこなしているのです。そんな状態にも関わらず、的確で温かい締めのコメントにクライアントが感動していました。

どのようなコメントがされているのか放送が今から楽しみです。

〝頭の中〟の整理整頓

建築設計だけに限った話ではないですが、整理整頓することは仕事をする上で凄く大切な要素だと思っています。

デスク周りや書類等の物理的な整理整頓も勿論、大切です。それにより作業効率の向上等が見込まれます。

しかし、ここで私が特に言いたいのは〝頭の中〟の整理整頓の話です。

建築設計では、この敷地では何ができて何ができないのか、クライアントの要望の優先順位はどうなっているのか、法的な制限、日照条件、コスト的なバランス、構造的なバランス、etc…。様々な与条件を整理する必要があります。

ですので、私はプランを考える時いきなり作図やスケッチは始めません。まずは、全ての与条件を文章化することから始めます。そして、それらを整理し、優先順位や、できること・できないこと等を可視化します。そうして整理していくと〝何をするべきか〟が見えてきます。今度は、それに対し〝どのような方法をとるか〟を考える。そこから、作図をしたり、スケッチを描いたり、模型を作ったりと、ようやく手を動かす作業をしていきます。手を動かすまでに行う整理整頓の作業は、一見、事務的で地味な作業のようですが、非常に大切でクリエイティブな作業だと捉えています。

そうです。〝整理整頓〟は〝クリエイティブ〟な作業だと思うのです。「閃き」という言葉があります。それは、上記のような〝頭の中〟の整理整頓を瞬時に行い、答えを導きだした行為だと解釈しています。私はまだ文章化及び可視化してから答えを導きだしていますが、訓練していけば〝頭の中〟だけでその作業を行えると感じています。そんなことを所員時代からずっと考え続けていますが、その当時よりは、確実に〝頭の中〟を整理整頓する技術は身についています。

〝頭の中〟の整理整頓ができていると良いことばかりだと思うのです。良い提案を導くこともできるし、トラブルを回避することもできる。そして、何より仕事が早くこなせるようになると感じています。〝仕事の速さ〟は〝判断の早さ〟だと思うのです。例えば、作図の作業であれば、手を動かす早さを早めるのは限界があります。しかし、作図には〝考える時間〟があります。それはイコール〝判断する時間〟だと思うのです。その判断を如何に早くするか、即ち〝頭の中〟の整理整頓を如何に早くするかで作図全体の早さを早めることができると思うのです。これは、建築設計の場合の一例ですが、その法則は大半のことに当てはまると感じています。

もし、スタッフを雇うことになり、面接をしたとしたら「整理整頓は好きですか?」と質疑すると決めています。それくらい大事な要素だと強く思うのです。

デニム感覚の家

デニムって〝器の大きい〟素材だと思うんです。

汚れても気にならない。傷がついても味になる。色が落ちれも名前がつく。ペンキが付いてもアクセントになる。破れても商品になる。

そんな感覚を住宅にも持ち込むべきだと考えています。

「公園で子供と遊ぶ時にスーツを着る」ような住宅が世の中には多いと感じます。子供と公園で遊ぶということは、汚れること等が前提条件です。だからスーツでは遊ばない。最適な服装じゃないからです。

住宅は、人が生活することが前提の建築です。汚れがつくこと、キズがつくこと、モノが増えること。それらのことは必然的に起こります。生活感が出ることが当たり前なはずなのに、生活感が出ることがマイナスに働くようなベースを作ってしまうことに矛盾を感じるのです。

老夫婦の家であれば「スーツ感覚」でもいいかもしれません。常に生活を整える作法を用いながら必要最低限のモノで過ごす生活は素敵だと思います。

しかし、基本的には、住宅は「デニム感覚」であるべきだと考えています。壁につけたキズも、床についた汚れも、子供の身長を刻んだ跡も、友人がお土産で買ってきたヘンテコな人形も、味となり雰囲気となり空気となる。そんな〝器の大きさ〟が住宅には必要だと思うんです。

〝住宅らしい〟素材や空間構成は何なのか。当たり前や常識・通例を疑いながら、模索しています。実は、いくつかのルールや法則が自分の中で見え始めています。しかし、それを明確に言語かすることは難しいものですし、するべきではないと思っています。

住宅は、半分は理屈、半分は感覚で良いというのが持論です。自身の作品を通して、その理屈や感覚が皆様に伝われば幸いです。

無から有は生まれない | 「才能・センス」の対象者

「才能・センス」という言葉があまり好きではありません。生まれ落ちた時点で全ての可能性が決定してしまう言葉な気がするからです。私は、残念ながらあまり才能もセンスもないと思っています。なので、それらを認めてしまうと自分が成功しない方程式が出来上がってしまうので、都合が悪いのです。

学生時代に美術の先生がこんなことを言っていました。

「無から有は生まれない」

その言葉を私は、こう解釈しています。

どんな人間でも何も無いところから何かを生み出すことはできない。多くのモノを見て、聞いて、体験し、引出を多く持っているからこそ何かを生み出すことができる。その引出の組み合わせが斬新な人が「才能・センス」という言葉の対象者になるのだと。

とはいえど、才能やセンスの有無はあるとは思います。思っていますが、それはスタートラインの違いと解釈しています。100がゴールだとすれば、才能やセンスがない人は1スタート、才能やセンスがある人は10スタートする違いなのかと。そこから99努力して100にもっていくか、90努力して100に持っていくのかの差でしかないと思うのです。

だから、どんな人でも才能やセンスのある人になれると思っています。如何に多くのモノを見て、聞いて、体験して、引出を増やすか。増やした引出を組み合わせる感性を養うか。行動して、試行錯誤して、研究するか。全ては「努力」することで補えることだと思うのです。

才能やセンスは〝有無〟ではなく〝磨くか磨かないか〟だと考えています。

帖数の曖昧さ | 〝どう使うか〟を考える

突然ですが。皆さんがお住まいの部屋の帖数を聞かれて、すぐに答えられますか?

