HOUSE-Wの地鎮祭を執り行いました。
6月初旬にいよいよ着工です!
良き住宅になるよう工事監理に励みたいと思います!
HOUSE-Wの地鎮祭を執り行いました。
6月初旬にいよいよ着工です!
良き住宅になるよう工事監理に励みたいと思います!
HOUSE-KがTV放映されます。
放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2019年6月1日(土) AM4:30~4:55
是非、ご覧下さい!
※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。
昨日は、その撮影日でした。
事前の天気予報は雨でしたが、当日は曇りに変わり、雨に降られず撮影を行うことができました。
渡辺篤史さんは晴れ男だそうです。きっとその効果でしょう。
撮影中は、Kさんのご実家で待機させて頂いていたので撮影の様子は基本的にわからないのですが、2階の草屋根に出てきたとき、数時間前に雨が降っていたはずなのに芝生に寝転ぶ渡辺さんを目撃してしまいました。プロです。流石です。
どのようなコメントがされ、どのような放送になるのか、今から楽しみです。
放映直近に改めて再告知致します。
先日、長男が5歳の誕生日を迎えました。
その際にSNSに育児や家事について思うことを何となく書くつもりでいたら「これ1ブログくらい書けるな」という内容になってしまったので引用しながらブログにしたいと思います。広域でみれば育児や家事も〝家造り〟の一部だと捉えられると思うのです。(勝手な解釈)
現在、我が家は、夫婦と5歳の長男と2歳の次男という4人家族です。子供は元々好きでしたし、家事も親の躾や一人暮らしの経験上、苦手分野ではなかったのですが、子供や家族が出来てから捉え方や考え方に大きな変化がありました。
よく「イクメン」等と言われるのですが、謙遜の意味ではなく、全くそんなことはありません。むしろ育児は苦手分野だとさへ感じています。そもそもですが「イクメン」「協力的」「参加」等と夫を評価することに強い違和感を覚えます。それは〝家事や育児は女性がするもの〟と前提にしている言葉だと感じるからです。
我が家の場合、夫婦共にフルタイムで働いています。そうであれば〝共に稼ぎ、共に育て、共に家事し、共に歩き、共に探し、共に笑い、共に誓い、共に感じ、共に選び、共に泣き、共に背負い、共に抱き、共に迷い、共に築き、共に願い~〟が当然のスタンスだと思うわけです(コブクロ/永遠に共に 引用)
育児は向いていないと感じますが、子供は好きです。育児に限ったことではないですが、向いていることと、好きなことがイコールである人は少ないものだと感じています。しかし、好きなことは向いていないことを凌駕するものだと考えています。いずれ〝好きなことが向いていることだった〟と周囲に映るように息子達に向き合い続けたいと考えています。
家事についても感じることは多くなりました。家事は〝仕事〟だと解釈するようになりました。家事をして改善点を指摘され、ふてくさるということを耳にすることも多いのですが、家族=会社、家事=仕事と考えたときに、会社から仕事の改善点を指摘され、ふてくさる等ということはあり得ない話だと思うのです。家庭という会社の目的は〝家庭を円滑に回すこと〟だと思うのですが、その目的のために改善点を挙げることは必然的な流れであり、目的を達成するために必要不可欠な行為なはずです。
等々、色々と育児・家事に感じることは多いのですが、他の家族が輝かしくみえてしまうものです。隣の芝は青くみえるだけなのかもしれませんが、ある種のコンプレックスを抱えています。しかし、持論ですが、完璧に育児・家事をこなせる人はいないと思っています。親を悪くいうつもりは全くないのですが、自分の親もそうだったと思うのです。完璧でない人に育てられたはずなので、完璧に育児・家事がこなせないのは、当然だと自分に言い聞かせています。
これからも気張らず、前向きに、家族に向き合い、子供に向き合いながら育児・家事の試行錯誤を続けていきたいと思います。
先日、HOUSE-NNのクライアントをHOUSE-Nにご案内しました。
竣工が100%で劣化の一途を辿るような住宅はあまり造りたくなく、竣工時は80%で長い年月を掛け、変化をしながら100%に到達するような住宅が理想的だと思っています。
約1年ぶりに訪れたHOUSE-Nは、色々と手を加えられながら、上手に住みこなされ、私のその考えを体現してくれていました。
多くの落書きもあったのですが、汚いという印象はなく、アクセントのように感じました。意図的にそういったベース造りをしたつもりだったので、自身の考えは一つの思考として成り立つなと再確認することができました。
住宅は、人が生活することを前提とした建築です。
子供が落書きをしてしまうことも想定内なはずです。
ダイニングテーブル下が食べこぼしで汚れることも想定内なはずです。
傷や汚れがつくことも想定内なはずです。
生活感が出ることも想定内なはずです。
そのような想定や前提があるはずなのに、それを許容しない住宅が世の中には多すぎると感じます。 誤解を恐れずに言えば世の中の多くの住宅が〝綺麗過ぎる〟と感じるのです。人が生活する上で想定できる事柄が起こる度にショックを受けてしまう〝綺麗過ぎる〟空間構成や素材選びをしてしまうのは住宅の用途から考えて矛盾を感じるのです。
もっとラフで、ある種の荒さがあり、傷や汚れも味になるような素材選びをする必要があるように感じます。
人が生活をする上で起こる想定を許容できるような〝器の大きさ〟が住宅には必要なのではないのでしょうか。
HOUSE-Iが本日、無事に上棟を迎えました。
前庭を外壁で囲むような構成の為、迫力ある軸組に仕上がっていました。
1/1スケールで空間が現れるこの瞬間は、やっぱり何度経験してもワクワクします。
現場は、まだまだ続きますが、今から完成が楽しみです。
先日、ショールームに向かう車内でクライアントが「最近、良い家って何だろう?という会話を夫婦でする」と仰っていました。今回の家造りを通して、そこまで深く住宅というものを考えて頂けていることに嬉しい気持ちになりました。
私なりの回答も伝えてみました。
それは「良い家の答えは1つじゃない。家族それぞれに存在する」という回答でした。
10000家族居て、9999家族が「この家には住みたくない」と例え言ったとしても、住んでいる1家族が「この家最高!!」と言えればそれは、その家族にとって「良い家」だと思うのです。
これは、住宅という用途ならではの考え方で、店舗や公共施設等、不特定多数の利用者がある用途の建築では、通じない考え方です。ある程度の〝万人受け〟を狙わなければならないからです。そういう意味では住宅が最も建築らしく、最も人に寄り添った建築だと言えるのかもしれません。
その家族それぞれにある「良い家」という回答に行きつく為に、価値観や住むことに対する考え方や将来のイメージ等を設計者とクライアント間、家族間、夫婦間でしっかりと話合いながら方向性を決定していくプロセスを踏むべきだと考えています。
そのプロセスをしっかり踏んだ上で「この家最高!!」と言えることが「良い家」のベストアンサーなのだと思います。
今の自分の設計方法や作品を「より良くしたい」と悩むことは、設計者であれば、大なり小なりある悩みかと思います。
そんな悩みから、とある構造設計者との打合せ時に「私の作品についてどう思いますか?」と勇気を持って尋ねてみました。
どのような意見が出たのか、内容は伏せますが色々と的確なご意見を頂戴しました。ある種の否定ではあるのですが〝肯定的な否定〟でした。
否定には2種類あると思っています。
〝肯定的否定〟と〝否定的否定〟です。
〝肯定的否定〟は、その物事をより良くする為に、否定をすることです。「この部分を修正すればより良くなるのではないか」「この部分の考えを変えたら違う方向性が示せるのではないか」というアドバイスのような感じです。
〝否定的否定〟は「つまらない」「かっこ悪い」等、ただ単純に否定をすることです。いわゆる〝叩く〟行為がこれにあたるかと思います。そこから建設的な議論は生まれません。
〝否定的否定〟は、簡単だと思います。無根拠でいいですし、無責任でいい。あら探しをすればいいだけですから。
〝肯定的否定〟は、技術を要します。理解や知識や発想の引出がないとできないことだと思うのです。常日頃から色々なアンテナを張っていないと根拠を持って人を肯定する技術(個人的に〝肯定力〟と呼んでいます)は身につかないと感じています。
〝否定的否定〟を言われてもヘコみませんが〝肯定的否定〟を言われると、正直ヘコみます。その内容が的確であれば的確である程ヘコみます。いわゆる図星ってやつです。
でも、図星をついてくれたら感謝しなくてはならないと思っています。皆、大人になると良くも悪くもズルくなりますから、わざわざ図星をついてくれる人は貴重な存在だと思うからです。
ヘコむことも大切です。ヘコむことは受け止めているということです。ヘコむことは成長の糧です。他人の意見に耳を傾けなくなり独りよがりな考え方になれば、成長する機会を失います。
歳を重ねても人が〝肯定的否定〟をしやすいような人柄であり続けたいものです。
住宅設計をする上でテーマにしていることがあります。
それは「半分理屈、半分感覚の設計」をすることです。
何故、そのようなテーマを設けるのかというと〝住宅に豊かさを与えるのは感覚的な部分〟という持論があるからです。
経験上、理屈のみで設計した住宅は「凄い」と思われますが「面白い」と思われにくいと感じています。どのようなプロセスを経て、この空間構成に行きついたかを全て理屈で説明できてしまうことは凄いことなのです。しかし、裏を返せば「全て自分の頭の中で解決されてしまっている」と言えます。答えが〝自分越え〟しないのです。
感覚的なものは、理屈では説明しきれず、自分の思考の範疇にを超えている状態なので、答えが〝自分越え〟する気がします。提案する際の言語化も、理屈の言語化は「説明」という感じがしますが、感覚の言語化は「表現」のような気がします。「かれこれこうなりこうなった結果がこの形です」という言語化ではなくて、「この空間でこんなことしてこんな感覚になれたら素敵じゃないですか」という言語化なのかと。そのイメージをクライアントと共有でき、互いに納得できれば、そんな提案が理想的だと思っています。
「気がする」「感じがする」「理想的」という言葉で表現している通り、現状でそこまで感覚的に設計はできていないと感じています。学生時代から独立するまでの間の環境なのか、建築を「理屈で考える癖」みたいなものがついてしまっているのかもしれません。
有難いことに独立してから、連続的に5棟の住宅に携わらせて頂きました。その5棟の理屈と感覚の割合は、理屈8:感覚2くらいかと思います。勿論、それは、1つの答えとし正しいと自信を持って言えますが、その5棟が完成し、次のプロジェクトが始動するまでに空いた半年程の時間に俯瞰して自分の設計方法等を見つめ直した時、より感覚的になる必要があると感じ、「半分理屈、半分感覚の設計」というテーマを更に意識するようになりました。
より多くの豊かな住空間を作り、より多くの方々に豊かな生活を営んで頂く為に、常に自分を見つめ直し、原点回帰を繰り返しながら、これからも自身の設計方法等を模索し続けていきたいと思います。
HOUSE-Iが昨日、無事に着工しました。
今日は、配置確認及び高低差確認を行いました。
元々は畑だったこともあり、敷地内全体の高低差が安定していなかった為、建物部分以外の地盤レベルについても大きな高低差が出ないよう確認し、事前に土の鋤取りを行ってもらいました。
現場は、基礎配筋の作業へ現場は移行します。
完成まではまだまだ長い道のりですが、気を引き締めて現場監理を続けていきたいと思います。
HOUSE-Iの地鎮祭を執り行いました。
天候に恵まれ、晴天の中での式典となりました。
クライアントのご友人にお坊さんがいらっしゃった為、お寺さんでの地鎮祭となりました。
お寺さんでの地鎮祭は初めての経験。新鮮な感覚でした。
和気あいあいとした雰囲気で式典を終えれたことを喜ばしく感じています。
バウムスタンフさんと力を合わせ豊かな住宅を造り、豊かな暮らしを営んで頂けるよう、最善を尽くしたいと思います!
いよいよ今週末に着工です!
HOUSE-Oの1年点検を行いました。
修繕事項は、内部建具の調整程度で済み、一安心です。
1年前の状態とほぼ変わらず。綺麗に住まわれている様子が見受けられました。
点検後、ついつい世間話に花を咲かせてしまいました。長居してすいません。
これからもHOUSE-Oの成長を見守り続けたいと思います。
HOUSE-KT(加藤小屋)が竣工を迎えました。期間限定の居住を前提とした仮の自邸です。
バウムスタンフの鶴田社長をはじめ、スタッフ・職人の方々のご協力のお陰で成り立ったプロジェクトだと感じています。本当に感謝です。
旧小屋解体前から加藤小屋竣工までを記録として定点カメラで撮影しました。
旧小屋解体前
↓
旧小屋解体後
↓
工事着工
↓
基礎完成
↓
上棟
↓
サッシ設置完了
↓
外壁工事完了
↓
竣工
それと仮の竣工写真としてがらんどうの状態の写真を撮影しました。
この状態では味気ないですが、モノや傷や汚れが増え、生活感が現れたときに成り立つ設計を心掛けました。また、設計の段階で決定できないことは、保留とし、居住してから決定するという簡易な実験も試みています。これから徐々に手を加えていき、カスタマイズを続けることで長い年月を掛けて成長させ、完成に向かわせようと考えています。
今回、オープンハウスは行わなかったのですが、常にオープンハウス状態ですので、連絡を頂ければご案内致します。
宜しければ、遊びに来て下さい。
HOUSE-AがTV放映されます。
放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2019年2月9日(土) AM4:30~4:55
是非、ご覧下さい!
