トライする前に頭の中だけでエラーを出してしまうのは損

冬季休暇。1月2日。家に居ることや公園等で過ごすことがあまり好きではなく、すぐに出掛けたがる私は「大涌谷に行かない?」と家族に提案しました。すると妻に「今日、箱根駅伝だよ?大丈夫?」と冷静に返答されました。今朝、お雑煮を食べながら箱根駅伝を見ていたはずなのに完璧に忘れていました。

箱根駅伝の往路走行日、往路ゴール地点は芦ノ湖、大涌谷はそのすぐ近く。どう考えても適切な提案ではありませんが、GoogleMap等で情報を集め、現時点で渋滞はしていない、経路で駅伝コースと交差する部分は1箇所のみ。くらいの情報で「多分、大丈夫。行ってみよう」と半ば無理矢理に出発を決めました。

出発して途中までは順調でしたが、駅伝コースと交差する1箇所の部分で見事に渋滞に巻き込まれました。しかし、その渋滞地点はランナーの中継ポイントであった為、箱根駅伝をこれから走るランナーのウォーミングアップしている姿を見ることができたり、沿道のサポートスタッフから応援用のフラッグを貰えたりと、嬉しい誤算が発生しました。

その渋滞を抜けたかと思いきや、経路は進入禁止になっており、迂回させられるかたちになりました。目的地の大涌谷に向かう為には、駅伝コースを通らなければなりません。迂回後に別ルートから駅伝コースの道へ向かうと、まだ選手が後方にいたこともあって、箱根駅伝のコースを車で走行することができました。沿道には観客が選手を待ち構えています。息子は沿道の観客の方々に手を振ったりしてご満悦です。

ここまでくると「どうせだからどこかで箱根駅伝を観戦しよう」ということになり、GoogleMapさんにお世話になりながら、応援できそうな場所を探します。ここなら見れそうという場所が見つかり向かってみると、観戦スポットだと思われる場所に行きつき、車を路肩に停め、コースに向かい、先頭走者から最終走者まで全てを観戦することができました。

その後、目的地である大涌谷に無事到着し、ロープウェイに乗り、名物の黒温泉卵を食べ、帰路には、妻と付き合っていた頃に行った思い出の餃子屋に寄り、食事をしてから家路につきました。

何気ない日常の1日を書き連ねましたが、何が言いたいかというと

〝トライする前に頭の中だけでエラーを出してしまうのは損〟ということです。

大枠で考えて「多分、大丈夫」くらいの思慮の浅さで動いたからこそ〝駅伝走者のウォーミングアップの姿が見れた〟〝駅伝コースを観客がいる状態で車で走行できた〟〝駅伝をスポットで観戦できた〟等、プラス側のイレギュラーが発生したと思うのです。

最初から全てのスケジュールや経路やプランを組み立てていたとしたら、箱根駅伝の往路走行日、往路ゴール地点は芦ノ湖、大涌谷はそのすぐ近く。という条件だけでエラーを出し、トライしなかったことでしょう。

これは、ある日常の1日で起きた例えですが、私は、そのような意識で色々な決断と行動をするように心掛けています。独立する以前も、独立するときも、独立後の今現在もそうです。未来のビジョンは考えますが、そのビジョンの道筋全てシュミレーションする能力は持ち合わせていません。なので、仮説を立て、トライする。トライしてエラーが出れば、軌道修正し、またトライする。その繰り返しです。

私の座右の銘は『二流の利口より一流の馬鹿を目指そう』です。私は、一流の利口にはなれない。しかし、一流の馬鹿にはなれる。そう考えています。全ての道筋をシュミレーションして最短距離で目的地につければ合理的ではありますが、紆余曲折しながら、遠回りしたからこそ見れる景色や語れることがあるように思うのです。