個室であれば、パッと出でくるかもしれませんが、大きな部屋(LDK等)だとすぐには出てこないのではないのでしょうか?個室にせよLDK等にせよ、仮にすぐに出てきたとしてもそれは不動産図面や建築図面等に記載されている数字を覚えているだけではないですか?もし、その図面が間違っていたら?自分が思っているより実は部屋の広さが狭かったなんてことも起きるかもしれません…?

別に図面の作成者を陥れたいわけではないです。何が言いたいかというと帖数とは〝曖昧なもの〟と言いたいのです。仮に私が22帖ある部屋を「この部屋は20帖です」と言ったらそんな気がしてしまうのではないのでしょうか?(そんなことはしませんが)

そんな曖昧な物差しで部屋の面積を決めるべきではないと思うのです。
大切なのは〝帖数〟ではありません。〝どう使うか〟だと考えています。

ダイニングにしても、8人掛けのテーブルを置くのか、4人掛けのテーブルを置くのかで面積は変わってきます。キッチンにしても、どの程度の作業スペースが欲しいのか、食器の量や食品の量はどの程度なのか、作業する人数は何人なのかで面積は変わってきます。リビングにしても、寝室にしてもそうです。すべてはその空間を〝どう使うか〟によって必要な面積は変わってきます。

ですので、私は、ヒアリングの際に「何帖の部屋が欲しいですか?」とは聞きません。プレゼンテーション時も、打合せ時も、敢えて図面に帖数は、記載しません。その変わり、家具のレイアウトや導線等〝使い方〟示す書き込みを多く記載します。

帖数という既成概念に捉われずに〝どう使うか〟を一緒に考えてもらいたいからです。

皆さん、最初は戸惑います。ですので、念の為、帖数が記載してあるメモを打合せには持っていきます。最初は、何回か使用しますが、打合せが進むにつれて、そのメモを出す機会はなくなっていきます。

帖数という枠組みを外して住宅を考えてみると新たな価値観が見えてくるかもしれません。

HOUSE-K | 竣工写真撮影

HOUSE-Kの竣工写真撮影を行いました。

撮影は 花岡慎一さん にお願いしました。

天候により3回の延期を経て、やっと撮影。しかし、当日は、予報がずれ、曇天…。最近の天気は、本当に読めませんね…。ここまで粘ったのだからと、昨日は、内観撮影と夕景の撮影を行い、後日、外観撮影のみを再撮影することになりました。

写真家さんのご厚意とクライアントのご協力に感謝です。

生活されていた雰囲気はとても良く、写真が届くのが今から楽しみです。

届き次第、HPにアップします。

3周年 | 責任の重さ=遣り甲斐

本日で独立3周年を無事に迎えました。

設計に携わらせて頂いた案件は、進行中のものを含め7案件。非常に感謝すべき状況です。

案件が増えれば増える程、その責任も増えていきます。
そもそもですが、建築設計は、人命に関わる仕事でもあります。
その社会的責任は、非常に重いものです。

しかし、責任の重さ=遣り甲斐だと捉えています。
求められる多くの判断について、責任転嫁せず、積極的にその責任を負っていきたい。
そして、私に依頼をして頂いた方々の喜びに繋げていきたい。
その喜びは、私の喜びでもあり、遣り甲斐に繋がっていきます。

まだまだ、やりたいことは多くあります。
新たな資格も取得したいし、法人化もしたいし、所員も雇いたい。
出たい雑誌や番組もあるし、学校の先生もやってみたいし、本も出してみたい。

現状、無茶なことも言っているという自覚はあります。
しかし、夢は有言しなければ、実行されない。そう考えています。
ですので、バカだと言われようが、無茶だと言われようが、
敢えて積極的に公言していこうと思います。

そのように公言することにもある種の責任が発生します。
そのプレッシャーを遣り甲斐に変換して、
これからも更に発展していけるよう精進していきたいと思います。

※ちなみに写真は、義祖母の快気祝いのものです。同日に行われたので、
「~N.A.O設立3周年祝い~」がサブタイトル的に入っていたと勝手に判断しておきましょう。

日本の家展 | 体温のある設計

先日、東京国立近代美術館で開催されている「日本の家展」を拝見してきました。

この展覧会では、1945年以降から現在までの名だたる有名住宅の図面、模型、写真、映像等が400点以上展示されています。公私共に住宅好きの私。終始興奮気味。やや動悸もしました。おこがましい話ながら、自分の思想との重なりも幾つか感じられた気もしました。〝別世界の人達〟と考えると悔しいですし、都合が悪いので〝同じビルの遥か上階にいる人達〟と解釈することにしました。自分もいつか。

建築家達が手掛けた住宅を眺めていると、現在の住宅事情について、尚更、考えさせられてしまいます。

規格化・効率化・標準化を図り、量産的・商業的に多くの住宅が作り上げられている現状。それは、ニーズであり、流れなので決して否定はできません。しかし、体温がある人間が住まうのが住宅です。体温のある設計をするべきだと思うのです。私も仕事をすれば勿論、お金は頂きます。しかし、お金を優先的には考えていません。優先するべきは〝人〟だと考えています。その家族の為に、その町並みの為に何ができるかを最優先事項だと考えて設計を行っています。