※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。
今日は、その撮影日でした。
相も変わらずプラスオーラ全開の渡辺篤史さん。「若いのに3度目とは立派だね~!まだまだ頑張って下さいよ~」と気さくに声を掛けて下さいました。また、生の渡辺節も拝見できました。建物の外で談話していると「これ駐車場?H鋼の柱もがっしりしてて力強いね~!」と鉄骨柱さへも褒める渡辺篤史さん。流石です。
撮影終了後には「加藤さんの代表作が1つできましたね~!」「数年ぶりに浴槽の中に入りましたよ~!最高の浴室だね~!」と沢山の温かいお言葉を頂戴し、大変感激しました。
取材を快諾してくれ、色々とご準備、ご協力して頂いたAさん家族に本当に感謝です。
どのような放送になるのか今から楽しみです。
放送直前になりましたら再告知致します。
HOUSE-KT(加藤小屋)は、基礎が完成し、上棟を無事に迎えました。
台風の影響で多少遅れが出たとは言え、あっと言う間でした(規模が小さいので当たり前と言えば当たり前ですが…)
妻の実家の敷地ですし、現在の住まいと近いこともあって、進捗状況が毎日のように嫌でも確認できてしまうのですが、長男が興味津々で観察しています。長男に「基礎」やら「上棟」と言っても全く意味が通じないので解りやすく言語変換して説明しています。
基礎→家の足
足場→家の籠
軸組→家の骨
保育園では「明日、家の骨ができるんだよー!」等と皆に報告しているそうです。
小屋ではありますが、長男含め、完成を楽しみにしている加藤家です。
HOUSE-Aの1年点検を行いました。
何点かメンテナンス事項はありましが、大きな問題はなく、一安心です。
非常に綺麗に住こなして頂けて嬉しい限りです。住宅に対する愛着を感じれました。
また、温かいお言葉を沢山頂き、設計冥利に尽きる1年点検となりました。
これからもHOUSE-Aの成長を見守り続けたいと思います。
HOUSE-KT(加藤小屋)の地鎮祭を執り行いました。
天候が心配でしたが、式典中、雨に降られるもなく、無事に終えることができました。(暑さと蚊と格闘しながらの式典になりましたが…)
本日、ようやく確認申請を提出し、着工に向け徐々に進行しています。
自邸ということもあるのでしょうが、確認申請準備作業時間にしても、実施設計作図時間にしても、他の案件の1/10程度で作業時間で済んでいます。バウムスタンフさんの協力があってこそですが、工事費も約750万程度(消費税、工務店経費、水道引込工事費、水道加入金、水道局納金、解体費、地盤調査費、瑕疵担保保険負担金含む)で済みました。
この建物の形状をプロトタイプとするのではなく、費用面(設計費用及び工事費用)を含め、建物の概念をプロトタイプ化した、何かしらのカタチが一つできるような気がしてきました。
取り急ぎ、着工に向けて準備を進めていきたいと思います。
HOUSE-KT(加藤小屋)の既存建物解体を終え、地盤調査まで進みました。
小屋の仮住まいといえど、自邸は自邸なので、やはりクライアントの案件を優先する結果になり、非常にゆっくりとしたペースで進行しています。恐らく、設計者の自邸というのはこんなものなのかと。
既存建物解体から加藤小屋完成までの定点カメラで撮影することにしました。1枚目が解体前、2枚目が解体後です。
(建物解体後に庭石により定点カメラのポイントが埋められるといるアクシデントに見舞われましたが、手に血豆をつくりながらなんとかポイントを掘り起こしました)
先日、地盤調査も終え、地盤補強の必要はないとの判断に至りました。取り急ぎ、一安心です。
今後も随時、撮影及び更新する予定です。
住宅は、人が生活することを前提とした建築です。ですので、生活感が出ることや、汚れや傷がつくことは当たり前におきます。それらを許容しないベースを設計してしまうことは、住宅らしくないと考えています。これは私が色々な所で語っている持論です。
そのような家造りを目指すにあたって〝ラフさ〟や〝荒さ〟か必要であり、その〝ラフさ〟や〝荒さ〟があることで器の大きな住宅になるとも同時に語っています。ただこれが私と受け手でイメージするものに乖離があるため誤解を招くことも多い。
そこで、そのアバウトな表現をロジカルに言語化してみようと考えました。結論としては〝要素の量の差〟という言語に行き着きました。
まだアバウトなので冒頭の写真を例にして説明します。この写真はHOUSE-Nの竣工写真なのですが、右側の棚は、良く見ると非常に散らかっています。当たり前です。ここは、本来、撮影する予定ではなかったので、他の部屋のモノをここに一時的に集めた避難スペースだったのですから。持論が成り立つかどうか実験的に撮影してもらった一枚です。
この写真を見て〝散らかっている〟と感じますか?私はあまり感じません。一つの空間として、一枚の写真として成り立っていると思います。それは空間の〝要素の量が多い〟からです。これが白い床に白い壁に白い天井に白い棚板だとしたら、一つの空間としても、一枚の写真としても成り立たないと思います。それは空間の〝要素の量が少ない〟からです。
もう少し噛み砕きます。
写真のように素材感や色味などがある空間を要素が50ある状態だと仮定します。そこにモノという要素が50加わったとしたら、空間とモノの要素の比率は50:50です。モノの要素の量は、空間の要素の量と同じとなります。
真っ白で色味も素材感もない空間を要素が1の状態だと仮定します。そこにモノという要素が50加わったとしたら、空間とモノの要素の比率は1:50です。モノの要素の量は空間の要素の量の50倍になります。
つまりは、ベースとなる空間に素材感や色味などの〝要素〟を予め多く設えることによって、モノや傷や汚れなどの要素が加わっても気になりにくく、生活感が出ても成り立つ器の大きな住宅になるという理論です。
少し長くなりましたが、これで私が言っている〝ラフさ〟や〝荒さ〟の意味合いです。誤解が少しでも解ければ幸いです。
HOUSE-Oの竣工写真撮影を行いました。
撮影は 花岡慎一 さんに依頼をしました。
Oさん家族が事前にモノの移動等を行って頂けたお陰でスムーズに撮影を行うことができました。ご協力に感謝です。
写真映えするアングルがとても多く、納品が今から楽しみです。
納品され次第、HPにアップします。
HOUSE-Nの1年点検を行いました。
特段、大きな問題点は無く、修繕項目はサッシの調整程度でした。一安心です。
とても良い〝住みこなし〟をされていました。
生活感が良き雰囲気を造り出し、Nくん家族らしい暮らしが営まれています。
やはり住宅は、生活感がプラスに働くべきだと改めて感じました。
まだまだ、余剰は多く残っています。少しづつ手が加えられ、よりNくん家族らしい家に成長していく過程をこれからも見守らせて頂きます。
HOUSE-Nの「渡辺篤史の建もの探訪」TV放映動画はクライアントとの取り交わしにより、HP上から削除致しました。
動画をご覧になりたい方は、下記メールアドレスまでご一報下さい。個別にリンクURLをお送り致します。
MAIL:nao@n-archi-o.com
成瀬友梨さん編著の「子育てしながら建築を仕事にする」読了。SNSでサラッと感想を書こうと考えていたが、思う所が多かった為、ブログを書くことにしてみた。
この本は、建築業界の第一線で活躍する方々が建築と子育ての両立について書き綴っているエッセイ的なものだ。赤裸々に語られる内容が非常に共感でき、参考にもなり、そして面白い。それと同時に、色々と考えさせられる一冊だった。
ご存じではないかもしれないが、建築業界の労働環境は中々厳しい。長時間労働、徹夜もしばしば、休みも少ない、加えて低賃金。それが当たり前のものだと、ある種の覚悟を決めて働いていたし、どこかでその覚悟こそが美徳だと思っていた部分があるような気がする。
若いうちはそれでよかった。建築と向き合い、我武者羅に働き、経験を増やし、知識を蓄える。自由な時間は多かったし、やりたい仕事をやっている充実感があるからだ。そのうち彼女(彼氏)ができ、結婚や子供について意識し出す。そうすると漠然と〝結婚していいものか〟〝子供ができたとして養えるか〟〝家庭に時間が割けるのか〟等と不安を抱き始める。この時点で建築を諦める人もいるし、本来やりたい業務を諦め、比較的安定した職場にシフトする人もいる。僕は、幸いにも結婚も子供も独立も諦めずに現状に至っている。それはパートナーに恵まれたことに他ならない。色々な人に言っているが、妻に出会わなかったら、独立どころか建築を続けていくこともできなかったと思う。それは、仕事や僕の夢に対する理解や精神的な支えになってくれたことが大きいが、経済的な支えになってくれていることも相まっている。
昨今、労働環境を良くすべく、働き方を見直す流れに世の中がなってきている。女性の社会進出が一般的となり、共働きも当たり前のものになりつつある。建築業界も例外ではない。フレックスタイム、時短勤務、在宅勤務、子育て支援等、既に新たな制度を設けている企業は多い。
話は少しずれるが僕は〝イクメン〟という言葉があまり好きではない。その言葉の裏には〝育児は女性がするもの〟という前提があるように感じるからだ。専業主婦をさせてあげられている夫なら良いのだが、事情はどうあれ共働きの夫婦であれば、男性にとって子育ては〝参加するもの〟ではなく〝共にするもの〟であるべきだと思う。
この本の冒頭に〝これから結婚して子供を持とうとしている社会人、彼らの上司に向けた本である〟と書いてある。前述のような時代を経験し、かつ、働き方変えようとする過渡期にも居合わせた僕らの世代は、声を上げなければいけないし、自分達の世代、また、次の世代の為に変革するべき立場にあると思う。〝特別でない普通の幸せ〟を諦めなければ始められない、続けられない環境はどう考えてもやはりおかしい。僕は建築設計が楽しいからこの仕事を選んだし、続けている。だからこそ、この仕事が希望溢れるものにしたい。
建築業界に限らず、同じような経験をした人、また、同じような不安を抱える人に是非、読んで頂きたい。
HOUSE-Oが竣工致しました。残工事も本日、無事に完了しました。
菱形の平面形状や新たな材料の選定等により、現場サイドには多くのご負担をお掛けしたかと思います。
多くの理解を示して頂いたクライアント。常に前向きに私の設計に向き合って頂いた現場監督さんや職人さん。色々な方々の知恵や力をお借りし、完成を迎えることができました。本当に感謝しています。
独立して5棟目の竣工になりますが、させて頂いた様々な経験を糧にしながら、常に初心に戻り、感謝を忘れず、謙虚な姿勢で、素直に、これからも住宅設計に向き合っていきたいと思います。
この住宅で豊かな暮らしが営まれることを切に願っています。
その為にも引き続き、設計者として尽力させて頂きます。
国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展」へ。
時間に余裕がある時に行けばよいものを後回しにしてきた為、忙しくなってきた師走の合間をみて会期終了ギリギリの鑑賞。まぁそんなもんです。気合入れて一眼レフを持っていったもののメモリーカードを入れ忘れる。まぁそんなもんです。
展示の物量が圧倒的。多くの模型、図面、スケッチ等々。安藤忠雄さんでお腹が満たされました。噂の「原寸大の光の教会」も拝見。今まで見てきた展覧会でも類をみない大型展示は迫力満載でした。しかし、感動はあまり大きくない。それは〝人や熱〟を感じないからかなと。建築は、そこで過ごす人々の存在や建築に宿る設計者や施工者の熱があるからこそ感動するものなのかなと思ってみたり。
あれだけ世界的な建築家です。勿論、ロジカルに建築を捉えていると思います。しかし、意外と感覚主義な人なのかなと。安藤忠雄さんの生声での音声解説を聞いていてそう感じました。「建築に豊かさを与えているのは感覚的な部分」という持論はあながち間違っていないかもと勝手に解釈をしてみたり。
ランチは、谷尻誠さん+吉田愛さんの東京事務所に併設されている「社食堂」へ。
事務所兼社員食堂でもありながら、一般の方も食事ができる環境。空間的なデザインと人の関わり合いのデザインがとても素敵な環境でした。思った以上に事務所との距離感が近かった為〝仕事していて気にならないのか〟と〝食堂の従業員と事務所スタッフが恋愛関係に発展したりしないのか〟が個人的にとても気になりました。
HOUSE-Aの竣工写真撮影を行いました。
撮影は 花岡慎一さん にお願いをしました。
自分で設計をしているので良いアングルは把握しているつもりなのですが、プラスアルファで写真家さんから提案される自分の想像を超えたアングルにはっとさせられることが多い撮影でした。
今までで一番仕上がりが楽しみな作品かもしれません。
写真が届き次第、HPにアップします。
設計監理を行っておりますHOUSE-Oがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。
日 時:2017年12月17日(日) 10:00~17:00
所在地:神奈川県平塚市
見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。
TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹
HOUSE-Oは、天候の関係で工程が多少遅れたものの、順調に工事が進んでおります。
外部足場が解体されました。外壁にはガルバリウム鋼板中波板を採用しました。
ステンレスプレートを加工した玄関庇です。木組庇よりも軽やかな印象になります。
階高を高く確保している為、勾配が緩い屋根でも他の建物と同等の高さがあります。
建物の平面形状を菱形としている為、屋根出隅の部分も鋭角に仕上がっています。
内部壁・天井仕上げは、木毛セメント板を採用しています。白塗装で仕上げます。
床材は、ラワン合板を採用しました。オスモカラーで仕上げます。
1階階高が高い為、レンジフードは、吊ボルトで固定しています。ダクトも敢えて露出としています。
現場は、今月の完成に向けてラストスパートを掛けています。毎度の私の拘り(わがまま)にも真摯にご対応頂き、棟梁をはじめ、職人の皆さんには頭が上がりません。残り僅かですが、最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。
HOUSE-NがTV放映されます。
放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2018年1月13日(土) AM4:30~4:55
是非、ご覧下さい!
