マスコットを許容できない家

先日、叔母が沖縄土産にマスコットのぬいぐるみを買ってきてくれました(沖縄で有名なハンバーガーショップ「A&W」のマスコット)。

我が家には何事もなかったかのように馴染んでいます。もともとの空間に木目や色味等が多いですし、生活感に満ち溢れ雑多な状態になっていることが要因かと思います。

(我が家の風景)

ただ、このマスコット1つが置かれただけで空間としても成り立たなくなってしまう住宅が世の中には多いように感じます。生活感がなく、ラグジュアリーで、ホテルライクな住宅も素敵ですが、偶発的かつ必然的なこと(今回でいうならマスコットのお土産をもらうこと)がネガティブに働いてしまうのは、本末転倒というか住宅や生活という前提を無視しているように感じてしまいます。

住宅は人が生活をする場です、生活感が出ることも、傷や汚れが増えることも、子どもが落書きすることも、ダイニングテーブル下が食べこぼしで汚れることも、誰かがお土産でマスコットを買ってくることも、全て必然です。

その必然を許容できる住宅が本質的だと私は考えています。