何帖の部屋が何部屋必要かを問い、標準仕様を設け、カタログ的に素材や設備を選択し、それらを平面的、立面的、断面的に組み合わせる。大半の住宅は、そのように作り上げられています。言葉は悪いかもしれませんが、3Dパズルのように感じてしまいます。仮に3Dパズルだとしてもそのピースから考えるのが住宅設計の在り方だと思うのです。

私は〝後悔のない家造り〟を皆さんにしてほしいと思っています。しかし、それがイコール〝設計事務所に依頼すること〟だとは思っていません。住宅の考え方に正解はありません。価値観の問題ですから。注文住宅でも規格住宅でも建売住宅でも「この家最高!」と思えれば、それが正解だと思っています。

だだ、その選択肢の一つとして設計事務所が入ってこないことは多くあります。また、設計事務所がどのようなことをしているのか、どのようなことを考えているのかもあまり認知されていません。もっと間口を広げ、敷居を下げた体制で事務所を構え、皆さんに認知して貰えるようにこれからも努力していきたいと思います。

記憶の濃度


連日、雨が続いておりますが、やっと雨が止んだので、家族と「江戸東京たてもの園」に出掛けてきました。

家族サービスがメインですが、何せ「江戸東京たてもの園」と名が付いているだけあり園内には職業上、気にならずにはいられないスポットが多くあります。何割かは建築巡りの要素があることは、妻も承知のことでしょう。マニアックな場所でごめんよ。息子たち。

建築巡りをするということは何かを吸収しようと考えているわけですが、その全てを吸収しようとしてしまうと非常に疲れますし、つまらなくなります。そして何より記憶の濃度が落ちます。100の中100全てを濃度が濃く記憶できれば、それに越したことはないですが、私は、そんなに高い能力は持っていません。なので、濃度が薄い記憶を多く得るのではなく、濃度の濃い記憶を1つ得ようと考えながらいつも建築巡りをしています。

読書でも全ページを吸収するのではなく、1小節だけ濃い記憶で残ってくれれば、その読書の価値はあったと思えますし、映画鑑賞でも全ストーリーを吸収するのではなく、1セリフだけ濃い記憶で残ってくれれば、価値はあったと思えます。

いずれ薄れて消えてしまう程度の薄い記憶を多く持つよりも、いつまでも印象に残り続ける濃い記憶を厳選して持っている方が遥かに自分の力になってくれるはずです。

そのような濃い記憶の蓄積を繰り返し、住宅設計にフィードバックしていきたいものです。

ちなみに今回の建築巡りで得た濃い記憶はこちらです。
電気配線の露出もこの様な方法を取れば魅せながら見せれるな。ということでした。

こんなことばかり考えているわけではありませんし、息子たちも意外と楽しめていたのでご安心下さい。

自信と過信

 
自信と過信。私の中で永遠のテーマかもしれません。

今でこそ、実作ができ、評価も頂いている状態ですので、自信は持っていますし、仮にも独立し、一事務所の代表という立場上「自信がない」等とは言ってはならないと思っていますが、実は、元々あまり自信が持てない性分です。

独立する前までは、いくら担当者としてその案件を取り纏めていたとしても、あくまで誰かメインがいる下のサブとしてのポジションとしての話なので、その成果を自信に繋げていいものか、それを自信としてしまうと過信になってしまうのではないかと葛藤を繰り返してきました。独立後は、紛れもなく、自分がメインとなり、案件を取り纏め、それに対して評価を頂いているので、自信に繋げてよいだろうと考えるようになりました。

私の中で自信と過信の定義があります。

自信=既に経験したことに対して他者評価+自己評価がある状態
過信=既に経験したことに対して自己評価しかない状態・未経験なことに対して自己評価をしている状態

加えて、過信には2種類あると考えています。

〝根拠のある過信〟
〝根拠のない過信〟

私は、過信が嫌いです。しかし〝チャレンジをする時〟は〝根拠のある過信〟をしなければならないと考えています。

未経験なことだけれど、過去の実績や経験値から考えて、成し遂げる自信がある。という状態です。
5迄の自信がある状態で6の過信をし、6の成果と自信を持ち、次は7の過信へ。とレベルを上げていく感じでしょうか。

自分の確実にこなせる範囲内だけ動いていても、新しいモノは生まれません。アイディアの量や増えません。質も向上しません。

規格住宅と違い、注文住宅は、所変われば品が変わります。都度、その家族や環境にあった提案を求められます。その中で最適な回答を導き、より豊かな暮らしの提供ができるよう〝根拠のある過信〟を持ちながら、チャレンジし続け、実力を高めていきたいと考えています。

HOUSE-A | 竣工


HOUSE-Aが無事に竣工を迎えました。

不思議な縁から始まったプロジェクト。
こうしてカタチになったことを嬉しく思います。

ロケーションが非常に良いというメリットと隣地等との高低差が多く存在するというデメリットを同時に孕んだ計画地に対して思考錯誤し、時にはクライアントの知恵をお借りしながら設計を進めていきました。その結果、多くの〝スペシャル〟が詰まった計画になったと思っています。

その〝スペシャル〟を実際にカタチにする為に現場監督さんや職人さんの力を大いにお借りしました。
私が100%の力を注ぎ、設計したものを100%以上に引き上げて下さいました。