※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。
今日は、その撮影日でした。
あいもかわらずプラスオーラ全開の渡辺篤史さん。
「良いデザインだね~!楽しかったよ~!」と気さくに声を掛けて下さいました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、渡辺篤史さんは、台本もなく、また、図面等も一切見ない状態で本番を迎えます。ぶっつけ本番、オールアドリブ、オール即興で撮影をこなしているのです。そんな状態にも関わらず、的確で温かい締めのコメントにクライアントが感動していました。
どのようなコメントがされているのか放送が今から楽しみです。
建築設計だけに限った話ではないですが、整理整頓することは仕事をする上で凄く大切な要素だと思っています。
デスク周りや書類等の物理的な整理整頓も勿論、大切です。それにより作業効率の向上等が見込まれます。
しかし、ここで私が特に言いたいのは〝頭の中〟の整理整頓の話です。
建築設計では、この敷地では何ができて何ができないのか、クライアントの要望の優先順位はどうなっているのか、法的な制限、日照条件、コスト的なバランス、構造的なバランス、etc…。様々な与条件を整理する必要があります。
ですので、私はプランを考える時いきなり作図やスケッチは始めません。まずは、全ての与条件を文章化することから始めます。そして、それらを整理し、優先順位や、できること・できないこと等を可視化します。そうして整理していくと〝何をするべきか〟が見えてきます。今度は、それに対し〝どのような方法をとるか〟を考える。そこから、作図をしたり、スケッチを描いたり、模型を作ったりと、ようやく手を動かす作業をしていきます。手を動かすまでに行う整理整頓の作業は、一見、事務的で地味な作業のようですが、非常に大切でクリエイティブな作業だと捉えています。
そうです。〝整理整頓〟は〝クリエイティブ〟な作業だと思うのです。「閃き」という言葉があります。それは、上記のような〝頭の中〟の整理整頓を瞬時に行い、答えを導きだした行為だと解釈しています。私はまだ文章化及び可視化してから答えを導きだしていますが、訓練していけば〝頭の中〟だけでその作業を行えると感じています。そんなことを所員時代からずっと考え続けていますが、その当時よりは、確実に〝頭の中〟を整理整頓する技術は身についています。
〝頭の中〟の整理整頓ができていると良いことばかりだと思うのです。良い提案を導くこともできるし、トラブルを回避することもできる。そして、何より仕事が早くこなせるようになると感じています。〝仕事の速さ〟は〝判断の早さ〟だと思うのです。例えば、作図の作業であれば、手を動かす早さを早めるのは限界があります。しかし、作図には〝考える時間〟があります。それはイコール〝判断する時間〟だと思うのです。その判断を如何に早くするか、即ち〝頭の中〟の整理整頓を如何に早くするかで作図全体の早さを早めることができると思うのです。これは、建築設計の場合の一例ですが、その法則は大半のことに当てはまると感じています。
もし、スタッフを雇うことになり、面接をしたとしたら「整理整頓は好きですか?」と質疑すると決めています。それくらい大事な要素だと強く思うのです。
デニムって〝器の大きい〟素材だと思うんです。
汚れても気にならない。傷がついても味になる。色が落ちれも名前がつく。ペンキが付いてもアクセントになる。破れても商品になる。
そんな感覚を住宅にも持ち込むべきだと考えています。
「公園で子供と遊ぶ時にスーツを着る」ような住宅が世の中には多いと感じます。子供と公園で遊ぶということは、汚れること等が前提条件です。だからスーツでは遊ばない。最適な服装じゃないからです。
住宅は、人が生活することが前提の建築です。汚れがつくこと、キズがつくこと、モノが増えること。それらのことは必然的に起こります。生活感が出ることが当たり前なはずなのに、生活感が出ることがマイナスに働くようなベースを作ってしまうことに矛盾を感じるのです。
老夫婦の家であれば「スーツ感覚」でもいいかもしれません。常に生活を整える作法を用いながら必要最低限のモノで過ごす生活は素敵だと思います。
しかし、基本的には、住宅は「デニム感覚」であるべきだと考えています。壁につけたキズも、床についた汚れも、子供の身長を刻んだ跡も、友人がお土産で買ってきたヘンテコな人形も、味となり雰囲気となり空気となる。そんな〝器の大きさ〟が住宅には必要だと思うんです。
〝住宅らしい〟素材や空間構成は何なのか。当たり前や常識・通例を疑いながら、模索しています。実は、いくつかのルールや法則が自分の中で見え始めています。しかし、それを明確に言語かすることは難しいものですし、するべきではないと思っています。
住宅は、半分は理屈、半分は感覚で良いというのが持論です。自身の作品を通して、その理屈や感覚が皆様に伝われば幸いです。
「才能・センス」という言葉があまり好きではありません。生まれ落ちた時点で全ての可能性が決定してしまう言葉な気がするからです。私は、残念ながらあまり才能もセンスもないと思っています。なので、それらを認めてしまうと自分が成功しない方程式が出来上がってしまうので、都合が悪いのです。
学生時代に美術の先生がこんなことを言っていました。
「無から有は生まれない」
その言葉を私は、こう解釈しています。
どんな人間でも何も無いところから何かを生み出すことはできない。多くのモノを見て、聞いて、体験し、引出を多く持っているからこそ何かを生み出すことができる。その引出の組み合わせが斬新な人が「才能・センス」という言葉の対象者になるのだと。
とはいえど、才能やセンスの有無はあるとは思います。思っていますが、それはスタートラインの違いと解釈しています。100がゴールだとすれば、才能やセンスがない人は1スタート、才能やセンスがある人は10スタートする違いなのかと。そこから99努力して100にもっていくか、90努力して100に持っていくのかの差でしかないと思うのです。
だから、どんな人でも才能やセンスのある人になれると思っています。如何に多くのモノを見て、聞いて、体験して、引出を増やすか。増やした引出を組み合わせる感性を養うか。行動して、試行錯誤して、研究するか。全ては「努力」することで補えることだと思うのです。
才能やセンスは〝有無〟ではなく〝磨くか磨かないか〟だと考えています。
突然ですが。皆さんがお住まいの部屋の帖数を聞かれて、すぐに答えられますか?
個室であれば、パッと出でくるかもしれませんが、大きな部屋(LDK等)だとすぐには出てこないのではないのでしょうか?個室にせよLDK等にせよ、仮にすぐに出てきたとしてもそれは不動産図面や建築図面等に記載されている数字を覚えているだけではないですか?もし、その図面が間違っていたら?自分が思っているより実は部屋の広さが狭かったなんてことも起きるかもしれません…?
別に図面の作成者を陥れたいわけではないです。何が言いたいかというと帖数とは〝曖昧なもの〟と言いたいのです。仮に私が22帖ある部屋を「この部屋は20帖です」と言ったらそんな気がしてしまうのではないのでしょうか?(そんなことはしませんが)
そんな曖昧な物差しで部屋の面積を決めるべきではないと思うのです。
大切なのは〝帖数〟ではありません。〝どう使うか〟だと考えています。
ダイニングにしても、8人掛けのテーブルを置くのか、4人掛けのテーブルを置くのかで面積は変わってきます。キッチンにしても、どの程度の作業スペースが欲しいのか、食器の量や食品の量はどの程度なのか、作業する人数は何人なのかで面積は変わってきます。リビングにしても、寝室にしてもそうです。すべてはその空間を〝どう使うか〟によって必要な面積は変わってきます。
ですので、私は、ヒアリングの際に「何帖の部屋が欲しいですか?」とは聞きません。プレゼンテーション時も、打合せ時も、敢えて図面に帖数は、記載しません。その変わり、家具のレイアウトや導線等〝使い方〟示す書き込みを多く記載します。
帖数という既成概念に捉われずに〝どう使うか〟を一緒に考えてもらいたいからです。
皆さん、最初は戸惑います。ですので、念の為、帖数が記載してあるメモを打合せには持っていきます。最初は、何回か使用しますが、打合せが進むにつれて、そのメモを出す機会はなくなっていきます。
帖数という枠組みを外して住宅を考えてみると新たな価値観が見えてくるかもしれません。
HOUSE-Kの竣工写真撮影を行いました。
撮影は 花岡慎一さん にお願いしました。
天候により3回の延期を経て、やっと撮影。しかし、当日は、予報がずれ、曇天…。最近の天気は、本当に読めませんね…。ここまで粘ったのだからと、昨日は、内観撮影と夕景の撮影を行い、後日、外観撮影のみを再撮影することになりました。
写真家さんのご厚意とクライアントのご協力に感謝です。
生活されていた雰囲気はとても良く、写真が届くのが今から楽しみです。
届き次第、HPにアップします。
本日で独立3周年を無事に迎えました。
設計に携わらせて頂いた案件は、進行中のものを含め7案件。非常に感謝すべき状況です。
案件が増えれば増える程、その責任も増えていきます。
そもそもですが、建築設計は、人命に関わる仕事でもあります。
その社会的責任は、非常に重いものです。
しかし、責任の重さ=遣り甲斐だと捉えています。
求められる多くの判断について、責任転嫁せず、積極的にその責任を負っていきたい。
そして、私に依頼をして頂いた方々の喜びに繋げていきたい。
その喜びは、私の喜びでもあり、遣り甲斐に繋がっていきます。
まだまだ、やりたいことは多くあります。
新たな資格も取得したいし、法人化もしたいし、所員も雇いたい。
出たい雑誌や番組もあるし、学校の先生もやってみたいし、本も出してみたい。
現状、無茶なことも言っているという自覚はあります。
しかし、夢は有言しなければ、実行されない。そう考えています。
ですので、バカだと言われようが、無茶だと言われようが、
敢えて積極的に公言していこうと思います。
そのように公言することにもある種の責任が発生します。
そのプレッシャーを遣り甲斐に変換して、
これからも更に発展していけるよう精進していきたいと思います。
※ちなみに写真は、義祖母の快気祝いのものです。同日に行われたので、
「~N.A.O設立3周年祝い~」がサブタイトル的に入っていたと勝手に判断しておきましょう。
先日、東京国立近代美術館で開催されている「日本の家展」を拝見してきました。
この展覧会では、1945年以降から現在までの名だたる有名住宅の図面、模型、写真、映像等が400点以上展示されています。公私共に住宅好きの私。終始興奮気味。やや動悸もしました。おこがましい話ながら、自分の思想との重なりも幾つか感じられた気もしました。〝別世界の人達〟と考えると悔しいですし、都合が悪いので〝同じビルの遥か上階にいる人達〟と解釈することにしました。自分もいつか。
建築家達が手掛けた住宅を眺めていると、現在の住宅事情について、尚更、考えさせられてしまいます。
規格化・効率化・標準化を図り、量産的・商業的に多くの住宅が作り上げられている現状。それは、ニーズであり、流れなので決して否定はできません。しかし、体温がある人間が住まうのが住宅です。体温のある設計をするべきだと思うのです。私も仕事をすれば勿論、お金は頂きます。しかし、お金を優先的には考えていません。優先するべきは〝人〟だと考えています。その家族の為に、その町並みの為に何ができるかを最優先事項だと考えて設計を行っています。
何帖の部屋が何部屋必要かを問い、標準仕様を設け、カタログ的に素材や設備を選択し、それらを平面的、立面的、断面的に組み合わせる。大半の住宅は、そのように作り上げられています。言葉は悪いかもしれませんが、3Dパズルのように感じてしまいます。仮に3Dパズルだとしてもそのピースから考えるのが住宅設計の在り方だと思うのです。
私は〝後悔のない家造り〟を皆さんにしてほしいと思っています。しかし、それがイコール〝設計事務所に依頼すること〟だとは思っていません。住宅の考え方に正解はありません。価値観の問題ですから。注文住宅でも規格住宅でも建売住宅でも「この家最高!」と思えれば、それが正解だと思っています。
だだ、その選択肢の一つとして設計事務所が入ってこないことは多くあります。また、設計事務所がどのようなことをしているのか、どのようなことを考えているのかもあまり認知されていません。もっと間口を広げ、敷居を下げた体制で事務所を構え、皆さんに認知して貰えるようにこれからも努力していきたいと思います。
連日、雨が続いておりますが、やっと雨が止んだので、家族と「江戸東京たてもの園」に出掛けてきました。
家族サービスがメインですが、何せ「江戸東京たてもの園」と名が付いているだけあり園内には職業上、気にならずにはいられないスポットが多くあります。何割かは建築巡りの要素があることは、妻も承知のことでしょう。マニアックな場所でごめんよ。息子たち。
建築巡りをするということは何かを吸収しようと考えているわけですが、その全てを吸収しようとしてしまうと非常に疲れますし、つまらなくなります。そして何より記憶の濃度が落ちます。100の中100全てを濃度が濃く記憶できれば、それに越したことはないですが、私は、そんなに高い能力は持っていません。なので、濃度が薄い記憶を多く得るのではなく、濃度の濃い記憶を1つ得ようと考えながらいつも建築巡りをしています。
読書でも全ページを吸収するのではなく、1小節だけ濃い記憶で残ってくれれば、その読書の価値はあったと思えますし、映画鑑賞でも全ストーリーを吸収するのではなく、1セリフだけ濃い記憶で残ってくれれば、価値はあったと思えます。
