自信と過信


自信と過信。私の中で永遠のテーマかもしれません。

今でこそ、実作ができ、評価も頂いている状態ですので、自信は持っていますし、仮にも独立し、一事務所の代表という立場上「自信がない」等とは言ってはならないと思っていますが、実は、元々あまり自信が持てない性分です。

独立する前までは、いくら担当者としてその案件を取り纏めていたとしても、あくまで誰かメインがいる下のサブとしてのポジションとしての話なので、その成果を自信に繋げていいものか、それを自信としてしまうと過信になってしまうのではないかと葛藤を繰り返してきました。独立後は、紛れもなく、自分がメインとなり、案件を取り纏め、それに対して評価を頂いているので、自信に繋げてよいだろうと考えるようになりました。

私の中で自信と過信の定義があります。

自信=既に経験したことに対して他者評価+自己評価がある状態
過信=既に経験したことに対して自己評価しかない状態・未経験なことに対して自己評価をしている状態

加えて、過信には2種類あると考えています。

〝根拠のある過信〟
〝根拠のない過信〟

私は、過信が嫌いです。しかし〝チャレンジをする時〟は〝根拠のある過信〟をしなければならないと考えています。

未経験なことだけれど、過去の実績や経験値から考えて、成し遂げる自信がある。という状態です。
5迄の自信がある状態で6の過信をし、6の成果と自信を持ち、次は7の過信へ。とレベルを上げていく感じでしょうか。

自分の確実にこなせる範囲内だけ動いていても、新しいモノは生まれません。アイディアの量や増えません。質も向上しません。

規格住宅と違い、注文住宅は、所変われば品が変わります。都度、その家族や環境にあった提案を求められます。その中で最適な回答を導き、より豊かな暮らしの提供ができるよう〝根拠のある過信〟を持ちながら、チャレンジし続け、実力を高めていきたいと考えています。