竣工の度、毎回思うことは「一人の力なんて大したことがない」ということです。
クライアントや工務店の知恵や力がなければ良い成果は、絶対に出ていません。
本当に感謝しています。

この住宅で豊かな暮らしを営んで頂けたら幸いです。
その為にも設計者として尽力し続けたいと思います。

HOUSE-KT | 加藤小屋プロジェクト

HOUSE-KTは〝予算500万円〟で〝居住期間限定〟の〝仮住まいの自邸〟を設計するプロジェクトです。

将来、妻の実家の敷地に住まうことは、確定しているものの、まだ新居を建てる状況ではない。それならば、敷地の一角に必要最低限の予算で、子供が大きくなる迄の一定期間を過ごす為に仮住まいを建築し、居住期間終了後は、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)として転用してみてはどうか。と考えはじめたことがプロジェクト発足のきっかけでした。

絵に描いた餅になってしまってはいけないので、プランを作成し、バウムスタンフさんご協力のもと概算見積を作成して頂きました。現状、500万円では収まっていないですが、調整をしていけば、プロジェクトとして成り立つだろうと可能性がみえた為、計画をスタートさせました。

多くの調整事項や検討事項ある中で3つのコンセプトを念頭に置いて設計しています。

1.必要最低限を再試行する
予算500万円と振り切った金額の中で、1家族が生活をする必要最低限の面積、ヴォリューム、機能は、一体何なのか。当たり前を疑いながら再試行していく必要があると考えています。寝室でも廊下でも玄関でも1から考え直してみることによって最少最適寸法が見つかるかもしれません。

2.〝ダサかっこいい〟魅せ方
予算からみて、高級材料や設備を使用すること等、到底できません。安価な材料や設備等をどのように魅せるかが重要になります。そこでテーマとしていることは〝ダサかっこいい〟です。チープだけど良いデザイン・チープだからこそかっこいいもの。世の中には多く存在しています。造り方や素材選び、設備選びを工夫し〝ダサかっこいい〟の集合体を〝かっこいい〟と魅せれるよう思案していきたいと考えています。

3.可変性のある構成
限られたスペースの中で何かを固定すれば固定する程、窮屈になってしまいます。絶対的に固定しなければならないものは何なのか、また、移動可能なものは何なのか。既成概念を疑いながら、それらの振り分けをしていく必要があると考えています。テレビも、クローゼットも、寝室も、場所を予め決定しなくても大丈夫かもしれません。
可変性については、建物自体のテーマでもあります。居住期間限定の住宅なので、期間終了後、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)に転用できるよう、可変性に富んだ構成にする必要があります。少し手を加えれば建物の用途が変わる。そんな建築を目指していきたいと考えています。

計画は、始まったばかりですが、ご興味がおありの方は、是非、今後も気に掛けて頂けると幸いです。

HOUSE-O | 上棟

HOUSE-Oが本日、無事に上棟しました。

炎天下の中、事故等もなく終えれたことに一安心です。

この計画地は、法的に高さ制限が有利な条件であった為、1階階高を高くとり、ロフトを挿入した設計としたことから、全体の建物高さも大きなヴォリュームとなっています。

設計しながら理解していたことではありますが、1/1スケールの実物を見て思わず「でかっ」と言ってしまいました。

設計者は「上棟の状態が一番綺麗だと思ってはいけない」とある書籍で拝読しました。

しかし、一番綺麗だと言わなくとも、魅力的な瞬間だとは思っています。
やはり、上棟の瞬間は、何度訪れてもワクワクしてしまいますね。

HOUSE-A | オープンハウスのお知らせ

神奈川県秦野市にて設計監理を行っておりますHOUSE-Aがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2017年7月29日(土) 10:00~16:00
所在地:神奈川県秦野市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-A | 現場報告

HOUSE-Aは、少し遅れが生じているものの、順調に工事が進んでおります。


足場は、一部の残し解体され、建物外観の全容が現れました。


テラス側の外部開口です。何となく絵になります。


屋上テラスからの眺めです。天候によっては、富士山を望むこともできます。


西側外観です。高台に面する為、街の至る所から建物が見えます。


景色を眺める為に設置した特注ビル用サッシです。絶景です。


特注ビル用サッシは、浴室にも。丹沢の山々を眺めながら入浴ができます。


浴室の1次防水の様子です。階上設置ということもあり、入念に防水打合せ及び確認をします。


FRPグレーチングも設置されました。1階に柔らかい光が差し込みます。


塗装工事も始まっています。床や建具や棚をオスモカラーで仕上げます。


タイル工事も始まりました。大判のタイルは、迫力があります。


現場は、7月末の竣工に向け、ラストスパートという感じです。
残り僅かですが、最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。

オープンハウスの開催も予定しています。詳しくは、NEWSでご確認下さい。

HOUSE-O | 工事着工

HOUSE-Oが着工しました。

本日は、建物配置とレベル基準確認を行いました。

平面が正方形でなく、菱形となっている為、いつもよりも入念に建物形状の整合確認を行いました。

建物配置、建物形状、レベル、共に問題なく、明日より基礎工事へと移行します。

3方向道路であるこの敷地は、建物高さに関して、法的に有利に解釈される部分が多い為、1階の階高を高くしロフトを設ける等、断面的な操作を行っています。また、3方向への抜け方、開き方をどうするべきなのか検討を重ねてきました。