いずれ薄れて消えてしまう程度の薄い記憶を多く持つよりも、いつまでも印象に残り続ける濃い記憶を厳選して持っている方が遥かに自分の力になってくれるはずです。
そのような濃い記憶の蓄積を繰り返し、住宅設計にフィードバックしていきたいものです。
ちなみに今回の建築巡りで得た濃い記憶はこちらです。
電気配線の露出もこの様な方法を取れば魅せながら見せれるな。ということでした。
こんなことばかり考えているわけではありませんし、息子たちも意外と楽しめていたのでご安心下さい。
自信と過信。私の中で永遠のテーマかもしれません。
今でこそ、実作ができ、評価も頂いている状態ですので、自信は持っていますし、仮にも独立し、一事務所の代表という立場上「自信がない」等とは言ってはならないと思っていますが、実は、元々あまり自信が持てない性分です。
独立する前までは、いくら担当者としてその案件を取り纏めていたとしても、あくまで誰かメインがいる下のサブとしてのポジションとしての話なので、その成果を自信に繋げていいものか、それを自信としてしまうと過信になってしまうのではないかと葛藤を繰り返してきました。独立後は、紛れもなく、自分がメインとなり、案件を取り纏め、それに対して評価を頂いているので、自信に繋げてよいだろうと考えるようになりました。
私の中で自信と過信の定義があります。
自信=既に経験したことに対して他者評価+自己評価がある状態
過信=既に経験したことに対して自己評価しかない状態・未経験なことに対して自己評価をしている状態
加えて、過信には2種類あると考えています。
〝根拠のある過信〟
〝根拠のない過信〟
私は、過信が嫌いです。しかし〝チャレンジをする時〟は〝根拠のある過信〟をしなければならないと考えています。
未経験なことだけれど、過去の実績や経験値から考えて、成し遂げる自信がある。という状態です。
5迄の自信がある状態で6の過信をし、6の成果と自信を持ち、次は7の過信へ。とレベルを上げていく感じでしょうか。
自分の確実にこなせる範囲内だけ動いていても、新しいモノは生まれません。アイディアの量や増えません。質も向上しません。
規格住宅と違い、注文住宅は、所変われば品が変わります。都度、その家族や環境にあった提案を求められます。その中で最適な回答を導き、より豊かな暮らしの提供ができるよう〝根拠のある過信〟を持ちながら、チャレンジし続け、実力を高めていきたいと考えています。
HOUSE-Aが無事に竣工を迎えました。
不思議な縁から始まったプロジェクト。
こうしてカタチになったことを嬉しく思います。
ロケーションが非常に良いというメリットと隣地等との高低差が多く存在するというデメリットを同時に孕んだ計画地に対して思考錯誤し、時にはクライアントの知恵をお借りしながら設計を進めていきました。その結果、多くの〝スペシャル〟が詰まった計画になったと思っています。
その〝スペシャル〟を実際にカタチにする為に現場監督さんや職人さんの力を大いにお借りしました。
私が100%の力を注ぎ、設計したものを100%以上に引き上げて下さいました。
竣工の度、毎回思うことは「一人の力なんて大したことがない」ということです。
クライアントや工務店の知恵や力がなければ良い成果は、絶対に出ていません。
本当に感謝しています。
この住宅で豊かな暮らしを営んで頂けたら幸いです。
その為にも設計者として尽力し続けたいと思います。
HOUSE-KTは〝予算500万円〟で〝居住期間限定〟の〝仮住まいの自邸〟を設計するプロジェクトです。
将来、妻の実家の敷地に住まうことは、確定しているものの、まだ新居を建てる状況ではない。それならば、敷地の一角に必要最低限の予算で、子供が大きくなる迄の一定期間を過ごす為に仮住まいを建築し、居住期間終了後は、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)として転用してみてはどうか。と考えはじめたことがプロジェクト発足のきっかけでした。
絵に描いた餅になってしまってはいけないので、プランを作成し、バウムスタンフさんご協力のもと概算見積を作成して頂きました。現状、500万円では収まっていないですが、調整をしていけば、プロジェクトとして成り立つだろうと可能性がみえた為、計画をスタートさせました。
多くの調整事項や検討事項ある中で3つのコンセプトを念頭に置いて設計しています。
1.必要最低限を再試行する
予算500万円と振り切った金額の中で、1家族が生活をする必要最低限の面積、ヴォリューム、機能は、一体何なのか。当たり前を疑いながら再試行していく必要があると考えています。寝室でも廊下でも玄関でも1から考え直してみることによって最少最適寸法が見つかるかもしれません。
2.〝ダサかっこいい〟魅せ方
予算からみて、高級材料や設備を使用すること等、到底できません。安価な材料や設備等をどのように魅せるかが重要になります。そこでテーマとしていることは〝ダサかっこいい〟です。チープだけど良いデザイン・チープだからこそかっこいいもの。世の中には多く存在しています。造り方や素材選び、設備選びを工夫し〝ダサかっこいい〟の集合体を〝かっこいい〟と魅せれるよう思案していきたいと考えています。
3.可変性のある構成
限られたスペースの中で何かを固定すれば固定する程、窮屈になってしまいます。絶対的に固定しなければならないものは何なのか、また、移動可能なものは何なのか。既成概念を疑いながら、それらの振り分けをしていく必要があると考えています。テレビも、クローゼットも、寝室も、場所を予め決定しなくても大丈夫かもしれません。
可変性については、建物自体のテーマでもあります。居住期間限定の住宅なので、期間終了後、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)に転用できるよう、可変性に富んだ構成にする必要があります。少し手を加えれば建物の用途が変わる。そんな建築を目指していきたいと考えています。
計画は、始まったばかりですが、ご興味がおありの方は、是非、今後も気に掛けて頂けると幸いです。
HOUSE-Oが本日、無事に上棟しました。
炎天下の中、事故等もなく終えれたことに一安心です。
この計画地は、法的に高さ制限が有利な条件であった為、1階階高を高くとり、ロフトを挿入した設計としたことから、全体の建物高さも大きなヴォリュームとなっています。
設計しながら理解していたことではありますが、1/1スケールの実物を見て思わず「でかっ」と言ってしまいました。
設計者は「上棟の状態が一番綺麗だと思ってはいけない」とある書籍で拝読しました。
しかし、一番綺麗だと言わなくとも、魅力的な瞬間だとは思っています。
やはり、上棟の瞬間は、何度訪れてもワクワクしてしまいますね。
神奈川県秦野市にて設計監理を行っておりますHOUSE-Aがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。
日 時:2017年7月29日(土) 10:00~16:00
所在地:神奈川県秦野市
見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。
TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹
HOUSE-Aは、少し遅れが生じているものの、順調に工事が進んでおります。
足場は、一部の残し解体され、建物外観の全容が現れました。
テラス側の外部開口です。何となく絵になります。
屋上テラスからの眺めです。天候によっては、富士山を望むこともできます。
西側外観です。高台に面する為、街の至る所から建物が見えます。
景色を眺める為に設置した特注ビル用サッシです。絶景です。
特注ビル用サッシは、浴室にも。丹沢の山々を眺めながら入浴ができます。
浴室の1次防水の様子です。階上設置ということもあり、入念に防水打合せ及び確認をします。
FRPグレーチングも設置されました。1階に柔らかい光が差し込みます。
塗装工事も始まっています。床や建具や棚をオスモカラーで仕上げます。
タイル工事も始まりました。大判のタイルは、迫力があります。
現場は、7月末の竣工に向け、ラストスパートという感じです。
残り僅かですが、最後まで気を引き締めて設計監理に励みたいと思います。
オープンハウスの開催も予定しています。詳しくは、NEWSでご確認下さい。
HOUSE-Oが着工しました。
本日は、建物配置とレベル基準確認を行いました。
平面が正方形でなく、菱形となっている為、いつもよりも入念に建物形状の整合確認を行いました。
建物配置、建物形状、レベル、共に問題なく、明日より基礎工事へと移行します。
3方向道路であるこの敷地は、建物高さに関して、法的に有利に解釈される部分が多い為、1階の階高を高くしロフトを設ける等、断面的な操作を行っています。また、3方向への抜け方、開き方をどうするべきなのか検討を重ねてきました。
それらが具現化されていくプロセスを楽しませて頂きたいと思います。
初回相談:平成26年11月15日
竣工:平成29年6月25日
設計監理期間:2年7ヶ月11日
長かった。あっと言う間ではなかった。綺麗事ではなく。
ただ、多くあった課題も今となってみれば良い思い出。そう感じています。
敷地の境界がどこにあるのかも解らず、水道の水圧も足りず、排水の放流先も無く、工務店の伝手も無く。
不可抗力的に発生する多くの課題をクライアントや工務店や協力業者と一緒に解決してきました。
こうして無事に竣工を迎えられたことが非常に感慨深い。
いつも竣工の時に思うのですが、竣工は、終わりではなく始まりです。
これからKさん家族の新しい生活がスタートします。
設計監理は、その過程に過ぎません。
Kさん家族の皆さん。本当にお疲れ様でした。
竣工までの長い過程を愛着にかえて、これからこの住宅を愛していってほしい。
設計者としてそう願っています。
HOUSE-Oの地鎮祭を執り行いました。
地鎮祭中、ギャラリー(近所の子供達)が「何をやってんだろう?」という感じで集まってきていました。
完成したらそのギャラリー達に「何かすげーのできたぞ!」と言ってもらえるように頑張ります(笑)
バウムスタンフさんの知恵と力をお借りしながら、良き住宅になるよう設計監理に励みたいと思います!
千葉県館山市にて設計監理を行っておりますHOUSE-Kがまもなく竣工致します。
クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。
日 時:2017年6月25日(日) 9:00~17:00
所在地:千葉県館山市
見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。
TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹
HOUSE-Oが解体着工しました。
本日は、解体範囲確認の打合せを現場で行いました。
解体工事は、2~3日で終わるという認識でしたが、解体物の分別等、法規制が厳しくなり、一昔前より作業時間が多く掛るということを知りました。思考も情報もどんどんアップデートしていかないとダメですね。
解体する前に建物内部を確認していると、打合せ時に奥様が「どうせ解体するのだから」と壁や床に実寸で書き込みをしたメモ書きが多く残っていました。多くの打合せを重ねた歴史としても思い出になりますし、何となく絵になっていたので記念にパシャり。
解体を6月22日頃に終え、6月26日に建物の着工予定です!
HOUSE-Kは、順調に工事が進んでおります。
外壁の施工を終え、足場を解体しました。今回は、ガルスパンを採用しました。
内装も8割方工事を終えています。床・壁・天井を全てラーチ合板で仕上げています。
土間のコンクリートも打設されました。ラーチ合板とコンクリートの相性はやっぱり良いですね。
箱組階段も完成しました。
草屋根の施工も終えました。BBQをしてビールが飲みたい…。
6月末の竣工に向け、現場はラストスパートを掛けています。
オープンハウスの開催も予定しています。
後日、改めてHPにてアナウンスをしますので、ご興味がおありの方は、是非。
HOUSE-Yの1年点検を行いました。竣工からもう1年。早いですね。
外装の剥がれや汚れ、内装の剥がれ、内建具の建て付け、設備機器等、の点検を行いました。
多少の修繕項目あったものの、大きな問題点は、ありませんでした。一安心です。
竣工当初には、未施工になっていた植栽スペースも緑豊かになっており、とても良い雰囲気にでした。
家庭菜園でイチゴの収穫等もされているそうです。微笑ましいストーリーですね。
点検後、クライアントと工務店と談話をしている際にご主人が「1年経っても未だに〝この家いいな~〟って思います」と仰られてたのが印象的でした。設計冥利に尽きる一言です。本当に有難い。
クライアントとは、今でも、一緒にフットサルをさせて頂いたり、飲みに誘って頂いたりと、仲良くさせて頂いているのですが、今後も良好な関係を続けさせて頂きながら、HOUSE-Yの成長を見続けていきたいと思います。
HOUSE-Nの竣工写真撮影を行いました。
撮影は花岡慎一さんにお願いしました。
今回は、クライアント家族にもご協力頂き、人入りで撮影を行いました。人が入るとスケール感や暖かみが感じれる写真になるので私は好みです。
撮影途中で写真をipadで確認できるのですが、素敵な写真に仕上がっていました。納品が今から楽しみです。
到着次第、HPにアップします。ご興味のおありの方は、是非、覗いてみて下さい。
10万円渡されて「好きに買い物していいよ」と言われたら楽しいですよね?
住宅は、人生最大の大きな買い物です。人生最大に楽しまなきゃ損じゃないですか?
しかし、実際は、楽しめずにいる人が多いように感じます。
とは言っても綺麗事だけではなくて、苦しむポイントはあります。それは、お金に絡む部分です。住宅ローン審査や手続き、土地選びでの予算の兼ね合い、建物工事費の金額調整等です。その部分は、やはり皆さん苦しみます。
でも、それ以外の部分は、楽しむべきだと思うのです。だからといって「無理やり楽しめ」と言うのは乱暴な話で、楽しめるかどうかは、設計側の問題だと思っています。
そのように考える中で私が心掛けていること大きく分けて4つ程あります。
1.『ワクワクするような提案をすること』
これが大前提です。プランであったり、デザインであったり、素材であったり、ワクワクしない、楽しくない提案をされれば、当然、楽しめるわけがありません。不安にもなっていくでしょうし、信用もできなくなっていきます。そうすると多くの打合せを重ねていくこと自体も楽しめなくなります。良い意味でクライアントを裏切るような提案をするべきだと考えています。
2.『決断の責任転嫁をクライアンにしないこと』
住宅は、多くの決断を求められるものです。特に設計事務所の場合は、標準仕様がない為、特別に多い。その決断をクライアントに委ね過ぎてしまうと、多くの宿題と〝決めるストレス〟を抱えてしまいます。ですので、私は、まず、どのようなものが好みか等、イメージをヒヤリングし、全体のデザイン的なバランス、コスト的なバランスを考慮した上で「これはどうですか」とこちら側から提案をするようにしています。それに対してYES・NOで答えてもらう。NOであれば、その理由を聞き、また新たな提案をする。その繰り返しです。そのような方法をとることで、なるべくクライアントが宿題を抱えないようにしています。宿題の問題を私とクライアントで作り、その答えは私が解答し、クライントと一緒に答え合わせをする。といった感じでしょうか。
3.『あらゆることを想定し、考え抜くこと』
〝住宅は3度建てなければ満足できない〟等という言葉があります。誰がいつ、どのような意味合いで使い出したのは不明ですが、私はこの言葉は、設計者の言い訳に聞こえてしまいます。あらゆることを想定し、考え抜き、クライアントは、どう考えるかをしっかりヒアリングをした上で解決策を思案することは設計者の責務だと思うからです。そのような手順を疎かにした結果、住み始めてから「ここはこうすればよかった」「次もし建てる機会があればこうしよう」等と後悔に繋げてしまうのではないのでしょうか。
4.『しっかりした設計監理をすること』
これは、当然のことなので、改めて言うのも恥ずかしい話のですが、上記のような心掛けをしながら、クライアントと打合せを重ね、それらを図面に反映したとしても、その通りに現場が進まなければ、何の意味がありません。ですので、図面通りに現場が進んでいるのかをしっかりと設計監理することは必須条件です。しかし、その部分がおざなりにされ「完成したら打合せ内容通りになっていなかった」というケースを耳にすることは決して少なくありません。多くの決め事に対して、その抜けが出ないように書類や図面に加え、頭の中の整理整頓をしっかりしながら設計監理を行うべきだと考えています。
住宅は、一生の一度の大きな買い物です。住宅ローンを組むのが大半ですから数十年という長い買い物でもあります。居住期間は、勿論ですが、設計期間、工事期間も含め、楽しんで頂き、後悔のない家造りになるよう、設計サイドが力を尽くすべきではないのでしょうか。
「暮らしのベースである住宅が豊かになれば、生活が豊かになり、人生が豊かになる」
私は、その可能性を信じ、住宅設計に拘っています。
そんな私ですが、かれこれ諸事情があり、まだ自邸はありません。極々普通の賃貸アパートに家族4人で暮らしています。「服がダサいのにアクセサリーに拘る」ような感覚を嫌がり、「新築したらね」という半ばギャグのようになっている魔法の逃げ言葉を連呼して、家具や雑貨については、割り切りをつけ、特別拘らないようにしていました。
そんなある日、突然、その生活に疑問と嫌気が生じました。暮らしの豊かさを提案する立場の人間が豊かさをおざなりにして、向上させようと努力もしないのは如何なものだろうと。そして、単純に豊かでない空間で過ごしている時間にストレスを感じ始めました。
そこで、それ程多くはないですが、予算を組み、現状で豊かでないと感じている部分やストレスになる部分を改善するような家具を購入し、「新築したらね」と魔法の逃げ言葉でセーブしてきた雑貨を購入し、生活に少しだけ豊かさを加えてみました。
謙遜の意味で言うわけではないですが、現状の状態は、それ程、大した状態ではありません。行ったのは、ほんの些細な操作です。それでも、気持ちが少し豊かになり、時間ができれば映画を観てみたり、読書をしてみたり、早起きをしてランニングをしてみたりと、色々な活力や行動力が出てきました。このアパートも少し好きになりました。凄く単純なのですが、本当の話です。
我が家は、賃貸アパートをベースに些細な操作をしただけです。このベースの部分が自分達らしい住宅であり、お気に入りの家具や雑貨達に囲まれていたとしたら、その生活での気持ちの豊かさは、計り知れません。
自身の経験を持って、住宅に抱いている可能性は間違いではないと確信できる出来事でした。
ある日、気が付くと指輪が歪んでいました。元に戻したくなります。歪んでいる事実がストレスにもなります。それは「指輪は正円」という正解をつくってしまった為です。「指輪は歪んだ円」という正解にしておけば、どのように歪んでも正解です。これはこれか。と思えるかもしれません。
美容院に行った時の話です。担当の美容師さんが「セットはタオルドライしてワックスつけて適当にクシャクシャとやればいいから」と言ってくれました。「この髪型は、このセットの仕方をしないとダメ」と正解をつくられていたとしたら、そのセットから崩れたらストレスになってしまうかもしれませんし、そのセット以外をしようと思わないかもしれません。
つまり、何を言いたいかというと「正解」をつくると思考の幅が狭まり、かつ、窮屈になってしまうということです。
このようなことを住宅設計をする上でも常々考え、課題にしています。住宅は、長ければ100年スパンでものごとを考えなければならない建築です。その間に起こる様々な変化を予測し、全てを設計時点で決めることは不可能に近いことですし、もし決めようとしたとすると〝決めるストレス〟が掛かってしまうかもしれません。
ですので、なるべく「使い方はこうして下さい」と正解をつくらないように心掛けています。ただ〝どうにでも使える空間〟に仕上げるようにしています。住み始めてから考え、家具を置くなり、多少の造作する程度の手を加えれば、変化に対応できる。そんな空間です。
例えば、ガランドウの名前の無い部屋を用意し、壁を木合板で仕上げる。ベットを置けば客間に、机を置けば書斎に、壁に釘を打ち付け、絵を飾ればギャラリーに、棚板をホームセンターで買ってきて壁に固定すれば納戸に。置くものや取り付けるもので部屋の名前が変わる部屋。そんな設えがあっても良いかもしれません。
〝正解をつくらない〟という正解を用意することで、住空間の可能性は、広がりをみせるのではないのでしょうか。
〝普通〟とは何でしょう。辞書で引くと「いつ、どこにでもあるような、ありふれたもの」と出てきます。
では、〝普通の住宅〟とは何でしょう。「万人が受け入れられる、ありふれた住宅」という所かと思います。
しかし、その意味合いに疑問を感じてしまいます。
家族構成も育ってきた環境も生活習慣も趣味嗜好も千差万別の中で〝普通〟は、家族それぞれに存在するものだと思うからです。
家族全員が一緒の部屋に寝ることが〝普通〟の家族もいる。
入浴後、家族同士が全裸で歩くのが〝普通〟の家族もいる。
家族全員がバラバラに食事をとることが〝普通〟の家族もいる。
全室に鍵が付けられ、テレビが設置されていることが〝普通〟の家族もいる。
それらを統一し、万人が受け入れられるような、世の言う〝普通の住宅〟の方がよっぽど〝普通〟ではない不自然なものなのではないのでしょうか。
10000家族いたら10000の〝普通〟が存在するわけですから、10000通りの〝普通〟の回答が出る方が自然だと思うわけです。
その家族にとっての〝普通〟を探求していくと出来上がるカタチ。10000家族いて9999家族が〝普通じゃない〟と答えても、住んでいる1家族が〝普通〟だと思えるカタチ。
〝普通〟を疑い、〝普通〟を探求することで、その家族らしい〝特別な普通の住宅〟が創り上げられると考えています。
それらを具現化するお手伝いを自身の経験や職能を生かして提案していきたいものです。
HOUSE-Kが無事に上棟しました。
HOUSE-Kは、外壁が斜めであったり、軒が斜めであったりと、所々に斜めの部分が存在しています。上棟作業の時点からその部分の施工をどのような方法で行うかが課題となった為、現場打合せを行い、方向性を決定しました。
当たり前の話ですが、現場は、水平垂直のものを造るよりも斜めのものを造る方が〝手間〟が掛かります。しかし、その〝手間〟を設計の段階では敢えて考えないようにしています。作り手の〝手間〟ばかりを考え、現場サイドに寄り過ぎてしまうと、頭の中で造り易いものしか発想しなくなり、あらゆる可能性を潰してしまうと考えている為です。
勿論、現場の苦労は、理解していなければならないですし、労う気持ちは、持たなければなりませんが、より豊かなもの造りをする為には、設計サイドと現場サイドをわけて考えることが必要なのではないのでしょうか。
HOUSE-Aが本日、上棟しました。
上棟日にまさかの春一番…。めでたいといえばめでたいのですが…。
強風の為、一日遅れた上棟となりましたが、事故等もなく作業を終えられたことに一安心です。2日間にわたり上棟作業して頂いた大工さんに感謝です。
景色を眺めるスポットを所々に設けましたが、その眺望を確認することができました。本当にロケーションが良い。ワクワクします。今から完成が楽しみです。
HOUSE-Kが解体工事を終え、無事に着工しました。
今日は、建物配置確認、レベル基準確認、地盤再調査立会いに併せ、浄化槽排水先について現場打合せを行いました。
浄化槽排水先を農業用水路に設定し、調整を行ってきましたが、工事着工直前に疑義が出た為、改めて農業用水路の状況や最終排水先についてクライアント及び施工業者と確認を行いました。生い茂る草木を掻き分けながら調査を行った結果、排水上支障がないであろうと判断に至りました。前向きに検討を続けたいと思います。
計画がスタートしてからというもの、不可抗力的に解決しなければいけない多くの課題にぶつかってきました。その度に「頑張りましょう!」と声を掛け合いながら解決してきたクライアントとの間には〝同志感〟さへ漂い始めています。
完成後に宿泊させて頂き、屋上庭園でBBQをし、翌朝に土間でコーヒーを飲む。そんな日がくることを夢見ながら、これからも問題解決に尽力していきたいと思います。
HOUSE-Kの地鎮祭を執り行いました。
初めて相談を受けたのは、2年前程でした。お子さんはつかまり立ちをするのがやっとくらいの時期でしたが、今では「おはよー!」と挨拶を交わす程になっています。子供の成長が年月の長さを感じさせます。多くの課題をクライアントと一緒に解決し、本日に至りました。
しかし、これからが本番です。加藤建設さんの知恵と力をお借りしながら良き建物になるよう、設計監理に励みたいと思います。
2月初旬にいよいよ着工です!
HOUSE-Yの「渡辺篤史の建もの探訪」TV放映動画は、クライアントとの取り交わしで、限定公開とさせて頂いており、ホームページ上から削除致しました。
動画をご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、下記メールアドレスにご一報下さい。
個別にリンクURLをお送り致します。
宜しくお願い致します。
HOUSE-Nのオープンハウスを開催しました。
地元から離れてることもあり、大盛況とまではいかなかったのですが、有意義な時間を過ごすことができました。
お越し頂いた方がSNSやBLOGでオープンハウスの様子をアップして下さいました。
非常に勝手な解釈ですが、なんだか〝味方〟が沢山いる気分です。
味方を多くつくること。また、多くの方の味方になること。当たり前の様で大切なことな気がします。
お越し頂いた皆様、誠にありがとうございました。
HOUSE-Aが無事に工事着工しました。
今日は、建物配置とレベル基準確認の立会いを行いました。
明日から基礎工事へと移行します。
敷地は、ロケーションが非常に良い為、リビングや浴室、テラス等、景色を眺めるポイントを設けながら設計を進めました。その景色を実際に建物各所から眺められることが今から楽しみです。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、皆様のお蔭で実りある一年とすることができました。ありがとうございました。
今年は、更に飛躍の一年にできるよう努力していきたいと思います。
やりたいこと、やらなければならないことは、まだまだ沢山あります。
そのことがプレッシャーになり、自分で自分を追い込んでしまうこともあるのですが。
そんな私をみて妻が以前
「あなたは100階建のビルの100階にジャンプして登ろうとしてるよ。横を見て。階段があるよ。1段づづ上がって100階を目指そう」
と言葉をくれました。私の性格を理解した上での的確で非常に解りやすい表現に気持ちが少し楽になったことを覚えています。
今年は、何段登れるのか、何階まで登れるのかわかりませんが、家族や周りの方々の助けを受けながら一歩一歩確実に夢や目標に向かって歩みを進めていきたいと思います。
今年も宜しくお願い致します。
HOUSE-Aの地鎮祭を執り行いました。
地元の秦野市で工事が始まることに、特別な喜びとワクワク感を感じています。
バウムスタンフさんの知恵と力をお借りしながら、良き住宅になるよう工事監理に励みたいと思います。
年明けに着工です!
東京都八王子市にて設計監理を行いましたHOUSE-Nが竣工致しました。クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。
日 時:2017年1月15日(日) 9:00~17:00
所在地:東京都八王子市
見学をご希望の方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。
TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹
HOUSE-Nが無事に竣工を迎えました。
有難いことにいくつかのプロジェクトが進行しています。どのプロジェクトにも全力投球のストレート。そのような姿勢で臨んでいます。プロジェクトやクライアントによって力の掛け具合を調整するような器用なことはできない性分ですし、したくもありません。
しかし、NくんやNくん家族に特別な感情がどうしても出てしまいます。人間は、感情の生き物ですから。
Nくんとは10年以上の付き合いになります。かなり深い付き合いをしてきました。数少ない私の親友です。Nくんが夫婦になり、父になり、家族になり。その歴史もずっと見てきました。
夢がまた1つカタチになることに加え、そのクライアントが親友の家族であること。本当に幸せなことです。元々、友人として一生の付き合いだと思ってましたが、設計者としてもこれから一生の付き合いをさせて頂きたいと思います。
HOUSE-Yですが、先日の「渡辺篤史の建もの探訪」の撮影に合わせ、予算の関係で別途とした外構をご自身で仕上げて頂けました。
もともとDIY等には興味がなかったYさんですが、植栽から始まり、ベンチ作りやスポットライトの設置、デッキの保護塗装等もご自身で全て行ったそうです。それを狙って設計しましたっと言いたい所ですが、全く狙ってません。しかし、家造りがきっかけで何かプラスの方向に価値観の変化が起こったのであれば嬉しい限りです。
とても良い雰囲気でした。竣工後の続編として写真をアップします。
HOUSE-Nは、順調に工事が進んでおります。
外壁工事を終えました。足場も取れ、外観の全貌が見えてきました。
夕景も良い雰囲気でした。住宅から漏れる光は、暖色に限りますね。
内装工事も9割方終え、鉄骨階段も設置されました。
現場での最終塗装打合せの結果、内壁はラーチ合板無塗装となりました。
先端を出来る限り細く見せようとと拘った庇です。色々と現場サイドに試行錯誤して頂きました。
大工さんのご提案でキッチン上の固定棚をボルト吊としました。露出するダクトのラフな雰囲気とマッチしています。
可動式階段を造作して頂きました。可愛らしいですね。
コードとソケットと電球を組み合わせ、造作して頂いた照明です。建物の雰囲気を演出しています。
裸電球の壁付けブラケットパターンです。暖かみがありますね。
玄関ポーチ灯の船舶照明も雰囲気造りに一役買っています。
現場サイドの知恵や力をお借りしながら建物のクオリティーが上がるプロセスを楽しませて頂いております。それも現場監督さんや職人さんが誠意をもってご対応して下さるお蔭です。色々と私の拘り(ワガママ)にお付き合い頂き、本当に感謝しております。
完成が楽しみです。残り僅かですが、最後まで気を引き締めて現場監理を行いたいと思います。
HOUSE-YがTV放映されます。
放送局:テレビ朝日
番組名:渡辺篤史の建もの探訪
日 時:2017年1月21日(土) AM5:00~5:25
是非、ご覧下さい!