それらが具現化されていくプロセスを楽しませて頂きたいと思います。

HOUSE-K | 竣工

初回相談:平成26年11月15日

竣工:平成29年6月25日

設計監理期間:2年7ヶ月11日

長かった。あっと言う間ではなかった。綺麗事ではなく。
ただ、多くあった課題も今となってみれば良い思い出。そう感じています。

敷地の境界がどこにあるのかも解らず、水道の水圧も足りず、排水の放流先も無く、工務店の伝手も無く。
不可抗力的に発生する多くの課題をクライアントや工務店や協力業者と一緒に解決してきました。

こうして無事に竣工を迎えられたことが非常に感慨深い。

いつも竣工の時に思うのですが、竣工は、終わりではなく始まりです。
これからKさん家族の新しい生活がスタートします。

設計監理は、その過程に過ぎません。

Kさん家族の皆さん。本当にお疲れ様でした。
竣工までの長い過程を愛着にかえて、これからこの住宅を愛していってほしい。

設計者としてそう願っています。

HOUSE-O | 地鎮祭

HOUSE-Oの地鎮祭を執り行いました。

地鎮祭中、ギャラリー(近所の子供達)が「何をやってんだろう?」という感じで集まってきていました。
完成したらそのギャラリー達に「何かすげーのできたぞ!」と言ってもらえるように頑張ります(笑)

バウムスタンフさんの知恵と力をお借りしながら、良き住宅になるよう設計監理に励みたいと思います!

HOUSE-K | オープンハウスのお知らせ

千葉県館山市にて設計監理を行っておりますHOUSE-Kがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2017年6月25日(日) 9:00~17:00
所在地:千葉県館山市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-O | 解体着工

HOUSE-Oが解体着工しました。

本日は、解体範囲確認の打合せを現場で行いました。

解体工事は、2~3日で終わるという認識でしたが、解体物の分別等、法規制が厳しくなり、一昔前より作業時間が多く掛るということを知りました。思考も情報もどんどんアップデートしていかないとダメですね。

解体する前に建物内部を確認していると、打合せ時に奥様が「どうせ解体するのだから」と壁や床に実寸で書き込みをしたメモ書きが多く残っていました。多くの打合せを重ねた歴史としても思い出になりますし、何となく絵になっていたので記念にパシャり。

解体を6月22日頃に終え、6月26日に建物の着工予定です!

HOUSE-K | 現場報告

HOUSE-Kは、順調に工事が進んでおります。


 外壁の施工を終え、足場を解体しました。今回は、ガルスパンを採用しました。


内装も8割方工事を終えています。床・壁・天井を全てラーチ合板で仕上げています。


土間のコンクリートも打設されました。ラーチ合板とコンクリートの相性はやっぱり良いですね。


箱組階段も完成しました。


草屋根の施工も終えました。BBQをしてビールが飲みたい…。


6月末の竣工に向け、現場はラストスパートを掛けています。

オープンハウスの開催も予定しています。
後日、改めてHPにてアナウンスをしますので、ご興味がおありの方は、是非。

HOUSE-Y | 1年点検


HOUSE-Yの1年点検を行いました。竣工からもう1年。早いですね。

外装の剥がれや汚れ、内装の剥がれ、内建具の建て付け、設備機器等、の点検を行いました。
多少の修繕項目あったものの、大きな問題点は、ありませんでした。一安心です。

竣工当初には、未施工になっていた植栽スペースも緑豊かになっており、とても良い雰囲気にでした。
家庭菜園でイチゴの収穫等もされているそうです。微笑ましいストーリーですね。

点検後、クライアントと工務店と談話をしている際にご主人が「1年経っても未だに〝この家いいな~〟って思います」と仰られてたのが印象的でした。設計冥利に尽きる一言です。本当に有難い。

クライアントとは、今でも、一緒にフットサルをさせて頂いたり、飲みに誘って頂いたりと、仲良くさせて頂いているのですが、今後も良好な関係を続けさせて頂きながら、HOUSE-Yの成長を見続けていきたいと思います。

HOUSE-N | 竣工写真撮影

HOUSE-Nの竣工写真撮影を行いました。

撮影は花岡慎一さんにお願いしました。

今回は、クライアント家族にもご協力頂き、人入りで撮影を行いました。人が入るとスケール感や暖かみが感じれる写真になるので私は好みです。

撮影途中で写真をipadで確認できるのですが、素敵な写真に仕上がっていました。納品が今から楽しみです。

到着次第、HPにアップします。ご興味のおありの方は、是非、覗いてみて下さい。

人生最大の買い物を人生最大に楽しむ

10万円渡されて「好きに買い物していいよ」と言われたら楽しいですよね?

住宅は、人生最大の大きな買い物です。人生最大に楽しまなきゃ損じゃないですか?

しかし、実際は、楽しめずにいる人が多いように感じます。

とは言っても綺麗事だけではなくて、苦しむポイントはあります。それは、お金に絡む部分です。住宅ローン審査や手続き、土地選びでの予算の兼ね合い、建物工事費の金額調整等です。その部分は、やはり皆さん苦しみます。

でも、それ以外の部分は、楽しむべきだと思うのです。だからといって「無理やり楽しめ」と言うのは乱暴な話で、楽しめるかどうかは、設計側の問題だと思っています。

そのように考える中で私が心掛けていること大きく分けて4つ程あります。

1.『ワクワクするような提案をすること』
これが大前提です。プランであったり、デザインであったり、素材であったり、ワクワクしない、楽しくない提案をされれば、当然、楽しめるわけがありません。不安にもなっていくでしょうし、信用もできなくなっていきます。そうすると多くの打合せを重ねていくこと自体も楽しめなくなります。良い意味でクライアントを裏切るような提案をするべきだと考えています。