※関東圏での日時となります。その他地域、BS放送の日時については弊所にお問合せ下さい。
今日は、その撮影日でした。天候に恵まれ、絶好の撮影日和となりました。
撮影準備を8:30頃から行い、9:00頃に渡辺篤史さんが登場しました。TVで拝見しているイメージ通りプラスのオーラに包まれた方で負の部分を全く感じませんでした。私にも「若いね?いくつ?これからもっともっと活躍して下さいよ!」と気さくに声を掛けて下さいました。
渡辺篤史さんをはじめ、スタッフの方々のお人柄がとても良く、アットホームな雰囲気で撮影を行えたことに感謝です。また、取材を快諾してくれてクライアントに本当に感謝しています。
撮影している間は、私は外で待機していたのでどのようなやりとりがされたのか全く分かりません。噂によるとご主人がかなりいじられていたとかいないとか?どのようなコメントをされているのか放映当日が今から楽しみです。
HOUSE-Aの実施設計を終えました。
図面の合計枚数は、気付けば84枚に。増えた理由は〝スペシャル〟を多く設えたからだと思います。
ビル用の大開口サッシを流用したり、2階に景色を眺めることのできる浴室を設けたり、眺望台を兼ねた屋上を設けたり、明かり取りに大きなFRPグレーチングのテラスを設けたりと。
〝スペシャル〟なことを成立させる為に検討をし、それをどのように具現化するかを現場に伝える為に図面を描く。そうすると自ずと図面枚数は増えていくのです。
設計や作図の作業を軽んじている訳では勿論ないですが、図面の段階であれば、やり直しはいくらでもききます。線を描き替えれば済む話ですから。しかし、工事が始まってからやり直しをしようとすれば、膨大な手間と時間とお金が必要になります。その可能性を0に近づける為に設計の段階で多くの検討をし、多くの図面を描くことは、設計事務所の責務だと考えています。
あらゆる部分に〝スペシャル〟を設え〝スペシャル〟の集合体である住宅は、豊かなものであり、そこには豊かな生活が生まれる。そう信じ、これからも多くの図面を描き、多くの生活を形造りたいと思います。
事務所を立ち上げて早いもので2年が経ちました。
「感謝」すべきことに私を信用し、設計をご依頼頂けるお蔭で忙しいながらも充実した日々を過ごせています。
「初心」を忘れてはならないと思うのです。建築を生業にしようと決めた時の気持ち、独立した時の気持ち、初めて設計した住宅が竣工した時の気持ち。経験を積み、仕事が増えるにつれ、慢心し、忘れ掛けることがあります。
「謙虚」な姿勢でこれからも建築設計に勤しみたいと思います。忘却すると成長が止まってしまう気がします。技術的な部分だけでなく、一人の人間としてもまだまだ成長していかなければなりません。
「素直」に人の意見を聞くこと、また、人がアドバイスを送りたくなるような素直な人柄であること。一人の力なんて大したことはありません。色々な人の助けを受けて成り立っています。人として大事な素養です。
設立2周年を記念して、大事だと思っている言葉を書の得意な義母に書いて貰いました。
事務所にずっと飾ろうと思います。
常に原点回帰を心掛けていかないと大切なモノをおざなりにしてしまう。そんな気がします。
プレゼンテーション依頼を受けたHOUSE-Oの調査及びプラン検討の為に敷地を訪れました。
例の如く、敷地に机と椅子を持ち込み思案させて頂きました。夏日にやるのは初の試みでした。安易に予測はできると思いますが、やや熱中症気味に…。
「それ、はかどる?」やら「体張りすぎじゃない?」という意見もチラホラ出始めているとかいないとか。
作業性だけで見ればそりゃ悪いですよ。事務所のデスクでやった方が効率は遥かに良いです。
しかし、敷地に滞在したことで見えてくるものが多々あるのは事実です。敷地を見た時にファーストインスピレーションが浮かびます。そのイメージを疑ってみる。あーでもないこーでもないとスケッチブック片手に敷地を内外から眺めてみる。そうすることで更に発展したイメージが見えてくるのです(あくまで持論です)
近道したらゴールは早いですが、遠回りしたからこそ見える景色というものがあります(あくまで持論です)
頭があまり良くないからやれる方法があるのです(あくまで持論です)
効率の悪さから生まれることもあるのです(あくまで持論です)
設計方法にルールはありません。これからも自分らしい方法で自分らしい設計をし、クライアントに喜んで頂けるよう模索し続けたいと思います。
HOUSE-Nが本日、上棟しました。
屋根レベルを入れると8つの床版で構成されているこの住宅は、上棟の時が一番見所なのかもしれません。上棟後も一人で暫く眺めていました。
とは言えこの状態のままでは困るので現場はどんどん進めて頂きましょう。
炎天下の中、事故等もなく無事に作業が完了し、一安心です。
明日から屋根工事、外壁下地工事等へと移行します。
「我が家のアプローチが南国になったよ!」と知らせを受け、久々にHOUSE-Yを訪れました。立派なソテツがアプローチに彩りを与えています。良い雰囲気でした。
アプローチや庭は住宅に付随するものなので、トータルで提案をした方が統一感が出るとは思いますが、「HOUSE-Y」は、敢えて植栽を無計画の状態で引き渡しました(予算の関係もありましたが…)。竣工の時点で100%完成してしまっている住宅よりかは80%完成していて、残り20%は住みながら手を加えて行き、長い年月を掛けて100%の状態にもっていくような〝余白〟がある住宅の方が愛着も湧きますし、豊かな住宅・豊かな生活になるのではないかと考えています。
これからもHOUSE-Yの成長過程を見守って行きたいと思います。
それとYさんから出産祝いを頂きました。
建築家の隈研吾さんがディレクションを手掛けたつみきです。
このつみきは、国産杉の無垢材で作られており、香りや手触りが非常に良く、山形で軽量なこのつみきは発想次第で様々な組み方をすることができます。子供の発想力や感性を養うのに適したつみきだと思い、以前から気になっていましたが、値段がストッパーになり、中々手を出せずにいました。長男は、早速興味津々で遊んでいました。次男ももう少し大きくなったら一緒に遊ぶのでしょうか。是非その時は、パパも仲間に入れて下さい。
素敵なお祝いをありがとうございます。
HOUSE-Nが昨日、工事着工致しました。
本日は、建物配置とレベル基準点の確認の為に現場立会いを行いました。
共に問題なく、基礎工事へと移行しました。
初期段階で購入を考えていた、同じ区画の3軒隣の敷地も工事が着工していました。
勝手にライバル心を燃やしている今日この頃です(笑)
HOUSE-Aは、基本設計が終了し、実施設計へと移行ました。
今日は、地盤調査を行い、立会いの為に敷地を訪れました。生憎の天候と敷地の高低差や生い茂る草により、調査機材の搬入等、作業は少し難航していました。
高みの見物をするわけにもいかないですし、現場との距離は近くありたいと思っています。必然的に私もビショビショに。
数日中に調査結果が出る予定です。良好な地盤であることを切に願います。
〝神奈川県建築コンクール〟にHOUSE-Yを応募してみました。
歴代の受賞者は、そうそうたる面々。受かる可能性は、正直低いと思っています。
恐らく結果が出たら「ヘコむ」ことでしょう。
でも「ヘコむ」ということは現実がみえたということです。次の課題もみえます。
「ヘコむ」ことは成長するきっかけです。まだまだ自分の能力を伸ばすことができます。
若いうちにどんどん「ヘコむ」べきです。
「ヘコむ」きっかけをつくるべきです。
「ヘコむ」ほどにチャレンジするべきです。
これからも懲りずにチャレンジし「ヘコむ」ことを続けたいと思います。
そして、いつか「ヘコむ」ことを繰り返した経験以上の喜びを味わいたいと思います。
「ヘコむ」予定日(審査結果発表)は8月上旬。
見かけたら慰めてやって下さい。
「ヘコむ」「ヘコむ」うるさくてすみません。
HOUSE-Nの地鎮祭を執り行いました。
めでたいことは続くもので、地鎮祭の2日前にNくん家族に新しい仲間が増えました。その為、残念ながら奥さんは地鎮祭に参加できなかったのですが、奥さんの分、生まれてきた子供の分も、皆で十分に祈願させて頂きました。
これからが本番です!バウムスタンフさんと力を合わせ、豊かな住宅を完成させたいと思います!7月に着工です!
HOUSE-Yの竣工写真撮影を本日、行いました。
撮影は花岡慎一さんにお願いをしました。
中々、天候に恵まれず、2度延期しました。Yさんに平日の撮影は可能かどうか念の為、確認したところ「私達は仕事なので、鍵を預けるから自由に撮影していて下さい」と。なんて寛大なクライアントなのでしょう。お陰様で晴日での撮影ができました。本当に感謝です。
約2週間程で写真が届く予定です。届き次第ホームページにアップします。
設計が始まる前にクライアントとあるルール付けをしています。それは〝YESマンにならない〟というルールです。お互いに何でも言い合える関係でないと良い住宅はできないと思っています。
私達の仕事はクライアントの話を聞くことから始まります。色々と話を伺った上で、私は〝仮説〟的に提案をすることが多々あります。それはあくまで最善の解答に辿り着くまでの〝仮説〟です。それに対し、違うと思った場合、正直に「NO!」と言ってもらえないと勘違いをしたまま、提案をし、間違った解答に辿りついてしまいます。ですので、例え、私が数日間徹夜をし、考えに考え抜いた提案であろうと嫌なものは遠慮なく「NO!」と言ってほしいのです。
〝YESマンにならない〟というルールはクライアントだけの一方的なルールでなく、私のルールでもあります。言葉は悪いかもしれませんが、クライアントは、プロではありません。〝素人〟です。要望が全て的確でその通り設計していけば、最高の住宅が建つかというとそうではありません。要望には絶対的に矛盾が生じます。それらの矛盾を整理し、全体のバランス見極めることも私達の仕事です。ですので、バランスが崩れること、機能性やデザイン性に支障が出るような要望が出た場合には、理由を説明し、言葉を選んだ上で「NO!」とはっきり言います。
私は、クライアントの要望通りに設計を進めることが全てではないと思っています。勿論、要望を無視するという意味ではありません。要望以上の提案をすることがプロの仕事であり、大切なことだと考えています。その為に私が心掛けていることがあります。それは要望の〝理由を聞くこと〟です。要望通りの内容を満たそうとすれば、解決方法は1択しかありません。しかし、要望の理由を聞けば、その解決方法の選択肢は増えていきます。その中でクライアントにとって最善の解決方法を提案していきたいと思っています。そのような作業の繰り返しの結果、要望以上・想像以上の住宅の提供が可能になるのではないでしょうか。
設計者とクライアントという垣根を越えた、何でも言い合える友人のような関係が理想的だと思っています。そのような関係を築く為には、設計のスキルだけでなく、一人の人間としての魅力や人間力も鍛えないといけないですね。その類の努力も欠かさずにし続けていきたいと思います。
私なりに住宅設計に対するコンセプトがいくつかあります。その中の1つの要素なのですが、住宅は〝シンプルであるべき〟だと考えています。なぜ、シンプルを求めるかというと、私の好みというわけではありません。価値観は変化するものだと考えているからです。
皆さんは10年前の服を着ていますか?体型の変化や耐久性は抜いて、あくまで好みの話でです。大抵の人の答えはNOだと思います。上質でバランスの良い白いTシャツであれば、10年経っても着るかもしれません。しかし、特徴的な服や流行の服は長いスパンは着れません。自分や時代のニーズから外れてしまうからです。
住宅にも同じことが起こり得ます。住宅は数十年という長いスパンで住まうものです。その最中、価値観の変化は絶対的に起こります。その変化に対応する為にはシンプルで飽きのこないもの選びをするべきだと考えています。アクセントクロスや外壁の張り分けも反対派です。数年したら飽きてしまうと思えるからです。
だからといって絶対にシンプルなものしか受け入れないかといえばそうではありません。私は「10年理論」と名付けていますが、何か特徴的なデザインや装飾をしたいと考えたとき〝10年後も愛せる自信があるか〟を問うようにしています。自信を持って「愛せる!」といえるものなら、それは不変的な価値観だといえます。振り切ってとことんやりきりましょう。その問いに対して疑問を抱いてしまった場合にはあまりオススメしません。
住宅やファッションだけではなく、すべてのことに精通するかもしれませんが、長く愛されるものには理由があるはずです。その真意を追求し、長く愛される住宅を設計していきたいものです。
HOUSE-Nの実施設計を終えました。今回はその設計料に関することを少々述べたいと思います。
HOUSE-Nはローコスト住宅の価格帯に該当します。しかし、設計料もローコストになるかというと実はそうではありません。弊所では設計料を工事費の10%を基準に考えていますが、最低設計料を設けています。何故、そのようなボーダーラインを設けるかというと、3億円の豪邸であろうと、1000万円のローコスト住宅であろうと、設計監理に掛ける時間や工程は変わらないからです。工事費が低いからといって設計料を低くしてしまうと赤字になってしまうというのが実のところです。
多くの誤解があるのでこの場を借りて釈明したいのですが、設計料は〝デザイン料〟や〝アイディア料〟ではありません。設計事務所はプランやスケッチを描いておしまいではないのです。勿論、知恵をお金で買って頂くという意味合いがないわけではないですが、我々設計事務所は、1つの住宅の為に膨大な時間を費やします。敷地調査から始まり、基本設計では多くの検討や作図・模型作成をし、実施設計では膨大な図面を描き、工事が始まれば週に1回程度、現場に足を運びます。設計料は私達が動く〝人件費〟なのです。
加えて、ローコスト住宅や狭小住宅等は、金額は基、制限の多い中で試行錯誤します。想像以上の時間や手間を掛け、知恵を絞る必要があります。事実、HOUSE-Nでは通常50枚程度で収まる実施図面が70枚になってしまいました。増えた理由はズバリ〝構造〟です。