2.『決断の責任転嫁をクライアンにしないこと』
住宅は、多くの決断を求められるものです。特に設計事務所の場合は、標準仕様がない為、特別に多い。その決断をクライアントに委ね過ぎてしまうと、多くの宿題と〝決めるストレス〟を抱えてしまいます。ですので、私は、まず、どのようなものが好みか等、イメージをヒヤリングし、全体のデザイン的なバランス、コスト的なバランスを考慮した上で「これはどうですか」とこちら側から提案をするようにしています。それに対してYES・NOで答えてもらう。NOであれば、その理由を聞き、また新たな提案をする。その繰り返しです。そのような方法をとることで、なるべくクライアントが宿題を抱えないようにしています。宿題の問題を私とクライアントで作り、その答えは私が解答し、クライントと一緒に答え合わせをする。といった感じでしょうか。

3.『あらゆることを想定し、考え抜くこと』
〝住宅は3度建てなければ満足できない〟等という言葉があります。誰がいつ、どのような意味合いで使い出したのは不明ですが、私はこの言葉は、設計者の言い訳に聞こえてしまいます。あらゆることを想定し、考え抜き、クライアントは、どう考えるかをしっかりヒアリングをした上で解決策を思案することは設計者の責務だと思うからです。そのような手順を疎かにした結果、住み始めてから「ここはこうすればよかった」「次もし建てる機会があればこうしよう」等と後悔に繋げてしまうのではないのでしょうか。

4.『しっかりした設計監理をすること』
これは、当然のことなので、改めて言うのも恥ずかしい話のですが、上記のような心掛けをしながら、クライアントと打合せを重ね、それらを図面に反映したとしても、その通りに現場が進まなければ、何の意味がありません。ですので、図面通りに現場が進んでいるのかをしっかりと設計監理することは必須条件です。しかし、その部分がおざなりにされ「完成したら打合せ内容通りになっていなかった」というケースを耳にすることは決して少なくありません。多くの決め事に対して、その抜けが出ないように書類や図面に加え、頭の中の整理整頓をしっかりしながら設計監理を行うべきだと考えています。

住宅は、一生の一度の大きな買い物です。住宅ローンを組むのが大半ですから数十年という長い買い物でもあります。居住期間は、勿論ですが、設計期間、工事期間も含め、楽しんで頂き、後悔のない家造りになるよう、設計サイドが力を尽くすべきではないのでしょうか。

豊かさの設計

「暮らしのベースである住宅が豊かになれば、生活が豊かになり、人生が豊かになる」

私は、その可能性を信じ、住宅設計に拘っています。

そんな私ですが、かれこれ諸事情があり、まだ自邸はありません。極々普通の賃貸アパートに家族4人で暮らしています。「服がダサいのにアクセサリーに拘る」ような感覚を嫌がり、「新築したらね」という半ばギャグのようになっている魔法の逃げ言葉を連呼して、家具や雑貨については、割り切りをつけ、特別拘らないようにしていました。

そんなある日、突然、その生活に疑問と嫌気が生じました。暮らしの豊かさを提案する立場の人間が豊かさをおざなりにして、向上させようと努力もしないのは如何なものだろうと。そして、単純に豊かでない空間で過ごしている時間にストレスを感じ始めました。

そこで、それ程多くはないですが、予算を組み、現状で豊かでないと感じている部分やストレスになる部分を改善するような家具を購入し、「新築したらね」と魔法の逃げ言葉でセーブしてきた雑貨を購入し、生活に少しだけ豊かさを加えてみました。

謙遜の意味で言うわけではないですが、現状の状態は、それ程、大した状態ではありません。行ったのは、ほんの些細な操作です。それでも、気持ちが少し豊かになり、時間ができれば映画を観てみたり、読書をしてみたり、早起きをしてランニングをしてみたりと、色々な活力や行動力が出てきました。このアパートも少し好きになりました。凄く単純なのですが、本当の話です。

我が家は、賃貸アパートをベースに些細な操作をしただけです。このベースの部分が自分達らしい住宅であり、お気に入りの家具や雑貨達に囲まれていたとしたら、その生活での気持ちの豊かさは、計り知れません。

自身の経験を持って、住宅に抱いている可能性は間違いではないと確信できる出来事でした。

〝正解をつくらない〟という正解

 ある日、気が付くと指輪が歪んでいました。元に戻したくなります。歪んでいる事実がストレスにもなります。それは「指輪は正円」という正解をつくってしまった為です。「指輪は歪んだ円」という正解にしておけば、どのように歪んでも正解です。これはこれか。と思えるかもしれません。

美容院に行った時の話です。担当の美容師さんが「セットはタオルドライしてワックスつけて適当にクシャクシャとやればいいから」と言ってくれました。「この髪型は、このセットの仕方をしないとダメ」と正解をつくられていたとしたら、そのセットから崩れたらストレスになってしまうかもしれませんし、そのセット以外をしようと思わないかもしれません。

つまり、何を言いたいかというと「正解」をつくると思考の幅が狭まり、かつ、窮屈になってしまうということです。

このようなことを住宅設計をする上でも常々考え、課題にしています。住宅は、長ければ100年スパンでものごとを考えなければならない建築です。その間に起こる様々な変化を予測し、全てを設計時点で決めることは不可能に近いことですし、もし決めようとしたとすると〝決めるストレス〟が掛かってしまうかもしれません。

ですので、なるべく「使い方はこうして下さい」と正解をつくらないように心掛けています。ただ〝どうにでも使える空間〟に仕上げるようにしています。住み始めてから考え、家具を置くなり、多少の造作する程度の手を加えれば、変化に対応できる。そんな空間です。

例えば、ガランドウの名前の無い部屋を用意し、壁を木合板で仕上げる。ベットを置けば客間に、机を置けば書斎に、壁に釘を打ち付け、絵を飾ればギャラリーに、棚板をホームセンターで買ってきて壁に固定すれば納戸に。置くものや取り付けるもので部屋の名前が変わる部屋。そんな設えがあっても良いかもしれません。

〝正解をつくらない〟という正解を用意することで、住空間の可能性は、広がりをみせるのではないのでしょうか。

特別な普通の住宅

〝普通〟とは何でしょう。辞書で引くと「いつ、どこにでもあるような、ありふれたもの」と出てきます。

では、〝普通の住宅〟とは何でしょう。「万人が受け入れられる、ありふれた住宅」という所かと思います。

しかし、その意味合いに疑問を感じてしまいます。

家族構成も育ってきた環境も生活習慣も趣味嗜好も千差万別の中で〝普通〟は、家族それぞれに存在するものだと思うからです。

家族全員が一緒の部屋に寝ることが〝普通〟の家族もいる。
入浴後、家族同士が全裸で歩くのが〝普通〟の家族もいる。
家族全員がバラバラに食事をとることが〝普通〟の家族もいる。
全室に鍵が付けられ、テレビが設置されていることが〝普通〟の家族もいる。

それらを統一し、万人が受け入れられるような、世の言う〝普通の住宅〟の方がよっぽど〝普通〟ではない不自然なものなのではないのでしょうか。

10000家族いたら10000の〝普通〟が存在するわけですから、10000通りの〝普通〟の回答が出る方が自然だと思うわけです。

その家族にとっての〝普通〟を探求していくと出来上がるカタチ。10000家族いて9999家族が〝普通じゃない〟と答えても、住んでいる1家族が〝普通〟だと思えるカタチ。

〝普通〟を疑い、〝普通〟を探求することで、その家族らしい〝特別な普通の住宅〟が創り上げられると考えています。

それらを具現化するお手伝いを自身の経験や職能を生かして提案していきたいものです。

HOUSE-K | 上棟

HOUSE-Kが無事に上棟しました。

HOUSE-Kは、外壁が斜めであったり、軒が斜めであったりと、所々に斜めの部分が存在しています。上棟作業の時点からその部分の施工をどのような方法で行うかが課題となった為、現場打合せを行い、方向性を決定しました。

当たり前の話ですが、現場は、水平垂直のものを造るよりも斜めのものを造る方が〝手間〟が掛かります。しかし、その〝手間〟を設計の段階では敢えて考えないようにしています。作り手の〝手間〟ばかりを考え、現場サイドに寄り過ぎてしまうと、頭の中で造り易いものしか発想しなくなり、あらゆる可能性を潰してしまうと考えている為です。

勿論、現場の苦労は、理解していなければならないですし、労う気持ちは、持たなければなりませんが、より豊かなもの造りをする為には、設計サイドと現場サイドをわけて考えることが必要なのではないのでしょうか。

HOUSE-A | 上棟

HOUSE-Aが本日、上棟しました。

上棟日にまさかの春一番…。めでたいといえばめでたいのですが…。
強風の為、一日遅れた上棟となりましたが、事故等もなく作業を終えられたことに一安心です。2日間にわたり上棟作業して頂いた大工さんに感謝です。

景色を眺めるスポットを所々に設けましたが、その眺望を確認することができました。本当にロケーションが良い。ワクワクします。今から完成が楽しみです。

HOUSE-K | 工事着工

HOUSE-Kが解体工事を終え、無事に着工しました。

今日は、建物配置確認、レベル基準確認、地盤再調査立会いに併せ、浄化槽排水先について現場打合せを行いました。

浄化槽排水先を農業用水路に設定し、調整を行ってきましたが、工事着工直前に疑義が出た為、改めて農業用水路の状況や最終排水先についてクライアント及び施工業者と確認を行いました。生い茂る草木を掻き分けながら調査を行った結果、排水上支障がないであろうと判断に至りました。前向きに検討を続けたいと思います。

計画がスタートしてからというもの、不可抗力的に解決しなければいけない多くの課題にぶつかってきました。その度に「頑張りましょう!」と声を掛け合いながら解決してきたクライアントとの間には〝同志感〟さへ漂い始めています。

完成後に宿泊させて頂き、屋上庭園でBBQをし、翌朝に土間でコーヒーを飲む。そんな日がくることを夢見ながら、これからも問題解決に尽力していきたいと思います。

HOUSE-K | 地鎮祭

HOUSE-Kの地鎮祭を執り行いました。

初めて相談を受けたのは、2年前程でした。お子さんはつかまり立ちをするのがやっとくらいの時期でしたが、今では「おはよー!」と挨拶を交わす程になっています。子供の成長が年月の長さを感じさせます。多くの課題をクライアントと一緒に解決し、本日に至りました。

しかし、これからが本番です。加藤建設さんの知恵と力をお借りしながら良き建物になるよう、設計監理に励みたいと思います。

2月初旬にいよいよ着工です!