HOUSE-Nは、予算の関係から建坪を25坪以下と制限を掛けました。やや狭小住宅寄りのこの住宅に狭さを感じさせない、家族内に程良い距離感を与える等の理由で、7つのレベルの異なるスキップフロアを住宅内に散りばめ、2階建のワンルームのような構成にしています。その複雑な構造を組み立て、検討し、現場に伝える為には構造図を多く描く必要がありました。その〝構造〟の部分には基本設計段階から多くの検討時間を費やしましたし、今後、工事が始まってからの確認時間も多く取ることになるでしょう。
HOUSE-Nは、一例ですが、ローコストだからといって、設計が簡単になるわけでも、検討時間が短くなるわけでも、図面の枚数が少なくなるわけでも、現場に行く回数が少なくなるわけでもないということです。
勿論、高額な請求をするという意味ではありませんが、ローコスト住宅の設計料はパーセンテージにすると実はハイコストなのです。
Yさんから竣工記念にプレゼントをもらいました。
それは〝施主としての感想〟をまとめたレポートです。
Yさんは「物をプレゼントとして送るのではなく、直樹の将来に繋がるものと思い、第1作目の施主としての感想、今後、N.A.Oを検討する人の参考になるHOUSE-Yの軌跡を綴ってプレゼントしようと思った」と言ってくれました。
本当に良いクライアントです。多忙な中、約10ページのレポートをつくり、プレゼントしてくれました。お金には変えられない最高のプレゼントです。ホームページに載せても構わないとのことなので、有難くアップさせて頂きます。
以下その全文です。
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完成後の施主の感想
建築士に頼むと設計料が高そう。デザインが個性的なものじゃなくてはならないんじゃないか。庶民はハウスメーカーで建てるものだ。そう私は思っていました。現に私の職場、友人を含め6つの家庭が2015年度に新築をしましたが、全員ハウスメーカーでした。途中、ハウスメーカーの方が保証もしっかりしてそうだと心配になることもありました。でも、完成した今、声を大にしてこれを読んでいる方に伝えたいです。
「加藤さんに頼んで本当に本当に良かった」と。
他の建築士の方を存じ上げないので分かりませんが、加藤さんは信頼のできる建築士さんです。何よりも一番信頼できる点は、こちらの要望に常に誠意をもってすぐに対応してくれるということです。電話やメールで質問をすると、その日のうちに必ず連絡をくれます。時間がかかる質問にも、「調べますので時間をください」と必ず伝えてくれます。そして、加藤さんの豊富な経験から様々な提案をしてくれますが、必ず私たちが決断する時間、選択するための予備知識を用意してくれるので、コンセントの位置1つにしても勝手に建築が進められることはありません。
まず最初に私が加藤さんに依頼を決めた理由は、いくつかのハウスメーカーに相談している際に、ご縁があって加藤さんと知り合ったことから始まります。その時は、1ついい土地を見つけていてそれぞれハウスメーカーに相談中でした。しかし、その土地は1、2階の東側の景観が悪いというのがデメリットでした。メーカーからは他の土地を勧められていたのですが、加藤さんだけは「建築の力でこれはデメリットではなくすることができます」と回答をくれました。早速、そこで一回目のプレゼンをして頂き、模型をつくって持ってきてくれました。すると、私たちが想像もしていなかったような間取りで、土地のデメリットを完全になくすプランを持ってきてくれました。(うまく伝えられませんが、窓の位置や塀の高さ、部屋の配置によって視線をうまくコントロールしていたのです。)この時の驚きは忘れられません。
そこから、何度も私たちの生活スタイルや生活リズムを伝え、間取りを変更してもらいました。話していくうちに面白いアイデアがたくさん提案され、何度変更してもこちらと同じように「それはいいですね。こっちのほうはどうでしょう」と一緒に考えてくれました。この何回かの打ち合わせの際に、自分たちの要望と加藤さんの知恵をうまく融合してくれることがよかったため、加藤さんに建築を依頼しました。
3月に打ち合わせをはじめ、その間に土地の地盤についての相談、住宅ローンの借り方など建築士の分野でないような相談にも乗ってくれて助言をくれたり、調べてくれたりしました。
8月には土地のローン決済が終わり、建物の方も間取りや仕様の大枠が決まったことで、工務店3社から見積もりをとり、どの工務店にするかの話し合いになりました。9月には、バウムスタンフさんに工務店を決定し、10月~いよいよ建物の工事が始まりました。3月に完成するまでの間、週に1回建築士の加藤さんとバウムスタンフの現場監督さんと定例が行われ、その時の情報を毎回教えてくれました。そこで、変更点があればすぐに相談してくれたり、新しくできた部分は写真を撮影し送ってくれたりしたことで非常に安心感がありました。設計と施工が同じではない分チェックが二重になることで、とても安心できました。
家づくりが始まってしまうと素人ではどこがどうなっているのか、順調なのかなど分かりません。でも、加藤さんがまめに連絡をくれること、質問にすぐに答えてくれること、自分が急に変更したいと考えが変わったことに対応してくれることで、本当に満足できる家づくりができました。
加藤さんは情熱に溢れる方です。これから、マイホーム建築を考えられている方は、契約を前提にしていないので、お話だけでも聞けると参考になると思います。
ちなみにこの文面は、加藤さんに依頼されたものではなく、自分にとって「最高の家」を建てて頂いたお礼として、勝手に書いているものです。これからの皆さんのマイホームの参考になれば幸いです。
HOUSE-Y 施主
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HOUSE-Yの引き渡しが無事に完了しました。
相談を受けてから約1年半。ようやくこの日を迎えることができました。
施工をして頂いたバウムスタンフの鶴田社長をはじめ、色々な職人さんは「良い家にしたい」という思いがとても強く、私が100%の力を注ぎ、設計し、描き上げた図面を120%にも150%にもなるように知恵や力を貸してくれました。本当に感謝しています。
そして、まだ実作のない私を信頼し、設計を依頼してくれたYさん家族に本当に感謝しています。Yさん家族の人柄に何度も助けられました。最初のクライアンがYさん家族で本当によかったと思っています。
住宅は竣工がゴールではありません。竣工はむしろスタートです。これから長い年月を掛けてYさん家族が歴史をつくり、本当の完成に向かうものだと思っています。私とYさん家族・HOUSE-Yとの関係も設計を終えたら終わりではありません。一生の付き合いです。設計者とクライアントという垣根を越えた新たな関係で、これからもYさん家族の為に尽力していきたいと思います。
HOUSE-Kの再プレゼンテーションを行うこととなりました。
計画地はクライアントのご実家の敷地ですが、歴史が古く、道路・隣地境界線共に敷地境界が未確定であり、目印になる塀等もありません。確定測量の範囲や分筆登記の要否等、検討が必要でした。その検討をする為にも、取り急ぎ、公図等を参考に敷地を仮定し、プレゼンテーションを行い、プランや資金計画等の提案させて頂きました。それらを基にして方向性を決め、約4ヶ月の期間を掛け、敷地形状を確定させていきました。先日、ようやく測量図の作成が終了したので、頂いたCADデータに建物を当てはめると…。計画建物が母屋とバッティング…。このままでは母屋の日照等に大きな影響が…。
といった経緯で再プレゼンテーションを行うこととなりました。最初からその覚悟でファーストのプレゼンテーションはさせて頂いていました。仕方がないことです。
その他にも母屋の改修範囲、浄化槽の放流先、水道の水圧、解体工事等、多角的に検討や整理をする必要がある敷地でした。行政機関、施工業者、設備業者、設備メーカー等と調整を図り、方向性を決めなければ、建物の計画に移れない状況でした。それらを整理し、よくやくおおよその方向性が決定しつつあるのが現状です。
先日は、それらの方向性を決める打合せを朝早くから行い、午後は敷地に机と椅子を持ち込みスタディーをさせて頂きました。一度「HOUSE-N」でこのスタディー方法を始めて以来、全ての案件で行うようになりました。一歩間違えば変質者だと思われてしまうというデメリットはありますが、とても有意義なスタディー方法だと思っています。
しかし、そこでも問題が…。なかなかイメージが浮かんでこないのです…。いつもならば、隣地の状況や光の入り方等からある程度、限定をし、イメージを膨らましていく作業を行いますが、計画地は敷地面積が約1000㎡もあり、隣地の建物等もありません。あるのは母屋と小屋、様々な樹木のみです。可能性が多すぎる為、イメージを限定していく作業が中々できない状況に陥りました。約2時間、敷地の中をグルグルと歩き周りながら、母屋の壁線や伐採してほしくない樹木、隣地の樹木から落ちる影等、それらをヒントに想像・想定していった結果、いくつかの方向性がようやく見えてきました。
建築設計に携わっておおよそ10年になりますが、今までで最も難易度が高い敷地だと感じています。しかし、そんな言い訳をしている暇はありません。クライアントが1日でも早く、新しい生活ができるよう、まだまだ頑張らなくてはなりません。
HOUSE-Yのオープンハウスを行いました。
予想以上の盛況で、色々な方に作品を見学して頂けました。本当に嬉しい限りです。
設計冥利に尽きる一日を過ごさせて頂きました。見学した皆さんからご評価頂き、自信や確信に繋がりました。しかし、過信はしてはならないと思うのです。現状に感謝をし、初心を忘れず、謙虚に、これからも住宅設計に向き合いたいと思います。
写真を撮る暇もなく、手伝いに来てくれた妻から写真を拝借。マスコット的に活躍してくれた息子にも感謝です。
建築設計「最若手特集」寄稿者募集。見事に落選しました。自分への戒めの為に敢えて告知します。
落ちると解っていてもやっぱりヘコむもので。でもそれはどこかで期待していたからなのだと思います。そもそも自分に期待をしていなけば応募もしていません。
とある友人が言っていました「無言実行は格好が悪い」と。その通りだと思います。何も語らず、自分の中だけで目論み、結果が出たら周知するのは格好が悪いと思うのです。実現できなくても、実現できても夢は語るべきです。語ることでプレッシャーにもなりモチベーションにもなる。
これからも夢を語り、自分に期待をし続け、チャレンジをし続けたいと思います。
いつかこのブログが無言実行ではなかったという証拠になるようにこれからも精進していきます。
神奈川県平塚市にて設計監理をしておりますHOUSE-Yがまもなく竣工致します。クライアントの御厚意によりオープンハウスを開催させて頂くこととなりましたのでお知らせ致します。
日 時:2016年3月20日 10:00~16:00
所在地:神奈川県平塚市
ご興味のある方は、下記連絡先にご一報下さい。案内をお送り致します。
TEL:0463-86-6940
MAIL:nao@n-archi-o.com
担当:加藤直樹
宜しくお願い致します。
日本建築設計学会から発行されている建築雑誌「建築設計」への寄稿者募集のコンペがあったので応募をしてみました。03号の記事への募集ですが、その内容は「最若手特集」です。応募条件は〝30歳程度以下〟となっています。今年で30歳なのでギリギリですね。まだ若いと思っていましたが〝最若手〟の定義の中では一番上の年齢なのですね…。
提出物はA4レポート1枚。あちらが提示している募集趣旨文に応答するかたちで自由に記述してよいという内容でした。どのような内容を書いたかは何か支障があってはならないので多くは触れませんが、簡単にいうと「建築家の敷居を下げて、設計事務所の間口をもっと広げよう」というニュアンスの内容で提出させて頂きました。
最初このコンペを見つけたとき〝いけそうな気がする〟と正直思いました。しかし、いざ書き始めるとなかなか難しい。書き終えたときには最初の自信はどこへやら。あまりしっくりこないかたちで提出となってしまいました。最近見た本で「〝やればできる〟はやってから言え」という類の一文がありましたが、自分はやればできるんだと思ってやってみたものの、実際に手を付けてみたら思うようにはいかなかったというケースは往々にしてあると思います。しかし、そうなることを恐れ〝やればできる〟と過信するだけで、チャレンジしなければ、成長はありません。その悔しさや惨めさの繰り返しがやがて〝やればできた〟に繋がるのだと思います。
結果発表は3月10日。採用人数は20名程度。3月10日以降にこのことに触れていなかったら、落選したのだと察し、そっとしておいてやって下さい。
プレゼンテーションの依頼を受けたHOUSE-Aの調査及びプラン検討の為に敷地を訪れました。
敷地は高台の住宅分譲地にあり、ロケーションが非常に良い。丹沢の山々や弘法山、僅かながら富士山を眺めることもできます。しかし、敷地地盤面が道路から3M程下がった位置にある等、高低差が多く存在していることがデメリットになり得る環境でした。
風景の切り取り方・光の取り入れ方が課題となる敷地だと感じました。どの位置からどの風景を眺めるのか。どの方位からどの高さで光を取り込むのか。周囲の建物位置や高さを把握し、また、未建設の隣地に関してはどの位置にどうのような高さの建物が建ち得るかを想定しながら、敷地の中を歩き周り、時には高い位置から俯瞰をする。その作業を繰り返し、どのような建ち方がその敷地に適切なのかを想像・想定していきます。
住宅は敷地の中だけで完結するものではありません。周囲の環境にどう対応していくべきなのかを考えなくてはなりません。見える景色、入る光、通る風等を想定し〝敷地を読む〟ことは大切な作業なのです。
HOUSE-Yの工事は順調に進んでおりますが、目に見えて大きな変化が無い時期に差し掛かっております。今回は、大きな部分ではなく、細かいマニアックな部分の報告をしたいと思います。
防水性を考慮し、胴縁を格子状に施工して頂きました。雨水の通りが良くなります。
その胴縁の上に防水紙を二重に施工し、防水性の向上を図っています。
外壁は「ガルバリウム小波板」を施工します。コーナー部の施工性を向上させる為、縦材を入れ、コーナー部にあえて隙間を空けています。
軒を出さない納まりにしている為、雨水侵入を考慮して、外壁下地部分と屋根下地部分を防水テープでしっかりと塞いで頂きました。
塞いでしまうと小屋裏換気が取れなくなってしまうので「カバープレート」という製品で小屋裏換気を確保しています。