HOUSE-Y | 「渡辺篤史の建もの探訪」TV放映動画

HOUSE-Yの「渡辺篤史の建もの探訪」TV放映動画は、クライアントとの取り交わしで、限定公開とさせて頂いており、ホームページ上から削除致しました。

動画をご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、下記メールアドレスにご一報下さい。
個別にリンクURLをお送り致します。

nao@n-archi-o.com

宜しくお願い致します。

HOUSE-N | オープンハウスの様子

HOUSE-Nのオープンハウスを開催しました。

地元から離れてることもあり、大盛況とまではいかなかったのですが、有意義な時間を過ごすことができました。

お越し頂いた方がSNSやBLOGでオープンハウスの様子をアップして下さいました。

非常に勝手な解釈ですが、なんだか〝味方〟が沢山いる気分です。

味方を多くつくること。また、多くの方の味方になること。当たり前の様で大切なことな気がします。

お越し頂いた皆様、誠にありがとうございました。

HOUSE-A | 工事着工

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HOUSE-Aが無事に工事着工しました。

今日は、建物配置とレベル基準確認の立会いを行いました。
明日から基礎工事へと移行します。

敷地は、ロケーションが非常に良い為、リビングや浴室、テラス等、景色を眺めるポイントを設けながら設計を進めました。その景色を実際に建物各所から眺められることが今から楽しみです。

謹賀新年 | 2017

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新年明けましておめでとうございます。

昨年は、皆様のお蔭で実りある一年とすることができました。ありがとうございました。

今年は、更に飛躍の一年にできるよう努力していきたいと思います。

やりたいこと、やらなければならないことは、まだまだ沢山あります。

そのことがプレッシャーになり、自分で自分を追い込んでしまうこともあるのですが。

そんな私をみて妻が以前

「あなたは100階建のビルの100階にジャンプして登ろうとしてるよ。横を見て。階段があるよ。1段づづ上がって100階を目指そう」

と言葉をくれました。私の性格を理解した上での的確で非常に解りやすい表現に気持ちが少し楽になったことを覚えています。

今年は、何段登れるのか、何階まで登れるのかわかりませんが、家族や周りの方々の助けを受けながら一歩一歩確実に夢や目標に向かって歩みを進めていきたいと思います。

今年も宜しくお願い致します。

HOUSE-A | 地鎮祭

1 3 4 5HOUSE-Aの地鎮祭を執り行いました。

地元の秦野市で工事が始まることに、特別な喜びとワクワク感を感じています。

バウムスタンフさんの知恵と力をお借りしながら、良き住宅になるよう工事監理に励みたいと思います。

年明けに着工です!

HOUSE-N | オープンハウスのお知らせ

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東京都八王子市にて設計監理を行いましたHOUSE-Nが竣工致しました。クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。

日 時:2017年1月15日(日) 9:00~17:00
所在地:東京都八王子市

見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。

TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹

HOUSE-N | 竣工

HOUSE-Nが無事に竣工を迎えました。

有難いことにいくつかのプロジェクトが進行しています。どのプロジェクトにも全力投球のストレート。そのような姿勢で臨んでいます。プロジェクトやクライアントによって力の掛け具合を調整するような器用なことはできない性分ですし、したくもありません。

しかし、NくんやNくん家族に特別な感情がどうしても出てしまいます。人間は、感情の生き物ですから。

Nくんとは10年以上の付き合いになります。かなり深い付き合いをしてきました。数少ない私の親友です。Nくんが夫婦になり、父になり、家族になり。その歴史もずっと見てきました。

夢がまた1つカタチになることに加え、そのクライアントが親友の家族であること。本当に幸せなことです。元々、友人として一生の付き合いだと思ってましたが、設計者としてもこれから一生の付き合いをさせて頂きたいと思います。

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HOUSE-Y | 続編2

HOUSE-Yですが、先日の「渡辺篤史の建もの探訪」の撮影に合わせ、予算の関係で別途とした外構をご自身で仕上げて頂けました。

もともとDIY等には興味がなかったYさんですが、植栽から始まり、ベンチ作りやスポットライトの設置、デッキの保護塗装等もご自身で全て行ったそうです。それを狙って設計しましたっと言いたい所ですが、全く狙ってません。しかし、家造りがきっかけで何かプラスの方向に価値観の変化が起こったのであれば嬉しい限りです。

とても良い雰囲気でした。竣工後の続編として写真をアップします。

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HOUSE-N | 現場報告

HOUSE-Nは、順調に工事が進んでおります。


1外壁工事を終えました。足場も取れ、外観の全貌が見えてきました。


2夕景も良い雰囲気でした。住宅から漏れる光は、暖色に限りますね。


3内装工事も9割方終え、鉄骨階段も設置されました。


4現場での最終塗装打合せの結果、内壁はラーチ合板無塗装となりました。


6先端を出来る限り細く見せようとと拘った庇です。色々と現場サイドに試行錯誤して頂きました。


10大工さんのご提案でキッチン上の固定棚をボルト吊としました。露出するダクトのラフな雰囲気とマッチしています。


9可動式階段を造作して頂きました。可愛らしいですね。


7コードとソケットと電球を組み合わせ、造作して頂いた照明です。建物の雰囲気を演出しています。


8裸電球の壁付けブラケットパターンです。暖かみがありますね。


11玄関ポーチ灯の船舶照明も雰囲気造りに一役買っています。


現場サイドの知恵や力をお借りしながら建物のクオリティーが上がるプロセスを楽しませて頂いております。それも現場監督さんや職人さんが誠意をもってご対応して下さるお蔭です。色々と私の拘り(ワガママ)にお付き合い頂き、本当に感謝しております。

完成が楽しみです。残り僅かですが、最後まで気を引き締めて現場監理を行いたいと思います。