床下部分への雨水侵入を防ぐ為の水切りです。外壁を基礎まで立ち下げる為、隠れてしまうものですが、しっかりと施工して頂いています。
壁断熱材の施工も完了致しました。
巾木を省略した納まりとしていますが、壁と床の衝撃を吸収する為、樹脂アングルを設置しています。
内建具のハンガーレールを天井埋め込み納まりにしています。隠し枠を設置し、レール巾に合わせ、掘り込み加工をして頂いています。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、皆様のお陰で実りある1年にすることができました。大変感謝しております。
過去の功績ではなく、未来への希望を語り、実現に向けて前進する。そんな1年にしたいと思っております。
本年も宜しくお願い申し上げます。
今日は、プロジェクトが始まったHOUSE-Nの敷地で仕事をしてきました。
敷地に机と椅子を持ち込み、一日中、実際の光や風や音等を肌で感じながらプランを考えてみました。
机上でアイディアやイメージを書き出し、一度、俯瞰して敷地を眺める。違和感を覚える部分を確認し、またデスクに戻り、修正する。その作業を繰り返しました。
事務所で思案するときは、俯瞰する作業を頭の中のイメージで行いますが、それが実際に頭ではなく身体で行えることは大きなことなのかもしれません。
兎にも角にも、変質者と思われ、通報されなかったことに一安心です。
ここ最近、休暇が中々取れずにいたので、平日の午前中をリフレッシュ休暇にして、お義父さんと2人で「鍋割山」に登ってきました。
天気は晴天。絶好の登山日和。朝7時頃から登り始めました。最初は緩やかなハイキングコースのような道でしたが、途中から急勾配の山道が現れました。看板には「鍋割山3.6KM」と…。この険しい山道を3.6KMも…。聞いてませんよ…。お義父さん…。日頃、あまり運動をしていない生粋のデスクワーカーの私が1ヶ月で多い時に200KMのランニングをする鉄人的なお義父さんについていけるわけがありません。1KM程はついていきましたが、途中「自分のペースでいいからゆっくり登ってこい」と言われ、一人での登山タイムがスタートしました。登山中は一人で「登山は距離を伸ばすことではなくて、高さを稼がないと頂上には辿り着けないもの。平行な道を歩くのは負荷が掛らなくって楽だけれども、高さを稼ぐ為には不可が掛る。人生も似ているかもしれない」等と『登山と人生』という重いテーマを勝手に自分に課せながら黙々と山頂を目指しました。
お義父さんに遅れること30分程。なんとか無事に辿り着けました。山頂は靄も少なく、富士山が綺麗に見えました。途中は辛いですが、その景色や達成感は心地良く感じます。山頂には「鍋割山荘」という山荘があり、そこで名物の「鍋焼きうどん」を食べました。疲れた身体に染みますね~。
お義父さんに一人で登っている途中『登山と人生』という重いテーマを考えていたと伝えると「一人で登っていると色々なことを考える。だけどその時考えることは、大きなことを何故か考える。小さな悩みみたいなことは不思議と考えないんだよ」と。良いこと言いますね。お義父さん。
登山は登ったら、終わりではありません。勿論、降らなければなりません。登り程、辛くはないのですが、足への負荷が凄い。降り終えた後、膝が笑っていました。正確にいうと膝が大爆笑してました。
心や身体にゆとりがなければ、発想も切羽詰ったものになってしまいます。心身を整え、ゆとりある豊かな状態にしておくことは、豊かな発想や設計に繋がるのではないのでしょうか。たまにはリフレッシュすることも大切ですね。
HOUSE-Y順調に工事が進んでおります。
金物検査や外壁下地合板・防水シートの施工も終え、全体像が認識できるようになってきました。
週に1回程度、現場定例を行っていますが、その都度、監督さんや職人さんの知恵をお借りして建物のクオリティーが上がっていくプロセスを楽しませて頂いております。
金物検査の様子です。構造計算によって求められた必要耐力を有する金物が適切に設置されているか、設計事務所・施工業者・第三者機関により確認作業を致します。
外壁下地及び防水紙、サッシが施工され、建物の全体像が見えてきました。
屋根レベルから眺めるとロケーションの良さを再確認できます。
現場打ち合わせをし、大工さんが作図した原寸図です。個人的にはグッときます。味がありますね 。
スチールプレートを加工して造作した玄関庇も設置されました。通常の木組庇より軽やかな印象になります。
Nさん家族が良き土地と巡り合い、先日、売買契約が完了しました。
他人行儀に〝Nさん家族〟等と書いていますが、実は、主のNくんは、高校のクラスメイトです。もっというとクラスメイト等という浅い関係ではなく、いわば親友です。少なくとも私はそう思っています。
そんな彼は、漠然と「都内に戸建住宅を建てたい」と考え始め、私のところに半年程前に相談にきました。私なりに戸建住宅を建てる手段、方向性、資金計画、住まうことへの価値観等を彼に伝えました。その相談を終え、彼が出した答えは「建売住宅を購入する」ということでした。
予算は決して多いとはいえない状況だったので妥当な選択だったと思います。しかし、個人的な感情ですが、私に依頼する云々は置いておいて、彼には建売住宅やハウスメーカー等のセミオーダー的な注文住宅ではなく、例え、狭小でもローコストでも設計事務所で純粋な注文住宅を建て、彼らしい生活を家族と共に営んでほしいと思うのが実のところでした。それが一番合っていると思っていましたし、一番彼らしいと思っていました。
その気持ちは、全てでなくとも言葉にして伝えました。しかし、彼の価値観を否定するわけにはいきません。住宅に正解はありません。唯一ある正解は「この家最高!この暮らし最高!」と住まう当人達が思うことだと思っています。それならば、Nくん家族がよりその正解に近付けるように協力したいと思い、彼と一緒に建売住宅を探すことになりました。
彼が広告等を私にメールを送り、居住性や周囲の環境等のメリット・デメリットを挙げ、彼に伝えるという日々が始まりました。結構な数の案件を互いに精査したと思います。時にはボロクソに言ってみたり、時には私が太鼓判を押した案件が1週間前に売れてしまっていたり。そんなやりとりが1ヶ月程続きました。そんなある日、彼が「建売住宅なんてどれも変わらないな。見るの飽きた。」と言ってきました。しかも、いつの間にか狭小住宅を建てた人のブログを見て心を揺さぶられていました。
注文住宅の可能性も含め、方向性を見直そうと、再度、彼は相談にきました。しかし、その時点で彼の中では9割方「注文住宅を建てる」という方向にシフトチェンジされていました。相談の内容はというと「この予算で建てれるのか」ということでした。具体的な金額までは勿論言いませんが、都内に戸建を建てるには正直厳しい金額ではありました。しかし、そこは設計事務所の腕の見せ所です。土地の選定から予算のバランスを考え、面積や仕様等を調整しつつ、アイディアを出し、コストコントロールをしていけば、可能な金額だと思えました。そして、その日から、建売探しではなく土地探しに彼とのやりとりは移行しました。
とは言ったものの、低予算で土地の購入をする為には、完璧な条件が揃った敷地は手に入れるのは厳しいのが実状です。何かしらのデメリットを孕んでいながら、住まう考え方や設計の力で解決をできるような敷地を模索しなければなりません。彼から土地広告をメールでもらい、互いに精査し、気になる案件があれば現地見学をする。その作業を繰り返しました。時には「これは面白い敷地だ!」と思ったものが行政の怠慢により、諦めざる負えない状況になったり(詳しくはBLOGの「豊かで理不尽敷地」をご覧下さい)。時には資金計画のことで苦労したり。私のPCの〝候補敷地〟というフォルダには気付けば50件程の土地広告が入っていました。
色々な苦労が約5ヶ月の間にありましたが、先日、ようやく良い土地と巡り合うことができました。敷地は高台に面する新興分譲地であり、ロケーションを売りにしていました。しかし、そのロケーションが冷静に見るとそれほど良くない。ならばあえて高台に面していない売主としてはデメリットと思っている為、価格を安く設定している土地を選択しました。新興分譲地なので、古くからそこの地域にいる人の中に入るのではなく、新しく住まう人達によって地域性を一から構築できるというメリットがありますし、東側は隣地の専用通路が6M(3Mの2敷地分)ある為、将来的にその部分は空地であることが予測でき、東側の日照は確保できます。コストを含め色々なバランスが良い敷地だと感じました。
平凡ですが「点が線になり、線が面をつくる」と言葉があります。土地購入に至るまで、色々な巡り合いがありました。言い換えればそれは〝縁〟だと思います。その〝縁〟はこの言葉でいう〝点〟だと言えるのではないのでしょうか。私もその〝点〟を出来る限り多く残したい思っています。そして長い年月を掛けて、Nくん家族が線を引き、面といわず素敵な絵を完成させてほしい。そう願っています。
こんなことをいうのは気恥ずかしいですが、私は、彼のことが好きですし、彼の奥さんのことも、彼の子供のことも好きです。いってみればNくん家族が好きです。その家族の家を設計できるというのは非常に幸せなことです。設計者として、そして、一人の友人として、これからも尽力していきたいと思います。
HOUSE-Yが本日、上棟しました。
天候の関係で二日程遅れた上棟となりましたが、雨にも降られず、無事に完了しました。
図面・模型等は実寸では勿論作成できません。実寸の1/100・1/50・1/10等の縮尺で1/1の姿を思い描き、想像しながら作業を進めていきます。上棟の日はその思い描いていた姿やスケール感が一日にして現れます。
この瞬間がとても好きです。
都内でどうしても参加したいオープンハウスあったので、折角都内へ足を伸ばすのだから行きたいイベント等をまわり、建築尽くしの1日にしてしまおうと計画を企て、色々と巡ってきました。
まずは〝東京ミッドタウン芝生広場〟へ。建築家の隈研吾さんがディレクションを手掛けた「つみきのひろば」を拝見。子供達が楽しそうに遊んでいたので、一応大人一人で積み木を手に取り少し遊んでみるものの、予想通り虚しい感情に襲われました。息子が隣に居てくれれば…。その積み木が発売されてたので思わず購入。父として息子の発想力や表現力の知育を考えれば当然のことです(っと言うのは建前で本当は単純に自分が欲しかっただけです)
続いて〝21_21 DESIGN SIGHT〟へ。「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」を拝見。写真家のアンドリュー・プロコスが撮影したフランク・ゲーリー建築の表面の写真をスマホの待受画面に設定している立場としては堪らない展覧会なのです。ゲーリーの建築は複雑な構成の曲面等が特徴的ですが、それらは独自で開発したソフトウェアやデジタル技術により3Dのデジタルマスターモデルが作成され、データ上で意匠・構造・設備・コスト・施工・工程等と連動を図り、論理的かつ効率的に設計や施工が進められている事実を知りました。その緻密さは衝撃的で、私には刺激が強すぎたのか展覧会後、少し胃が痛くなってしまいました…。
続いて本日のメインイベント、手塚建築研究所の「千駄木の家」を拝見。学生時代から変わらず、ずっとファンでした。出版された書籍はほとんど揃っています。なかなか機会に恵まれず、初の参加となりました。さすが手塚建築研究所のオープンハウス。参加者が多すぎて内観写真を撮影しても何かのパーティー中の様な写真になってしまします…。ディテール等の細部への配慮、それらを作り上げる為の膨大な図面の数とその緻密さは、非常に勉強になり、刺激にもなりました。
その後は、場所を移し、他事務所のスタッフの方と情報交換会(飲み会)を開きました。ハロウィンの日を男二人で…。下世話な話の一つでもでそうなものですが、終始建築トークに花を咲かせていました。非常に刺激的な夜となりました。無論、いやらしい意味ではないですよ。
HOUSE-Yの基礎が完成しました。
今回は、主流になっているベタ基礎ではなく、布基礎を採用しました。
視線のコントロールを図ると共に、内部と意識的に連続する外部空間(昔の土間や縁側のような内外部の境界が曖昧な空間のイメージ)をつくること等を目的として建物外周に二重外壁を設けました。塀を設けても構成としては成り立つのですが、計画地は地区計画の要綱により透過性の無い塀は設けてはいけないことになっています。二重外壁の部分を塀ではなく建物の一部であると認識してもらう為には基礎を連続させる必要がありました。
その建物と外周壁の間のスペースには将来的に植栽をして緑豊かな空間にしてほしいと思っています。ベタ基礎にしてしまうと基礎と基礎の間はコンクリートスラブで繋げなければなりませんので植栽ができません。布基礎であれば基礎と基礎の間は土にすることが可能になり植栽ができます。
布基礎の方かベタ基礎に比べ、現場の手間は多いので監督さんや職人さんには苦労を掛けてしまっているのですが…。すいません…。植栽帯は譲れませんでした…。
HOUSE-Yが工事着工しました。
今日は、建物の位置と大きさ、レベルの基準点の確認の為、現場立会いをしてきました。
次段階の基礎工事について現場で打ち合わせをしていて一つ勉強になったことがありました。
今回、玄関の床はタイル等は貼らず、基礎コンクリートスラブをそのまま床にしてしまおうと考えていたので、その為にはどのような施工方法になるのか現場監督さんや職人さんに尋ねてみました。そのような場合には基礎工事の時点でコンクリートスラブを精度高く均す必要がある為、左官屋ではなく「土間屋」という専門業者が入り、施工するとのことでした。正直、初めて知りました。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。変なプライドを持たず、疑問に思ったことは聞いてしまった方がやはり良いですね。まだ若いからできることなのかもしれませんが(はたして自分が〝若い〟ジャンルに属しているのか微妙な年齢に差し掛かっていますが…。)
HOUSE-Yの地鎮祭を執り行いました。
設計者としてまだまだ尽力させて頂く次第です。また、バウムスタンフさんの社長さんをはじめ、スタッフの方々、職人の方々の力や知恵をお借りして、良い仕事をし、良い住宅を造り、豊かな生活をクライアントに営んで頂きたいと思っております。
さぁ!いよいよ着工です!